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AKB48 チームBのファンより

複数のメンバーがAKBグループや坂道グループを中心に、古今のアイドルについて自由に語るサイトです。

エンターテイメントの力、秋元康発言(KC)

2011-12-15 07:33:25 | 秋元康発言
エンターテイメントの力、秋元康発言(KC)

本日の朝日新聞オピニオン欄、秋元康インタビューより、
被災地への寄付と慰問について、

スタンドプレーという批判もあったが、スタンドプレーのお金だって何らかの役に立つ。
メンバーが被災地に行けば混乱するんじゃないか、と懸念したが、被災地の子どもたちが喜ぶなら、行った方がよい。

実際、暗かった子どもたちの表情が、AKBに会って明るくなったと聞いて、これがエンターテイメントの力だな、と感じました。

アイドルでもこのくらいはできる。

ちゃんとした人は、もっとすごいことができるはずです。


感想: この発言を、論理的に考えると、
アイドルは、ちゃんとしていない。
それでも、このくらいのこと、被災地の子どもたちを、喜ばせることは、できた。

発言している秋元康に他意はないのだろうが、皮肉な言い回しである。
AKB以外にも、被災地の慰問として、喜ばれるエンターテイメントは、たくさんある。例えば、大相撲力士によるちゃんこの炊き出し。
大相撲は、年齢をこえたむしろ高齢者のためのエンターテイメントだとしたら、子供むけにも、アニメキャラなど多数の慰問が実施されたであろう。

ちゃんとしていないアイドルでも、と言いながら、
ちゃんとしたしていないアイドルだからこそ、力のあるエンターテイメントたりうる

と主張している、と解釈した方が、納豆発言、高校野球発言など、過去の秋元康の言説と一致する。

KC
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週刊AKB 仁藤萌乃 AKB48を踏み台にして (KC)

2011-09-01 18:00:00 | 秋元康発言
週刊AKB 仁藤萌乃 AKB48を踏み台にして (KC)

何週間か前の週刊AKBを見ていたら、仁藤萌乃が、架空インタビューという企画で、「AKB48を踏み台にして、(ソロとしてデビュー  という趣旨だったか)」という発言をしていた。
司会の方が、「踏み台の部分、目立たないように収録して下さい」とフォローしていたが、仁藤発言は、秋元康をコピーしたもの。

2009年の記事で、「AKB48として全力をつくすことと、AKB48を踏み台にして夢を実現することは、矛盾している。」と書いたことを思い出し、再録する。

プロデューサーの秋元康自身が、「AKB48のメンバーは、AKB48の活動を踏み台にして、自分の夢をかなえていけばよい」と発言しているので、AKB48のメンバーの夢は、AKB48の活動を卒業した後にあるという前提になっている。

ファンとしては、そういうメンバーがいてもかまわないと思うが、「AKB48としての活動(特にステージ)が自分の夢です。その夢がかなっているので、さらに続けていきたい。」という子がいてもよいのではないかと思う。

ステージ、ネット配信のMCを通じて、控えめだけど、この趣旨の発言を繰り返しているのは、チームAの佐藤亜美菜である。私はそれ故に彼女を応援している。

例えば、チームBでは、指原莉乃がモデル、田名部生来がアクション女優を夢としているが、それをかなえるために、AKB48にとどまることがベストなのかは疑わしい。
もちろん、モデルやアクション女優のスカウトが、公演を見に来ることはあるだろう。あるいは、秋元康のところに、「かくかくしかじかの仕事が出来る子を推薦して下さい」という話もくるだろうから、そこで推薦されて、次の道が開けるということもある。
しかし、逆に、AKB48にとって大事なメンバーであれば、推薦されないでチャンスを失う(囲われてしまう)ことだってあるだろう。

将来の夢を実現するには、AKB48の活動を続けることが、ベストの道ではないかもしれない というのがメンバーの抱える自己矛盾である。

KC
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AKB48は、キャンディーズの延長線上にある (KC)

2011-08-31 06:00:00 | 秋元康発言
AKB48は、キャンディーズの延長線上にある (KC)

AERA9月5日号、現代の肖像というページで、キャンディーズ。

AKB48まで通じるグループアイドルの原点。
伝説のカーニバルで獲得した「神聖」

秋元康の発言を引用。
アイドルとは、ある人にとっては疑似恋愛だったり、ステキなお姉さんや妹だったり、目標だったり。
それぞれの思いが集まってホワ~ンとした像ができる。
結局ファンが作るんですね、アイドルって。
その原型がキャンディーズ、おニャン子クラブもAKB48もその延長線上にある。

(引退宣言は)一種の平等宣言だったと思う。
幸せはスターという憧れの場所ではなく、普通の生活の中にある、
私たちはそこからあっさり降りますといったわけだから。
それまでは選ばれた者のみがスポットライトを浴びていたけど、
あの宣言以降、誰でもスポットを浴びられるようになった。
彼女たちが作った新しい価値観は現在でも有効です。

泉麻人
キャンディーズにはヤワで内気な男の子を歌った曲が多い。

社会学者太田省一
アイドルとは信仰です。ファンたちが連帯し、同方向を向いて信仰していたのがキャンディーズです。
70年代はまだ、アイドルとファンの間に距離があった。
最近は、(アイドルとファンの距離は縮まったけれど)お布施を含めて宗教的構図に収まります。


秋元康の発言は、新鮮さ、斬新さがなく、ありきたり。

太田省一の「お布施」という見立ては面白い。
お寺のお坊さんに、お経を読んでもらいたかったらお布施が必要、戒名が欲しかったお布施が必要。逆に言うと、お布施を出せば、お坊さんは、仏教という宗教サービスを提供してくれる。
握手会の権利を、お布施を出してゲットするのと、本質は同じ。

よしながさんは、柴田阿弥というお坊さん(アイドル)にお布施48
テッド氏は、鈴木紫帆里というお坊さん(アイドル)にお布施15

KC
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別冊カドカワ 秋元康 近田春夫との対談 その2 アイドルが作りだすものが、ファンに刺さる (KC)

2011-04-30 07:42:19 | 秋元康発言
別冊カドカワ 総力特集 失われた詩人としての秋元康 近田春夫との対談 その2 アイドルが作りだすもの (KC)

カドカワ:近田さんは、秋元さんの仕事で、印象に残っていることは?
近田:一つの作品がどうこうではなく、ある商品価値のレベルを落とさずに、ずっとやっていること。一つ一つの作品より、そっちがすごい。
秋元:私は、近田さんの広いテーブルの隅を狙って落としているだけ。でもそのテーブルは続いている。

カドカワ:近田さんは、渡り廊下走り隊の「アッカンベー橋」を評価されていました。
秋元:(近田さんは)「わっ、まさかこんなのか!」とは驚いていない。「あれはいいところいったよ。」って、見れてる範囲。
近田:でも、そういうものをコンスタントに作ってこれるのが才能。画期的である必要なない。

カドカワ:近田さんは秋元さんのどんなところを評価されているのでしょう。
近田:この人は絶対ずるくない。
カドカワ:パブリックイメージはその反対に思われがちですが。
近田:いや、この人は変な風に影響力行使しないから。表でしかやらない。

秋元:アーティストの皮を被った下世話なものが一番嫌い。僕自身は下世話の皮を被った下世話。
秋元:「売れたくない」とか、「メッセージしたい」とか言うアーティストに偽善を感じる。
近田:そうなのかな。僕はそこは性善説で考えるけど。
秋元:「音楽はビジネスじゃない。僕はメッセージを伝えたいんだ」と言っている人が、ヒットチャートにこだわってたり。
近田:僕は請求書面倒くさくて出さないから。
秋元:僕も物欲ないんですよ。

*** ここからが本論 ***

近田:アイドルのことは、本当にこの歳になっても好きなの?

