新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

懐かしい「ボランティアおやじ」

2018年08月15日 | 日記

 山口県で行方不明だった男児が見つかった。よかった。そして見つけたボランティア男性の経歴がすごい。ネット情報だが、ボランティア歴20年とか、日本全国を歩いて縦断したとか・・。
 かつて炭遊舎の活動に「ボランティアおやじ」を自称する人がやって来た。表題の自著を出版したばかりだった。もはや記憶はおぼろになっているが、その人はアフリカのどこかの国でボランティア活動をしていた。日本のようすを紹介しようと東京の街中を映したビデオを上映していた。日本はすばらしい国だということをビデオで見せたかった。ところがどこかの公園を映したビデオ映像の隅にブルーシートが映っていた。「これはなんだ?」と問われた。ホームレスがそこに住み着いていることを説明する。「ではなぜ日本でボランティア活動をしないのか」と問いつめられる。自分の国に困っている人がいるのに、なぜアフリカまで来てボランティア活動をしているのか。その人は自分でもその矛盾に気づいた。日本へ帰り、新宿公園で炊き出しをし、ホームレスたちを組織してゴミ拾いなどの社会貢献活動をさせることに成功した。
 ざっとこのような話だったと思う。ボランティアにもさまざまなタイプがある。あまり気負わないで、できることをしていく人こそ、真のボランティアだろう。