「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【奥多摩】笹尾根:槙寄山から丸山

2006-02-12 22:35:15 | ハイキング
見晴らしの良いところでは冷たい風に悩まされましたが、全体にあまり寒くなく気持ちよく歩けました。道の雪は少なく、凍結しているところが多く、妻も私の一度ずつ滑ってしまいました。笹尾根に入る人は少なく、4人に出会ったのみでした。小棡峠から笛吹入口に下る道は踏み跡が薄れて目印の間隔も遠く、注意が必要ですが、通る人が少ないため道の凍結は無く、雪の上に新しい足跡を付けるのも気持ちよく、楽しく歩けました。ただし冬以外は藪がうるさいかも知れません。

【日 程】2006年2月12日(日)日帰り
【山 域】奥多摩
【山 名】槙寄山、丸山
【メンバ】本人、妻
【天 候】晴
【参 考】山と高原地図23奥多摩(昭文社)
【コース】仲ノ平バス停(10:00)→槙寄山(11:40-55)→小棡峠(14:15)→笛吹入口バス停(15:15)

五日市駅発9時の数馬行きのバスに乗る。バスを待つハイカーの数は多く、臨時バスと合わせ2台が出発した。数馬行きのバスは土曜日と日曜日では時刻表が違い、日曜日の方が本数が少ないので注意が必要。この時季は県民の森へ行くバスも出ていないようで、このバスを利用するしかないようだ。帰りについても数馬発15時15分の次は2時間も間隔があくので、これに合わせて下ることにする。

バスの乗客の多さに、賑やかな山を覚悟していたが、途中でどんどん降りてしまい、仲ノ平バス停で下車したのは私たちを含め3人だけ。槙寄山を目指すのは私たちだけで、ほとんどのハイカーは浅間尾根に行ってしまったようだ。それほど寒くなく、わずかに雲があって気になるが、気持ちよく歩く。ところが登るにつれゴウゴウと風の音がしてくる。風の通り道に出ると冷たく強い風に吹かれる。

落ち葉が深く積もった道から、西原峠に近づいてトラバースする道になると雪が現れ凍結しており、慎重に歩く。峠に出て、槙寄山に登る。残念ながら富士山は見えない。北側は木々の間から三頭山方面がよく見える。休憩して昼を食べようとすると待っていたように風が吹き出し、寒くて早々に下ることにする。西原峠に戻ったところで初めて二人のハイカーに出会った。

ここからの笹尾根歩きはゆったり下っていくコースなので楽だし、冬枯れで見通しも良くて気持ちがいい。しかし、凍結箇所が多く慎重に行く。ところが、だんだん慣れてきたところで、まず妻が滑って転ぶ。少し痛くしたようだがたいしたことにはならずに済んだ。次に私が笛吹峠に向かって直角に曲がって下るところで妻に話しかけられ振り向きざまに滑って転倒した。凍結した部分が落ち葉に隠れて見えていなかった。この時、不注意にもデジカメを右手に持っていて壊してしまった。予備としていた古いデジカメでそれほど惜しくは無いが、凍結した道を甘く見てカバーもせずに持っていたのは失敗だった。

笹尾根から南北に下る道がいくつも出てくる。前後するが、大羽根山を経由して下るところに真新しい標識が整備されていた。この道は20年前に歩いたことがあるが、当時は藪っぽく茨の棘に悩ませられた。標識が付けられたところを見ると、今は整備されて歩きやすいのかも知れない。

笛吹峠で、二人連れに出会う。同じバスで上川乗バス停から登ってきた人達だった。さて、ここから下ったのではバス停で長時間待つことになってしまう。小棡峠まで行って地図上では点線になっている道を下山することにする。しばらく登りが続き、巻き道を左に分けて、丸山に登る。見晴らしはあまり良くない。小棡峠に下って笹尾根と分かれ、細い道を下る。しばらく行くと広くなるが、積もった落ち葉と時々現れる雪のため判然としない部分がある。目印もあるが間隔が遠い。また時々、木の種類を記した札が掛けてあったりする。かなり古いものであるがあまり通る人のいないこんな道に掛けてあるのが不思議だった。

道を外さないように注意さえすれば、凍結の全くない緩やかな下りで楽しい。ただし土が柔らかく、変に沈んだりする。霜柱などができたり、溶けたりしてこうなるのだろうか?しばらくは冬枯れの明るい道が続くが、やがて暗い植林帯に入る。下りきって車道に出てなおも下っていくとちょうどいい時間にバス停に着いた。先客が一人いたがバスの時間を確かめていなかったので1時間も待ったそうだ。