秋元:アイドルが好きなんじゃなくて、アイドルが作り出すものが、ファンに刺さる、そこが好きなんです。
こういう曲をこの子たちが歌ったら、熱狂するだとうなって。そこは楽しい。

近田:仕掛けが楽しい?

秋元:仕掛けというより、反応。

近田:そういう感覚、俺にはない。ただ、今までにないものを作りたいという気持ちは強い。

秋元:近田さんは、人に分かって欲しくない、好きなことをやりたいだけ。

近田:自分だって、好きなことやっているでしょ。

秋元:うん。好きなことやっている。でも、それは大衆といつも一致しているんです。

KC
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秋元 康と真鍋政義 (ピーナッツ)

2011-04-04 12:44:37 | 秋元康発言
"秋Pって、誰に似てるんだろう?"
以前、そんなことを考えていた時期がある。
そら、容姿とかだったら、「マジカルバナナ」のスピードで、15人ぐらいは軽くクリア出来る…でも。
"よ~し、ここは無理やり…"ってダメだ。
ひっかかりはあるような気もするんだけど、今回は諦めた。
4ケ月ぐらい前に観たテレビ(「ソロモン流」?)で、海外公演のバックステージの模様が流れてた。

選抜メンバー:先生…
秋P:・・・・・・・・・・・・・・・いつも通り頑張りなさい
選抜メンバー:・・・はい
メンバーの声、小っちゃ! でも、"こんな光景、どっかで見たなぁ~"う~、思い出せない。
"ま、昔、お世話になった吹奏楽部の先生と女子高校生部員たちとの日常の一場面かなんかだろ!?" まぁ、そういうことにしといた。

あ、あ! 突然きた! つながった!
真鍋政義…。
そして、その光景とは、真鍋監督と全日本女子バレーボール選手たちとのミーティングの画…その1枚カベのある何とも形容しがたい微妙なあの感じ…それだ!!

ところで、この真鍋政義という人は、全日本男子の名セッターだったんだけど、実は、日本が屈辱的な負け方で、1996年のオリンピック(アトランタ大会)の出場権を逃した時の中心選手。
もちろん、それは、彼のせいというわけではなく、当時の協会のゴタゴタや大古監督の大会直前の辞任劇などの影響が、メチャメチャ大きかったんだけど…。
ま、それでも、結果は結果。
アジア予選(ソウル大会)で韓国に、世界最終予選(ギリシア大会)でポーランドに…そして、日本は世界の舞台から姿を消した。

ただ、この真鍋政義という人が韓国ラウンドで見せたプレーが、僕の脳裏に焼き付いて、しばらく離れなかったんだ。
韓国戦、全く後がなくなった状況で、彼は、当時、スーパーエースだった中垣内祐一に(無表情で)最後の最後までトスをあげ続けたんだ…10数本連続でね。
あのしつこさ,頑固さ…チョット、秋Pに似てる。
"この人!"と決めたら揺るがない性格。
そして、そのバックグラウンドとしてハズせないのは、周りにいる人間が、"その人"の全てを認めているということ。

秋元 康→高橋みなみ←AKBメンバー全員。
真鍋政義→中垣内祐一←全日本男子メンバー全員。
"ガイチー!"…あの日、僕は、"ボールが喋ってる!"ってのを初めて観た。
そして、2008年、真鍋は全日本女子チームの監督に就任。
で、彼が、監督として、まず最初にしたこと…それは、
当時、チームの第3エースに甘んじてた木村沙織を呼び寄せ、こう言ったそう…
"お前が、3段階、レベルアップしないと、このチームに未来はない!"
そして、初めての大会、このチームは、銅メダルという結果を出した。
ただ、エースの木村は、この大会で何の個人賞もとれなかった(と思う)。
しかししかし、彼女は、この大会、メチャクチャすごい記録を作っている。
大会全出場選手中、最多スパイク数&最多レシーブ企画数をダブルで…。
つまり、自分でレシーブして、そのまま打ちにいってる。
これは、ものすごいことで…。いや、そして、今、ハッキリ言える、
「全日本女子とは、木村沙織のことである」
そして、あの日、
「全日本男子は、中垣内祐一のことだった」

そしてそして、秋Pが言う、
「AKBとは、高橋みなみのことである」
そういうことも含めて、秋元 康&AKB,真鍋政義&全日本女子…。
2人の監督のキャラクターもそうなんだけど、僕は、その距離感がすごく似てると感じているんだ。
もちろん、真鍋は、元スポーツ選手の側面があるので、基本、秋Pよりもカラッとした印象なんだけど…。
とにかく、前任の柳本監督のように、自分から寄って行ったりしないの…。
まぁ、今度、テレビで、真鍋監督&全日本女子のインタビューかなんかをやってたら、1回観てみてよ。
そして、感じるから…"それ以上、俺に入ってくんな!"ってあのビミョーな空気(バリア?)をさ…。

それを踏まえて、前半に書いたバックステージの様子を、もうチョイ詳しく…
いつもと明らかに違う会場の雰囲気を舞台ソデで察知したAKBメンバーは、誰かれなしに、"行こ"…。
向かった先は、秋Pの目の前。
そして、秋Pにその言葉をもらって、"はい"の後、バタバタと舞台ソデに帰ってった。
この間、30秒?
でもでも、メンバーの顔がもう明らかに変わってた…血の気が戻った!というかさ。
そりゃそうだ。だって、"いつも通り…"って、あれはなかなか言えないよ。
だって、あの状況だと、普通は、"いつもより…"って言っちゃいがちになる。

"いつも通り…"、

秋Pなりに考えてからの一言だと思うんだけど、その言葉は、
"君の「ふだんの努力」の全てを認めてる!"ってことを言っているに等しいんだから…そりゃ、メンバーは嬉しかろうて…。

