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『好き 好き 好き』の伝統性と現代性(ときめき研究家)

2010-09-12 17:55:34 | ときめき研究家
B5th『シアターの女神』は1回だけだが公演を見ているので、CDを繰り返し聴く時も、公演のパフォーマンスを想像しながら聴くことができる。

CDを繰り返し聴いて、印象が最も変わった曲が『好き 好き 好き』である。
当初の感想を引用すると、

  11曲目『(曲名不明)』。
  付き合いだして2ヶ月経つのに進展ない、バカップルと言われてもいい、
  本当の恋人になりたいといった内容の歌。軽快な曲調。

内容は合っているが、「バカップル」という言葉以外は、印象が薄かったようだ。
ナッキーさんの記事にあるように、「内気な狼を誘惑する歌」の範疇に入る曲で、よく聴くと過去の曲を思い出すような歌詞が盛り込まれていて興味深い。
「つき合って2か月は経ったけど 何にも起きない私たち」は、松田聖子『赤いスイートピー』の「知り合った日から半年過ぎても あなたって手も握らない」を確実に意識している。知り合ってから半年と、つき合って2か月、どちらの彼が奥手なのか、知り合ってからつき合うまで何か月かかったかによるが、いい勝負だろう。

「普通なら10回目のデートくらいで・・・手を握ったり 肩を組んだり キスだってありなのに」は、森高千里『その後の私』の「初めてのデートの帰りにキスをされてしまった」とは大きな違いだ。学生と社会人の差もあるだろう。
今日が3回目のデートなのでそろそろかも、といった内容の歌もあったように思うが、思い出せない。

いずれにしても、彼の奥手度はかなり高いが、それをもどかしく思う彼女の方も、それほど過度に積極的とは言えない。彼をちょっとだけもどかしく思っている程度だ。
野球の例えで、恋のキャッチボールしようと誘うのは、いじらしいと言える。

ナッキーさんは、こうした古典的なテーマの曲に「草食」「バカップル」といった流行語の類は蛇足と書いているが、私は現代風の味付けになっていていいと思う。もちろん短命で終わる流行語、一部の若者にしか分からない符号のような言葉は避けるべきだが、「草食」「バカップル」は、年月が経過しても通用する現代語として鑑賞に耐えうる歌詞と判断されたのだろう。

曲調は当初の印象どおり軽快。歌詞の乗せ方が面白い部分が耳に付く。
サビ前部分の、断片的な旋律に乗せている歌詞(「友達以上になろうとしないの」)を、耳を澄ませて聴き取る感覚が面白い。
音符のない所に「やっと」「もしも」という言葉を当てはめ歌詞の空白を埋めて、焦る気持ちを表現しているのが面白い。
「地下鉄の改札口で」という早口の所が面白い。自分で歌おうと思っても、うまく音符に合わず歌えない。

最後に、『好き 好き 好き』と同様、同じ言葉を三回繰り返すタイトルの曲を思い出してみる。

『LOVE LOVE LOVE』(ドリームカムトルー)
『Bang Bang Bang』(サザンオールスターズ)
『好きさ 好きさ 好きさ』(カーナビーツ)
『ダンス ダンス ダンス』は村上春樹の小説。
『FUN×4』(大滝詠一)は4回。
『リンダリンダ』(ザ・ブルーハーツ)は2回。映画は『リンダ リンダ リンダ』の3回だったが。

どうもアイドルの曲でメジャーな曲は思いつかない。
『KISS KISS KISS』(bouno)は、最近魅力に気付いたbounoの元気な曲。
『トラ トラ トラ』(シブがき隊)は題名しか覚えていない。
『チェッ チェッ チェッ』(岩崎良美)は、例のアニメの『タッチ』の次の主題歌だったか。
『LOVE LOVE LOVE』は、実は同名曲が松本伊代のセカンドアルバムの最終曲にあるが、(あまりにマニアックで書くのも憚られたが、)愛こそすべてみたいな内容のスローバラードで結構好きだった。
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1 コメント

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Unknown (ピーナッツ)
2010-09-13 10:49:10
これは、曲ではないけど、劇場に行ったばっかりなので、あえて、AKB劇場の正面看板の赤文字・・・
『LIVE!LIVE!LIVE!』
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