新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

ラーメン紀行

2017年03月02日 | 日記


 喜多方ラーメンが好きだ。スーパーマーケットでラーメンを買うときは喜多方ラーメンをまず探す。
 むかし会津方面を旅行したおり、喜多方まで足を伸ばした。蔵の町を見学し、喜多方ラーメンを食べるのが目的だった。ところが喜多方はラーメン屋だらけで、一泊二日の旅行ではせいぜい1軒か2軒しか入れない。夕食は酒の店と決めているのでラーメン屋はパス。2日目の昼、さてどこで食べればよいのか。ガイドブック一押し店へ入ることにした。味もさることながら歴史がある店らしかった。2階の座敷、大きなテーブルで相席になる。子ども連れの家族と一緒に食べた。とくにおいしかったという記憶はない。
 八王子にも喜多方ラーメンと銘打った店がある。入ったのは今年の1月だった。一杯のラーメンのていねいな作り方に好感をもったが、喜多方ラーメン独特のコクとあっさり感が欠けていた。一見客なのに店主からお年賀にとタオルをいただいた。
 次はごく最近のこと。行列ができる店はその店の評判がよいこととコストパフォーマンスがよいはずだ。西八王子のラーメン店は、もう10年以上も思い続けた店だった。ほんの2間ほどしかないファサードの小さな店、ペンキが剥げ落ちそうなみすぼらしい看板、行列がなければ見過ごしてしまうラーメン店だ。しかしのれんが掛かっているときはいつも行列がある。長年ここを通勤路にしながら、一度も入ったことがなかった。
 先日、通りかかったときに珍しく行列がなかった。はじめて入った。なかはカウンター席で10席のみ。メニューのトップに書いてある中華そばを注文する。周りの人がなにを食べているか気になる。餃子を食べている人、ネギラーメンの人、中華そば大盛りを注文する人など、それぞれ好みのものがあるらしい。さてその中華そば。とりたてて特徴があるわけではないが、飽きのこない味のようだ。腰が強めの麺といたってシンプルなおつゆ。ラーメンのよさはおつゆの味が大きく左右するものだが、ここのおつゆはシンプルな醤油味だ。タマネギのみじん切りが味を引き立てている。しかしおつゆを全部飲み干そうという気は起きなかった。
 さて最後に、ほぼ定期的に食べにいく高尾駅近くのラーメン店「西海」について。長崎産あご(とびうお)を使ったスープが最高で、この20年通いつづけている。いまだに飽きがこない。スープはすべて飲み干したくなるが、塩分を控えるためにレンゲ7杯程度にとどめている。12時台になると店の前に行列ができるのでその時間をはずして行くのがよい。開店当初はあご出汁がなくなった時点でその日の営業を終了という貼り紙をしていたものだ。いまは見かけない。また一時期、客の入りがまばらで店がもつかどうか心配したことがあった。最近はまた盛り返している。うまいラーメンをいつまでも食べたい。がんばってほしい。




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