実は、そこに、「責任」とかも被せて言ってはいるんだろうけど、不安だらけのメンバーに、そんなのは感じる余裕なんてなく、「自信」と「安心」だけを持って舞台ソデ…。で、本番の出来がメチャ良かったのは言うまでもなく…

"人は、期待されると、こんなにも顔が変わるんだなぁ~"なんて思ったのです。
そういや、今の木村沙織も完全にそうだよなぁ。
秋元 康と真鍋政義…いつか、対談してほしいな。
そして、それを、DVD化…特典として、その模様をコメンタリーとしての高橋みなみと木村沙織にガールズトークしてほしい。

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1月4日読売新聞 秋元康政治対談 「一生懸命さに驚く」は海外で何度通用するのだろうか (KC)

2011-01-09 21:17:43 | 秋元康発言
1月4日読売新聞 秋元康政治対談 「一生懸命さに驚く」は海外で何度通用するのだろうか (KC)

読者から、1月4日の読売新聞から私が省略した箇所があるとの指摘があったので、その部分を引用する。

(引用開始)
秋元康:
AKB48と米国やフランス、ロシアなどを回りました。
ライブをやると、3曲目くらいまで、お客さんは呆然とするんです。
歌もダンスもあまりにも下手で。
でも、4曲目からすごく乗ってくる。
一生懸命さが通じて最後には盛り上がるんです。
日本が勝つには、これしかないと思う。
人は、見たことがないものが表れると驚くんです。
橋本編集委員:
ひたむきさが、かけがえのないものに、外国の人々に映るんですね。
(引用終了)

感想:アイドルのようなソフト産業(人を感動させる芸能)はこれでよいが、普通の商売は、下手では売れないでしょう。

新聞記事の中で、ここを省略したのは、過去に秋元康発言として、何度もブログで紹介していたから。

2010-01-10 AKB48というフォーマットの輸出 秋元康の発言 海外に出る日本文化は、「変えるな」 (KC) 
(ここから引用)
AKB48の海外進出に関しては、「納豆は納豆のまま」輸出して、海外の方々の口に合うように「納豆の味を変えることはしない」ことを確信犯的にやっている。

これまで日本のアーティストやクリエーターは、海外に進出しようとする時に、誤った努力をしてきたと思う。それは日本文化を、海外の方々のテイストにあるように変える努力である。
海外の方々は、今までに自分が見たこともない文化を欲しているのである。(現地の味に改変された日本文化を欲しているのではない。)

(AKB48は単に音楽やダンスを提供するのではなく、継続していく物語を提供するのだという趣旨の後で)
その継続していく物語とは、例えばプロ野球の球団が、世代を超えて、応援され続けるようなものである。そして、世界(のお客さん)は、女性アイドルの(誕生から成長していく)物語を見たことはないはずだ。
そして、世界は、女の子たちが、大きなグループとなった時に起きる化学反応をまだ知らない。

秋元康は繰り返して強調した。日本のアーティストは、(海外ではこういうのが売れるだろうという)マーケティングや、翻訳をしてはいけない。
(引用完了)

2009-11-11 週刊朝日の表紙にAKB48 ニューヨーク公演は、アメリカ人に納豆を食べさせるようなもの (KC) 
(ここから引用)
秋元康「外人に納豆食べさせるとどんな顔をするか? いってみればそんな企画です。」

秋元康「あのオッサン、50過ぎてもまだ『おニャン子クラブ』の頃と同じような歌つくっているよ。そう言われるのがいいんですよ。」

秋元康「歌はヘタ、ダンスはゆるいし、英語は中学英語。アメリカ人の常識をまるで逸脱している。でもだからこそ勝算がある。『なんだこれ?』と彼らをポカンとさせられたらね。」
(引用完了)

何度も繰り返して、「AKB48は下手」「外国人はこんな下手なのを見たことない」「一生懸命さが外国で感銘を与える」と述べている秋元康。

私は、疑問に思う。
海外では、一度は、通じる。
アイドルという文化財が1971年から40年続いている日本では、何度でも繰り返して通じる。
日本人の遺伝子として、アイドル鑑賞能力が継承されているから。(これが途絶えていたら、AKB48は売れなかった)

しかし、海外で、何度も通じるのだろうか。一生懸命さを見せて、それが観客を魅了することが。

もし、何度も通じたら、アイドルは、グローバルに普遍性があるということ。
そうであったら面白いという感情と、アイドルは日本だけの文化であるという感情の両方がわく。二律背反。

KC
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1月4日読売新聞 秋元康政治対談 その2 AKB48は学校 さしこ力(KC)

2011-01-07 00:00:00 | 秋元康発言
1月4日読売新聞 秋元康政治対談 その2 AKB48は学校 さしこ力(KC)

橋本五郎(読売新聞編集委員)と秋元康の対談より、引用と感想を続ける。

小見出し:打って出る力
秋元:僕は今、教育に一番興味があります。未来とは子供たちのことだと思うんです。京都造形芸術大学の副学長をやっているんですが、どういう教育をすればいいのか必死に模索しています。

橋本:AKB48は一種の学校ですね。夢を持って入ってきた子が競争して自分を磨き、それぞれの世界に飛び立っていく。

秋元:AKB48で「総選挙」をやった時、初めは心配しました。「いがみあって、ぐしゃぐしゃになるかもしれてないな。」と
しかし、彼女たちはそれを前向きにとらえ、発奮材料にした。(中略)
子どもたちは大人が思うよりも、たくましいです。
憤りや悲しみを力に帰るんですね。

橋本:顔では負けるけど、スタイルは私の方がよいとかね。13歳から24歳の子たちがそういう考えができるのは大したもんですね。(後半省略)

秋元:AKB48がメディアに出る場合、選ばれた16人が3列に並ぶことが多いんです。
前列はスターです。
3列目に指原莉乃という子がいます。
ある雑誌で面白がってグラビアで取り上げ、「さしこ」というあだ名をつけた。
すると大ブレークした。
最前列のスターよりも後ろにいる子のファンの方が多いんです。
そうしたファンが「後列の人たち、頑張れ」とこの子を応援した。
僕はこれを「さしこ力」と呼ぼうと。
期待されない時に人は力を出すということなんです。
日本はアジアの他の国に抜かそうですが、一度後列に行って、「意外と日本はいいじゃないか」となったら、どうですかね。
跳ぶ前に膝を曲げて力をためる感じで。

橋本:なるほど。ただ、どんどん差を付けられてしまうかもしれません。韓国は相次いで各国との自由貿易協定を締結し、ヨーロッパでも韓国の方が日本より強くなっていくでしょう。このままだと、差が広がり、投じるカネも減り、技術力もなくなってしまう。縮小再生産になってしまう心配があります。後列に下がるのではなくて、打って出るために、膝を曲げて力をためるという気持ちが必要ですね。
引用終了

