AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

AKB48というフォーマットの輸出 秋元康の発言 海外に出る日本文化は、「変えるな」 (KC)

2010-01-19 00:10:50 | Benjamin・海外・アイドル国際化
AKB48のビジネスモデルを「フォーマット」として海外に販売するという構想は、私の記憶では、去年の12月のNHK「追跡A to Z」番組が初めてなのだが、ときめき研究家氏は、これに対して否定的な見解 を述べている。

私も否定的意見だったが、それはエンターテイメントビジネスは厳しい競争なので、「フォーマット」のみで売れるような簡単なものではない、という見地からであった。
しかし、AKB48というフォーマットが、海外で展開され、同じ曲を歌うという条件がつくのであれば、俄然、肯定的になる。

1月6日読売の記事を引用したブログ記事 には、「楽曲は秋元さんの作品を使用」とは、書いてあるが、「AKB48と同じ曲を歌う」とは書いていないので、私の早とちりかもしれない。しかしながら、

秋元康は、「海外に通用するような」という観点での新しい曲は作らない 

という確信が私にはある。
それは、January 3-10, 2010付けの Asahi Weekly に秋元康の発言として、次のコメントがあったからである。(翻訳は英語に堪能なナッキー氏に依頼した。原文は文末に記載。)

(ここから引用)
AKB48の海外進出に関しては、「納豆は納豆のまま」輸出して、海外の方々の口に合うように「納豆の味を変えることはしない」ことを確信犯的にやっている。

これまで日本のアーティストやクリエーターは、海外に進出しようとする時に、誤った努力をしてきたと思う。それは日本文化を、海外の方々のテイストにあるように変える努力である。
海外の方々は、今までに自分が見たこともない文化を欲しているのである。(現地の味に改変された日本文化を欲しているのではない。)

(AKB48は単に音楽やダンスを提供するのではなく、継続していく物語を提供するのだという趣旨の後で)
その継続していく物語とは、例えばプロ野球の球団が、世代を超えて、応援され続けるようなものである。そして、世界(のお客さん)は、女性アイドルの(誕生から成長していく)物語を見たことはないはずだ。
そして、世界は、女の子たちが、大きなグループとなった時に起きる化学反応をまだ知らない。

秋元康は繰り返して強調した。日本のアーティストは、(海外ではこういうのが売れるだろうという)マーケティングや、翻訳をしてはいけない。
(引用完了)

AKB48が納豆である という論は、こちらの記事 で紹介した週刊朝日のインタビューと合致する。週刊朝日に記事には、フォーマット輸出論も、海外からの引合いのことも書いていない。

秋元康が、やってはいけないといっている海外用の改変の例として、松田聖子とピンクレディのyoutube映像を添付する。
Dancing shoes (by Seiko)  この映像は少し日本らしさ、アイドルらしさを感じる。
Darling You're The Best by Seiko  下着姿で歌う松田聖子 日本語の歌だが、化粧とテロップから推察するとアメリカ向けのPVと思われる。
Pink Lady: "Kiss in the Dark" ピンクレディが日本で人気絶頂の時に、アメリカに進出した時の映像。
Hot Tub Time with Pink Lady (And Jeff) アメリカのオタクの間で伝説化されているというテレビ番組の映像 NBCの人気番組に、ビキニ姿のピンクレディ
Pink Lady: "Boogie Wonderland" 同じ曲を、東京パフォーマンスドールがカバーしていたが、TPDの勝ち。曲の途中で、アメリカ人のバックダンサーが出てくるのは、こちらが本物のダンスで、主役のピンクレディは偽物のダンス という意図だったとしたら、アイドル史観的には面白い。

ピンクレディにしろ、松田聖子にしろ、楽曲が日本で歌っていたアイドルポップスとは全く違うテイストの曲だし、衣装も、アイドルのフリフリではない。
秋元康の言う通り、ピンクレディは「サウスポー」を、松田聖子は「青い珊瑚礁」を歌った方が、アメリカ人は、「いまだかつて見たことのないパフォーマンスを見た」と思ったであろう。

KC

補足:Asahi Weekly 記事は、こちらのHP にも載っているが、マツバラヒロシという記者の署名記事のみで、秋元康の発言は、HPにはなく、新聞でしか読めない。翻訳・引用した箇所の原文は次の通り。

qoute

AKB48 reaffirmed that natto should be served as it is, without being modified to meet the taste of foreigners.
Japanese artist and creators from various field have made decades of efforts to invade the foreign market , but I believe they made a wrong effort to modify Japanese culture in order to meet the foreigners’ taste.
But the world audience is actually waiting for what they have never seen before.

It offers a continuous story like professional baseball, which is followed and cheered by generation of fans, but the world must have never seen such a story by female idols.

Also the world has yet to notice the chemical reaction girls can create when they become a large group.

Akimoto re-emphasized that Japanese artist and creators should not modify their arts by “marketing” or “translation”.

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