新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

文字彫りのコツ

2015年01月11日 | 日記
  
 文字彫りの一連の工程のなかでは、先がとんがった部分をどう彫るかでいつも苦労します。トリマーを使えば、文字の太い部分は容易に彫れます。トリマーは回転してるので、半径2ミリのビットを使っても4ミリの太さに彫れてしまいます。3ミリ以下の細かい部分はノミや彫刻刀などを使っての手作業でしかできません。いちばん細いビットに取りかえてもせいぜい3ミリの太さになります。手で彫るのが意外にたいへんなので、私はたいてい字体を丸文字ふうに変えてしまいます。ワープロからポップ体で出した文字を角ばった部分だけ丸くしても、遠くから見れば字体が変わったようには見えません。
「藤」のように字画が多い文字にはとくに気を遣います。ともすると彫った部分ばかりになり、土手が残らないからです。土手を残すためのコツを発見しました。「書くように彫る」というものです。手で書くようにトリマーを動かす。すると彫り残した部分がそのまま土手になります。つまり、カーボン紙でなぞりとった線にこだわることなく、トリマーを使って文字を書く調子で彫るのです。
「森の駅」の看板彫りは仕上げを残すのみになりました。

 写真左は高尾山頂付近でみつけた土栗(ツチグリ)です。キノコ類でヨーロッパでは「晴天の旅人」という、と通りがかりの人が教えてくれました。



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