以上が対談記事の前半のほぼ全文の引用です。後半は、小見出しが「長期戦略の欠如」で、このブログでは一つ前の私の記事で紹介した。

秋元康が教育に興味を持っているとは、初めて知った。
「選抜総選挙」が、メンバーの力で、ポジティブな結果をうんだという評価には賛成。「選抜総選挙」ごときで、ネガティブになってしまうアイドルグループなら、そんな実力だったとして、AKB48を閉じてしまうくらいの覚悟を持ってやったのだろう。

「さしこ力」の論議は、秋元康のこじつけ。指原莉乃が、「さしこ」と名付けられてブレイクしたという印象は、私は持っていない。
ブレイクとは、ブログでの人気を指していると推察したが、「さしこ騒動」(さしこと改名というCMを流したこと)がなくても、ブログでの人気は出たと想像する。
橋本編集委員が、さしこ・指原莉乃・AKB48の人気度合いをよく知らないと思って、強引な論を展開した印象をもった。
今後、秋元康は、AKB48メンバーの成功例として、指原莉乃を引用し続けるのであろう。

経済では後列に下がってはいけないという橋本氏の意見に賛成。
そもそも、我々日本人がAKB48を楽しむことができるのは、(特に、CDを何枚も買って握手会に参加できるのは)日本に経済力がある(前列にいる)からである。
TPPに反対する論者は、アメリカの戦略にのって支配されてはいけないというのが主な論議だが、これ以上日本国内の失業率を高くしない、若者が働く希望を(今以上に、相対的に)持てる社会にするには、国内で生産して輸出できる環境を作る必要があり、打って出る力が求められる。
打って出る力が、国力・技術力・商品開発力であり、工業だけでなく、農業、そして、アイドルのようなソフトも、その一つである。

KC
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1月4日読売新聞 秋元康政治対談 アイドルに国家戦略が必要か(KC)

2011-01-05 00:00:00 | 秋元康発言
1月4日読売新聞 秋元康政治対談 アイドルに国家戦略が必要か(KC)

1月1日の対談の後半が4日に載った。以下、引用と解説。

見出しは、
文化の発信 国家戦略で
ヒマワリブームの時にはタンポポの種を

秋元康: 
韓国は国策として文化を突破口に世界進出を図っている。
韓国のアイドルグループは国から支援されている。
その結果、アジアの人は韓国の音楽やファッションに憧れを持っている。
そこに、韓国製の電化製品や車が流れ込んでいる。
残念ながら、日本政府は音楽やアイドルといったサブカルチャーにはあまりに冷淡です。

感想:こちらの記事で、
韓国やタイなどの仕掛け人たちが、「アジア発ポップスを世界市場に」とぶち上げたのに対して、秋元は、「学校の砂場で僕たちが楽しそうに遊んでいる。それを見て『楽しそうだな』と思ってくれたら、来てくれればよい。それがAKB48です。」
という秋元発言を読んだばかりなので、秋元康が、国家に、アイドルを支援して欲しいとは想像できない。読売新聞が、秋元発言を引用し、国家が、韓国に対抗して、サブカルチャーを支援すべきだという論をはっていると疑ってしまう。

橋本(読売新聞編集委員):秋元さんは、「ヒマワリブームの時にヒマワリの種を植えてはダメだ。タンポポの種を植えないといけない。」とおっしゃっています。問題は何がタンポポの種なのかが、なかなか分からない。

秋元:いま僕らが目にしているものは、すべて過去なんです。何かやろうと思うなら、先のことをやらないと、間に合わない。

橋本:政治の世界でも時代と合わせるのは大変です。教育問題でも何年も議論をして、制度を変えた時には、もう時代が変わっている。アイドルの人気も過去のものだと割り切らないといけない。

感想:こちらの記事で、「AKB48が売れてからファンになったファンは、時代遅れであり、次にブレイクするアイドル(またはアーティスト)を今から聴いているファンが時代を先行している、のだと思う。」と書いたら、「AKB48が時代遅れとは不愉快だ」というご批判のコメントを頂いた。秋元康の発言を読みすぎて、彼の考え方に、自分の考え方が近くなっていることを感じた。
秋元康は、今のAKB48は既に過去であり、将来のAKB48を新しく作らなくてはいけない、と考えているだろう。それができるのか、が今後の見所である。

KC
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読売新聞 秋元康 新春(政治)対談 その2 (KC)

2011-01-01 20:35:35 | 秋元康発言
元旦の対談・続き
秋元: やっぱり、これからの政治は、国民の支持を得ないと。そのためには開き直りが必要じゃないかと思うんです。(リーダーでもある)プロディーサーの仕事は混沌とした森でみんなをどう出口に導くかだと思っています。自信満々に「こっちだ」と歩き始める勇気が大切だと思います。

橋本: 秋元さんは「軸足を動かさないで、自分を信じることが大事だ」と言われています。全く同感です。

秋元: 不器用な人の方が成功するんです。例えば、トンネルを掘るにしても、愚直にひたすら掘ると、どこかで開通するんです。器用な人は、固い岩があるから避けようとかやって、うまくいかない。

秋元: 何故軸足が必要かというと、人混みで待ち合わせをして、自分が動いたら、会えないんですよ。こっちから探しに行った方が会えるような気がするけど、違う。

秋元: 慌てて何かしようとする、そうではないと思う。焼け跡からの復興は、奇跡だと思う。そういう力があるのだから、(今はあせらず)「今はちょっと抜かれているね」っていう程度の感覚でいいんじゃないでしょうか。

感想:
トンネルを掘る話は、チームB5th「勇気のハンマー」。スポーツでも、学問でも、器用でない人の方が一つのことに集中して、大成するというのは、よく聞く話である。
秋元康が、読売新聞からの対談を受けたのは、政治に発言しようという意図があるのではなく、依頼があった仕事は、選り好みしないで、受けてしまうからなのだろう。

最後の発言は、楽観的に考えた方がよいという意味で、これには賛成。
判断するためのデータを集め、分析をする時は、客観性が必要だが、みんなが楽天的に考えた方が、景気がよくなる。
秋元康に、楽観的な発言をさせて、日本の景気をよくしよう、という意図が読売新聞にあるのかもしれない。

KC
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元旦の読売新聞 秋元康 AKB48は駅伝(KC)

2011-01-01 16:00:19 | 秋元康発言
本日の読売新聞、37面広告、エイチ・アイ・エツに、7人のメンバー。

2列目 横山由依    柏木由紀    指原莉乃    宮澤佐江
1列目    篠田麻里子    高橋みなみ   小嶋陽菜
大田プロ1、ホリプロなし、尾木プロ2、ナベプロ1、こういう広告のメンバーは、どのように選ばれているのだろうか。プロダクションに委託ではないようだが。


