新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

キューバの現状

2016年09月07日 | 日記

 テレビやラジオ番組にコメンテーターとしてよく出演するエコノミスト、伊藤洋一さんがキューバを訪れた。ブログを通じて。キューバ国内のようすをリアルタイムで報告してくれている。キューバは30年まえからほとんど変わっていない国だ、というのが手っとり早いいいかたのようだ。アメリカによる経済制裁のせいでもあり、フィデル・カストロによる独裁政治が長く続いたせいでもあろう。30年まえの町並みがそのまま見られるという点が観光資源でもあると伊藤さんは書いている。レトロなオープンカーのアメ車に乗ってドライブしたり、中国製のバスに乗って穴ぼこがある高速道路上で故障し停止してしまったり、これから安倍総理が宿泊するらしいホテルのようすを見たり、と読んでいてなかなかおもしろい。仲間数人と徒党を組んでの旅行のようだ。
 5,6年まえだったか、フィデル・カストロが幼いころから現在までを回想して語ったものを読んだことがあった。1950年代から現在にいたるまでずっと政権の中枢にいる人は世界を見回してもほかにはいないだろう。弟ラウルに政権を譲ったとはいえ国家元首のように見られている。スペイン出身の父親のこと、みずからの幼少、学生時代のことなどに興味をかき立てられた。

 伊藤さんはこのスタイルで、私たちが行ってみたいが行けそうにない国、地域をしばしば訪れ、その印象をこまかに報告してくれる。エコノミストとしての視点はもちろんのこと、その他もろもろの社会状況を報告してくれるので、ブログから目が離せない。ミャンマー、ブータンの現状もこうして知った。かつて金正日総書記とプーチンが会合したというシベリアの田舎町のようすにも目を見張ったものだった。これからもこの種の旅の報告を期待している。




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