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2012年8月ポルトガル、ナザレの海岸を歩いていたとき、道路脇にカモンイスの「彫像」が立っていた。カモンイスはポルトガル人のみならず私たちもよく知っている。よくできた「彫像」だ。白い「彫像」のうしろは白い砂と真っ青な海で、写真のロケーションとしては最高だ。それにしてもこんなところに「彫像」が・・とすこし不思議に思いながらカメラを向けると、なんと片目を閉じてウィンクしている。自分は彫像ではないぞ、と合図を送っているのだった。笑いながらもシャッターをきった。残念ながらそのときカメラの調子が悪くて写真は残っていない。上に載せた写真(左)は、リスボン市内のカモンイス広場にあるカモンイス像。
カモンイスは1552年友人のけんかの仲裁に入り、国王の馬具職人を傷つけてしまう。しばらく獄舎につながれたのち、兵士としてインドへ行くことを条件に釈放される。罪人を島流しのようにして外国へ行かせることはどこの国でもめずらしくなかった。
インドに滞在しながらペルシャ湾、マラッカ海峡などへも赴いたようだ。いつも片手にペン、片手に剣を握っていたとされる。1559年メコン河口で乗っていた船が遭難し、「ウズ・ルジアダス」の原稿とともに岸へたどり着いたとされている。そのようすが絵(写真右)になり、いまリスボン国立図書館が発行するすべての出版物のタイトルページに刷り込まれているそうだ。
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