本日の読売新聞、4面政治面、新春対談
秋元康さん 作詞家・プロディーサー
橋本五郎  読売新聞特別編集委員   発言より、要約引用

橋本: 今までパラダイム(基準)が通用しなくなる時代に、AKB48は人材発掘やメンバー同士の競争など、先駆的な試みをしています。AKB48とは、どういう存在なのか、お聞きしたい。

秋元: 今は、目に見えるもの、確かなものが求めれれていると思うんですよ。
秋元: よそのオーディションに落ちたり、芸能プロダクションから落ちこぼれたような、シードされない女の子が集まったんです。音楽的にはもっと優れた人はいっぱいいますが、それより一生懸命やっている汗、仲間意識、そういう昔からのものが共感を呼んでいるのではないでしょうか。

橋本: 個が重視される時代に、AKB48は集団を前面にだしている。

秋元: 集団というなの個なんです。弱々しいアイドルチームを応援したい、下手だけど一生懸命やっているから応援したいと。駅伝に近いです。正月コタツでテレビを見ながら、「頑張れ」と応援する。選手はそうした思いを背に走るわけですよね。AKB48も一緒です。

橋本: 小渕首相が共感を呼ぶタイプでした。「日本を良くしようと頑張っているんだ」と訴えたら、「首相が頑張っているのを見て、私も頑張らなければ」とのメールが官邸に届いた。

橋本: AKB48は、総選挙、じゃんけん選抜。勝者を固定していては活性化しない。

秋元: 総選挙ではメディアに露出している人が得をして、態勢が変わらない。だからじゃんけん選抜を始めたんです。常に入れ替わるようにかき混ぜないと駄目です。

橋本: 秋元さんが総選挙をやった動機も、「ひょっとしたら自分は間違っているかもしれない。」という恐れがあったのですね。

秋元: そうですね。「本当にいいのか」と懐疑的になること。非難される勇気を持つこと。その二つがないといけないと思うんです。総選挙をやろうと言った時、たたかれんじゃないかと思ったのですが、打たれるなら打たれようという気持ちがありました。

橋本: 「自分は何としてもこれをやりたい」という覚悟。最近の政治家は、リーダーとしての覚悟が感じられません。


感想:今まで出演していない(と思われる)政治対談。
「国家間の大問題について論客として何かを申す、という気は僕には全然ない。ただ、エンターテイメントが国境を越え、自然に人が集まってくればいい。」との発言といい、変な感じがする。
非難される勇気、には賛成。
アイドルのプロデュースにしろ、政治にしろ、人の意見を参考にするのは大事だが、人の意見に左右されていては、いいものはできないと思う。

KC



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秋元康「学校の砂場で遊ぶAKB48」 堀江貴文「生身の女の子とやれないからAKB48のファンになる」 (KC)

2010-12-30 00:00:00 | 秋元康発言
2011年1月3日号「AERA」
「1000曲聴いて選曲、命をけずってAKB48に身を捧げる秋元康」というニュアンスを、新聞の宣伝か、電車の広告で、見かけたので、読んでみたが、内容はこれまでのインタビューから新しいことは書いていなかった。
AERAが、AKB48をよく知らない読者への解説をターゲットにしているなら、十分な内容だけど、芸能記者でない記者の切り口で、何か新しい発見がないか期待して損した。

引用→→→感想

(秋元康の)言葉のはしばし、表情の折々にちらりとのぞく実像は、世間一般でいう「計算高さ」とは違い、無垢といってもいいほど。
→→→私は、秋元康の「売れるようにと考えてやっていない、面白いと思うことをやっているだけ。」という発言が本心だと思っているので、そう見えるだろうなと。

(今年の)10月のソウルのアジア・ソング・フェスティバルでの国際フォーラムで、韓国やタイなどの仕掛け人たちが、「アジア発ポップスを世界市場に」とぶち上げたのに対して、秋元は、「学校の砂場で僕たちが楽しそうに遊んでいる。それを見て『楽しそうだな』と思ってくれたら、来てくれればよい。それがAKB48です。」
→→→AKB48のフォーマットを輸出するという大風呂敷はどうなったのでしょうか。

「今年、AKB48は、ソウル、マカオ、シンガポール、ロシアで公演を行いました。でも、国家間の大問題について論客として何かを申す、という気は僕には全然ない。ただ、エンターテイメントが国境を越え、自然に人が集まってくればいい。
→→→「目撃者」による天安門事件批判 を意識した発言と読んだ。わざわざ、今まで発言したことのない、国家間の大問題などと、言い出したことがあやしい。

AKS社長窪田氏「AKBのプロジェクトも大きくなるにつれて、“大人の事情”で、難しいことも多くなった。場が煮詰まった時に、秋元さんが『まあまあ、みんな仲良く、みんな楽しく』と言うと、原点にに戻って、ひとつにまとまることができる。
→→→“大人の事情”とは、高城亜樹が、「てもでもの涙」とか。

ネットで、次の記事を発見・
雑誌AERAの秋元康記事によると「AKB48は英語は出来ないしダンスも下手。しかし放課後に女子高生たちが楽しそうにダンスしている姿がコンセプト」。「歌も踊りも英語もうまいKPOPに対抗するのはSDN48。GAGAGAで日韓同時デビュー」。
→→→AKB48は下手で、SDN48は上手い、というコンセプト。


同じAERAに、堀江貴文と倉田真由美の対談「男はあなたにだけ草食なんです。」

堀江貴文「(男子が)AKB48が好きなのは、本当はリアルなカワイイ子とやりたいんだけど、自信がないから代わりに好きになるだけ。秋葉原の無差別殺傷事件の加藤くんだって、凶行に走る前の晩に、カワイイ子が来てやらせてくれたら、事件は起きなかったと思う。」
→→→こういうアイドルファンがいることを否定はしないけど、率としては、昔に比べて高くないのではないか。純粋に、芸術 (美術品?)を見るように、アイドルを鑑賞している男子がもたくさんいるので母数が増えているから。

KC
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ただの「紅の豚」じゃないんだな (ピーナッツ)

2010-11-01 00:00:00 | 秋元康発言
"やっぱ、作詞家って…スゴイんだな" "詞の力って偉大だな" そして、何より、"秋元 康、やるな" そう思った出来事がある。
あれは、半年ぐらい前だっただろうか? フジテレビのド深夜(2時とか、3時だったと思う)で放送された、千原ジュニア,水道橋博士,秋元 康…男3人のグータン的トーク番組。あれを観た人、どのくらいいるんだろう? あんなにリラックス&くだけた秋元さんの姿を目撃した人ね…。
番組の内容としては、物事を別の現象に例えて解説するという企画…「たとえ場」というコーナーを軸に展開していくんだけど、とにかく、雰囲気が、「グータン」以上にグダグダ。喫茶店(ファミレス?)で男3人が、"これでもかっ!"ってぐらいに深く腰かけ、完全固定化のカメラ,リアルに(間が悪く)注文を聞きにくる店員さん,その度に、一旦止まる会話…。

