楢炭を買った。篠原の里の窯で焼いて「ふじのね」で販売している。手に取ると、ずっしりした重みがある。水道水の浄化に使う。水道水に含まれる殺菌剤を取り除きたい。コナラはクヌギと並んで炭材としては第一級の木材だ。成長に時間がかかり、幹が堅くて重い。炭に焼いたときにも、堅くて重い炭ができあがり、燃料として使うときには長時間にわたり火を保つ。
これまで水の浄化には竹炭ばかりを使ってきた。竹炭のほうが扱いやすいからだが、真竹を焼いた炭しか入手できない。ここ数か月、真竹の炭を水の浄化に使ってきて、なんとなくその効果に疑問を感じていた。以前、私たちが炭遊舎で焼いていた炭が孟宗竹ばかりだったせいもある。孟宗竹の肉厚の竹からは上質な竹炭がとれた。孟宗竹の炭が入手できなくなったいま、木炭を試してみようという気持ちになっている。
水の保存タンクに炭を一晩浸けておけば、炭が水中の殺菌剤を吸収してしまう。飲み水にも料理用にも殺菌剤が入ったままの水を使いたくないので、この20年間こうして殺菌剤抜きの水を自分で製造してきた。木炭を使うのははじめてだ。はたして楢炭の効果はどれほどだろうか。
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