"あの~、お笑いの世界で、「白ごはん」っていったら誰でしょうね?"…
"そりゃ、たけしさんでしょ"…
"殿でいいんですか?"…
"わかるわかる"…
"絶対そうだよ"…
"じゃ、「味噌汁」って"…
"僕、それ、カッチャン(勝俣州和)だと思う"…
"僕、それ、昔っから、関根(勤)さんだと思ってんだよね~"…
"じゃあ、ダウンタ"…

"こちら、ご注文の○○でございます"

ず~っと、こんな感じ…そして、雰囲気。
ちなみに、この後、3人の中で一致したのは、「寿司」=ダウンタウン,「パスタ」=とんねるず…etc。で、このお題(?)は、15分ぐらい続いたんだけど、まぁ、ここは、ジュニアと博士の印象が強かったかな!?
しかし、このようなお題が、7つ8つ続く中、中盤を少し越えたあたりで、

"秋元 康、スゲエ!" "作詞家って、スゴイんだ!"って思う瞬間が、突然やってきた。

お題・・・『結婚』とは?
千原ジュニアの答え…"考えられへん!" ずっと、この言葉の繰り返し。そもそも、そういう願望がないんだな…と誰しもが思うぐらいの圧倒的な連発。
水道橋博士の答え…すごく論理的で哲学的で、"いい事、言うなぁ~"とは思ったんだけど、この後の秋Pのが凄すぎて、博士のは、全く印象に残っていない。でも、本当に(確かに)素晴らしい事を言ってたんだよ。
そして、そんな秋Pの答え・・・

"朝、洗面台を譲り合うこと"

正直、"深ぇ~"って思ったよ。博士は、感嘆と驚きの"ほぉ~っ!"、ジュニアは、その気持ちをわかりたいけど、わからない様子…。
そして、秋Pは、続けて・・・
"ほら、お泊まりとか,同棲とか…独身の時だと、「ったく、お前、時間ずらせよ」って話でしょ。でも、『結婚』って、そうじゃない。鏡を半分こ…チョットお互いにナナメになって、半身な体勢でね、漫才コンビみたく…。あと、コップも1個しかないから、「どうぞどうぞ」なんだよね。急いでる時なんかは、「あ、お先にすみません」とか、全然言いますよ。じゃないと成り立たない…"
これを聞いた博士は、"さすがっすね~"と言ったきり、黙ってしまった。ただ、尊敬の眼差しで頷くだけ…。一方のジュニアは、全部聞いた後、必死に理解しようとした挙げ句の果ての一発が…絞り出すような"考えられへん!"…。
そして、僕は、"作詞家ってスゴイな! こんな短い言葉で…"って思った。で、"秋元 康…この男、(やはり)ただの「紅の豚」じゃないんだな。ただ、石塚英彦の若い頃に似ているだけじゃなく,もちろん、カンニング竹山のお兄さんでもなく,泉 麻人が太ったみたいな顔を・・・・・でも、やるな!参りました!"って思ったんだ。

でも、だからって、こういうのが全て、楽曲に反映されて、僕の心を打ちまくるとは限らない。でも、秋Pの詞っていうのは、なんか…"半ひねり"している感じで、身近なリアルを感じるものが多いような気がする。
ただ、僕のように、吹奏楽畑で育った人間は、音楽をどこかインストゥルメンタル的に聴いてしまうクセがついていて、歌入りの楽曲は、(本当に)本を読むような感覚で聴かないと、詞が全くと言っていいぐらい入ってこない…別のスイッチを入れなきゃならないんだ。
ただ、ごくごくまれに(知らぬ間に)自分の心に棲みついてしまっている詞がある。僕の心のすこし手前にある"網の目"を通過してくるフレーズがある。そして、それは、"あれ?"って感じで、突然、鼻歌で、つい出ちゃってたりするんだけど・・・。

"見つめ合うと素直にお喋り出来ない"
"映画色の街"
"もしも生まれ変わっても また私に生まれたい"
"先輩たちには負けたくないよ 絶対に"・・・etc。

こういうのは、人それぞれの人生だから、響くものも違って当然なんだけど…。それにしても、自分の予想だにしない曲が口をついて出てきて、自分自身でビックリすることが、本当にたまにある。
でも、それが、作詞家の力なんだと思っている。だから、僕は、"作詞家って、スゴイなぁ~"って思っちゃうんだ。

ところで、"(実は)打ち込みの音楽"が、あまり好きではなかった僕…。でも、あの時代から、やっと少し脱却してきている感あるかな?とか(個人的に)思い始めている昨今。
"詞が大切にされている音楽でいっぱいになればいいなぁ~!作詞家が、もっとフューチャーされるといいなぁ~!"なんて思ってんだ。
今だったら、嘉門達夫さん、"変え唄メドレー"作れるんじゃないかな? そういう状況になってきたんじゃないかな? 本歌の詞に力のある時代ね。
"何度も言うよ~ 君は確かに 金を借りている~ はよ返せ~ 千円~"
こんな変え唄で、老若男女みんなが同時に笑っていられる音楽界は正常だと思うし、"いい世の中だろうなぁ~!"って、結構、本気で思っている。
AKB全曲の変え唄なんて、相当、素敵だと思うよ。
嘉門達夫さん…今のAKBの曲を聴いて何を想う。そんな事を知りたかったりする。
番組で、コラボしないかなぁ~!?
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作詞家秋元康 タイトル先行なのか?内容(物語)先行なのか? (ピーナッツさん)

2010-08-28 21:26:06 | 秋元康発言
久しぶりに、「ゴスペラーズ・ベスト」を聴いた。そして、やっぱり、あの曲の時、こうツッこんでしまったんだ・・・
"『新大阪』って、全然、合ってへんやん!誰か、(このタイトルにするのを)止めんかったんかい!"
でもさ、こういうのって、タイトル先行なのかな?内容(物語)先行なのかな?

この時、ふと思った・・・秋元さんは、どっちなんだろ?
"こんな女の子の気持ちって、あるよな…面白いな…まるで、あれみたいだな…あれ、あれ…そうそう、「ヘビーローテーション」だっけ"・・・なのか?
まず、「ヘビーローテーション」というタイトル(キャッチコピー?)ありきで、"あっ、これ、ヘビーローテーションっぽい、それに、最近の女の子の気持ちっぽいな、も~らいっ!あっ、こっちも当てはまるな"って、どこか、パズル的な発想・・・なのか?
どっちなんだろう?
他の曲に関しても、"海雪"が、最初だったのかな?"出雲崎"が、先だったのかな?いや、お話が、まず、あっての事なのかな?画的なイメージ先行なのかな?それとも・・・?こういうのって、チョット、興味ある。

例えば、ミスチルの桜井和寿さんの場合だと、2番のサビ部分(の言葉)に、感情の頂点をもってくるように作るらしく・・・それは、2番のサビ部分が、1番のサビ部分の焼き増しになっているような詩(うた)が、とにかく嫌いだという本人のこだわりによるもので、そこが、タイトルとリンクしてる…って事なんだろうね。
また、桑田佳祐さんが、「TSUNAMI」を作った時なんかは、元々、自分の中に、"見つめ合うと素直にお喋り出来ない"という一節が、"ポンッ"っと浮かんでいて、ある日、突然、その枝葉の部分が、降ってきたんだそうだ。で、桑田さんは、必死に、それを、書き留めよう(受け止めよう)としたんだけど、とにかく、降ってくるスピードが、あまりに凄くて、もう大変だったと、のちに語っている。ちなみに、話を聞いている感じでは、後付けタイトルっぽい。
そして、谷村新司さんの場合、ある日、家で(?)、う○こをしていた時、"パ-パパパパパパパ-ッ" ホルンの牧歌的な音で、イントロが流れてきたそうだ。で、続けて、全てが、もう全部、同時に・・・それが、「昴」だったらしい。だから、谷村さんの場合は、同時なのかな?全部、一緒なのかな?

作詞って、いろいろっちゃ、いろいろなんだろうけど・・・っていうか、作詞だけの人と作詞・作曲の両方をする人って、根本的に違うのかな? ちなみに、(せんえつながら)僕は、昔っからの慣れ?で、(吹奏楽用,マーチング用)の編曲を、今でも、しょっちゅうしてるんだけど、作詞と作曲に関しては、悲しいぐらい、何も浮かばない。要するに、そういう才能ゼロ・・・もう、全く違う脳なんだろな? ちょっとぐらい、そういう能力ほしかったな…。

ところで、作詞家の松本 隆さん。彼は、普段、飄々としていて、流れのままに、日常を過ごしている。そんな中、依頼されたテーマに関する詩が、ある時、"スッ"って、まとまって、(頭の中に)出来上がるんだそうだ。あとは、1枚の紙に写し取るだけ・・・もちろん、若干の手直しは、あるんだろうけど?実際、"詩が出来る時は、5分"って、言いきっているくらいだから…。で、その後、"どうしよっかなぁ~"みたいな感じで、物想い?自由?クールダウン? "(タイトル)こっちの方が、いいな…うん…できた…"で、静かに完成。でも、その第1稿が、ほとんど、最終稿になる・・・そんなやり方。

あっ、そうだ…思い出した。
以前、秋元才加が、番組の中で、"秋元さん、1日で、10曲、書き直す・・・っていうか、新しい曲を10曲、作ってしまう"って、言ってたけど・・・タイトル先行?物語先行? どんなやり方なんだろう?って、思ったんだよね。
「ヘビーローテーション」「海雪」「川の流れのように」「目撃者」「RESET」「シアターの女神」…どっちなんだろう?

作詞家(第1走者)は、裸体を1から造る人だと思う。
作曲家(第2走者)は、それを、エエ感じに肉づけして、より完璧に磨き上げる人だと思う。
編曲家(第3走者)は、それを、"そのまま、外に出しちゃあ"という想いがあって、玄関で、下着や服やアクセサリーを付けさせて、デコレーションする人だと思う。
そして、歌手(第4走者/アンカー)は、その命を、みんなに届ける人だと思う。

やっぱり、僕は、作詞家の才能に憧れちゃうんだよなぁ~。
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AKB48のよいところ (ナッキー)

2010-08-28 21:14:16 | 秋元康発言
こちらの記事で紹介した元同僚(女性)にDVDを貸しました。
AKB48をあまりよく知らなくて「若い娘っこのパワーを浴びたいのぅ」と発言される方には、どのDVDがよいかと選定。

2009年4月神公演予定 : 「ええじゃないか」的マジョリティーパワーが大所帯の醍醐味はこちらで。
ニューヨーク公演 : MCが入っている映像は面白いので、これを選択。
SKE48課外授業 : 「若い娘っこのパワーを浴びたいのぅ」はこちらで。
 
SKE48のDVDの特徴は、オールスタンディング、ステージが左右に狭い、メンバーが若くてダンスに迫力  私の持っているDVDで一番熱気を感じるのがこれでした。

さて、彼女にAKB48をどう思うかインタビュー。
入社年次まで覚えていないので、正確な年齢はわかりませんが、52才の私と一回りくらい若くて40才くらい。
おニャン子クラブのデビューは、1985年で、私は27才(結婚直前)、彼女は、15才くらいだったと思います。

まず、「AKB48で、顔と名前が一致するメンバーは、いますか。」
「1位だった子」
大島優子か、前田敦子が、どちらだろうと確認したら、大島優子。
AKBヲタである私は、1位と言えば前田敦子のイメージが強いのだが、一般人には、大島優子なのだと。

以下、彼女の発言をまとめると、次の通りです。

「NHK BSで放映されたコンサートを見て、洗練されているんで、びっくりした。
AKB48って、秋元康でしょう。
私は、おニャン子クラブ世代だから、秋元康というと、おニャン子クラブ。
AKB48なんて、おニャン子クラブみたいなグループと思っていたから、テレビで見て、ギャップが大きくて、それで、びっくり。
そして、他のDVDも、見たくなって、ナッキーさんにメール。

秋元康が、どこかで、次のように発言したのを聞いた。
『AKB48は、クラスで10番目くらいの子を選んで、クラスで1番可愛い子になるプロジェクトです。』
おニャン子クラブには、クラスで1番も、10番もいたけど、10番の子は最後まで10番だったもんね。秋元康、向上しているじゃない って思ったよ。」

ナッキー:(DVDについて解説)
彼女: なっちゃん分かるようになるかな。
ナッキー:コンサートDVDはMCが入っていないから、無理です。

発言は以上、以下感想です。

秋元発言「クラスで10番」は、読んだことがありません。このブログは、秋元康発言をたくさん引用しているので、「クラスで10番」で検索かけたがありません。
10番ではAKB48に選ばれないでしょう。少なくとも3番には入っていないと。
この秋元発言は、あきらかに、前田敦子を指していると思った。
私の推している平嶋夏海も、とびきりの美女・美人タイプとは言えないので(もちろん、ファンとしては、だから好きなのです)、該当しているのでしょう。

おニャン子クラブは、10番は最後まで10番だった。
これは、例えば、樹原亜紀・立見理歌・吉沢秋絵。
AKB48は、おニャン子クラブより、可愛さの質が高いと思います。ポジション的には、

樹原亜紀は、秋元才加
立見理歌は、佐藤由加理(元チームA、現SDN48)
吉沢秋絵は、野口玲菜(元チームB)
研究生時代の佐藤亜美菜も、吉沢秋絵のイメージが重なる。今は全く重ならない。

今、回想すると、おニャン子クラブはすごい。河合その子の後に、二番目で吉沢秋絵デビュー。これは、AKB48に喩えると、

初期メンバーで、まず、小嶋陽菜をデビューさせ、次に、成田梨紗をデビュー、
現在のメンバーで、まず、柏木由紀をデビューさせ、次に、中田ちさとをデビュー
SKE48で、  まず、松井玲奈をデビューさせ、次に、新海里奈をデビューさせるようなもの。
吉沢秋絵=成田梨紗は、かなり一致していますが、
中田ちさとは、「ふんわり綿あめのような女の子」と、吉沢秋絵のふんわり感というこじつけ。
新海里奈は、不思議系が共通というこじつけ。

二番目にデビューした吉沢秋絵より輝くメンバーはソロデビューできると、ハードルを下げたのだろうか。  一言でいうと、

何故この子がソロデビューなのか。   事務所の力関係か?

と当時のアイドリアンは、誰もが思ったものでした。

AKB48のよいところは、センターの選ばれ方が、シアターで体感する人気を一致しているので、
「事務所の力関係」により理不尽なことが起こっていると、ファンが感じる(誤解する)ことが少ないこと。

5年間で、唯一、「事務所の力関係」により理不尽だと感じたのは、今年のSHIBUYA AXの「てもでもの涙」で、期待していた OB佐伯美香ではなく、高城亜樹が歌ったこと。
チームBで、佐伯休演時に、柏木由紀とペアを組んで歌った、片山陽加・米澤瑠美 (あと、他にも歌ったメンバーがいたような気もする、仲やん??、平嶋夏海が歌っていないことは自信を持って言えますが) に歌わせなかったのは、事務所の力関係と感じました。  これが、唯一です。

ナッキー
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対談 瀬戸内寂聴 秋元康 「あの子たちはプロなんでしょう?」「下手っぴだけどリアル」 KC 

2010-08-24 21:25:58 | 秋元康発言
瀬戸内寂聴との対談の引用、最終回。


瀬戸内:そういえば、公演の中で歌と歌の間に、一人一人「お休みに何をしたか」なんてじゃべっていたでしょう? あの喋り方が明るくてとても良かったです。何か格別なことをいってやろうという気持ちがなくて、非常に素直。

秋元: MCのところは、演出はしていないんです。台本はありません。彼女たちが言いたいように言うようにしています。

瀬戸内:それは観ていて伝わってきました。一人一人の個性が出ていた。

秋元: 下手っぴだけど、リアルなんです。

瀬戸内:他の人と同じことを言ってしまったりするんだけど、どれがとても可愛かった。「本当にそうだったんだな」と思える。作為がなかった。

秋元: 大事なのは、人間力を養えない限り、舞台ではバレてしまうということ。いくら可愛い子ぶっても、しゃべれば全部バレてしまう。テレビや映画だったら編集で何とかできますが、舞台はそのままですから。

瀬戸内:それを隠さないで観せているというのが面白いですね。

秋元: 隠し通そうとしてもいつかはバレます。

秋元: これだけの人数がいると団体行動はつくづく難しいなと思います。みんなを引っ張っていく子や、トイレの掃除なんかの雑用を率先してやる子もいれば、そういうことを全くやらない子もいる。

瀬戸内:学校と同じですね。

秋元: 舞台の開演前にはストレッチをやるんですけど、それをやらない子もいます。

瀬戸内:それでも舞台に出たらちゃんとやるんですか。

秋元: そうなんです。だから、精神論を重視すべきなのか、結果が重要なのか、難しいですね。

瀬戸内:でもここは学校ではないわけでしょう? ショーでしょう? それなら、そんな精神面なんてどうでもいいじゃないですか。 学校なら教えなければならないけど、あの子たちは、プロなんでしょう? だったら舞台が全てですよ。

秋元: そうですね。ただ、プロと言うよりは、まだアマチュアなんです。お客さんが三千円の入場料を払ってくれることによって、プロのようにステージに立つチャンスを貰っているわけです。

秋元: みんな、舞台に立つ夢がなかったら、今頃何をしていたかわからない。そういう子たちが、毎日舞台に立つことによって、成長していく。いわばお客さんの入場料によって成長させてもらうわけです。 「何々ちゃーん」と声をかけてもらえる。それで自信がつくんです。そうやって段々プロになっていく。

瀬戸内:客席から退場したときに、舞台の袖で、私に向かって「頑張ってー」って言った女の子たちがいましたよ。

秋元: きっと研究生の子たちですね。「お前たちが頑張れ」と言ってやらないといけませんね。

瀬戸内:そうですね(笑)。でも、本当に面白いものを観させてくれて、ありがとうございました。明るく健康で、本当によかったです。   おしまい


疑問:
メンバーがトイレの掃除をするって、どこのトイレなのだろうかか。ドンキホーテの楽屋? 

AKB48はプロではないのか。秋元康は、「お金をとって、ショーを見せる、エンターテイナーとしてはプロではない」という意味で、「プロではない」と言っているが、エンターテイナーではなくても、「アイドルとしてはプロ」だろう。

団体行動だから規律が必要だろう。規律は精神論ではなく、団体での力を発揮するための儀式のようなもの。
瀬戸内氏が言っているプロとしては不要な精神論と、最低限のことはメンバーに求める規律は、別であろう。
例えば、朝青龍は、稽古をしないことで有名だったが (稽古をしなくても強いことで有名だったが)、巡業に参加するという最低限のことをしなかったので出場停止になった。稽古はしなくてもよいが(稽古をしなければならないは精神論だから)、巡業という儀式には参加する必要があった。
文中で、秋元康が例にあげていた、開演前のストレッチが、最低限参加すべきことかは、(アイドル業界の常識がどうなのか、よく知らないが) 参加すべきこと  円陣を組んでチームミーティング と同じレベルに団体行動として必要なこと のように思う。

アイドルは、エンターテイナーとしての最低限の芸がないかもしれないけど、お客さんがお金を払って見に来るのだから 「プロ」
下手っぴだけど、それを観て喜ぶお客がいるのだから 「プロ」なのだ。

秋元康は、これを理解しているが、読者にへりくだっているのか、読者を挑発しているのか、わざと、「下手」 「プロでない」 を繰り返している。

「下手」「プロでない」けれど、見に来てください という へりくだり。
「下手」「プロでない」けれど、すごいだろう という挑発。


瀬戸内氏が、「作為がないから素敵」というのは、アイドルの魅力の本質をついている。
秋元氏の、「人間力を養わないと舞台ではバレる」は、「芸能としての実力=歌唱力など よりも、アイドルにとっては、人間力の方が大事である」と解釈してしまった。

KC
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