(現代語訳)
郷里の名物をひと目見ようとこの浜までやってきたのだが、あぜ倉がひとつ建っているだけである。
ひとり寝は寂しいとひとりの姫君を誘ったのであるが、関は越えさせてくれず、途方に暮れ、この身をどうしてくれると、しかたなく、ひながたをあてた。
さて今日は桜かごでいってみようか。
つれづれなるままに友を捜したが、とうの昔に忘れたと言われひとり田んぼに立ちつくした。
今となっては昔の話なのだが、花輪を送ろうと立てるための板までしっかり付けてやったのに船を作るための板にしてしまったきらいがある。(そのような友もいたが)
桜かごでいってみようか。(そのうち里の名物にも出会えるだろう)
今となっては昔の話なのだが。
この「現代語訳」を渡すと、吉田ディレクターは「そうか、そういう意味だったのか」と深く納得していた。
郷里の名物をひと目見ようとこの浜までやってきたのだが、あぜ倉がひとつ建っているだけである。
ひとり寝は寂しいとひとりの姫君を誘ったのであるが、関は越えさせてくれず、途方に暮れ、この身をどうしてくれると、しかたなく、ひながたをあてた。
さて今日は桜かごでいってみようか。
つれづれなるままに友を捜したが、とうの昔に忘れたと言われひとり田んぼに立ちつくした。
今となっては昔の話なのだが、花輪を送ろうと立てるための板までしっかり付けてやったのに船を作るための板にしてしまったきらいがある。(そのような友もいたが)
桜かごでいってみようか。(そのうち里の名物にも出会えるだろう)
今となっては昔の話なのだが。
この「現代語訳」を渡すと、吉田ディレクターは「そうか、そういう意味だったのか」と深く納得していた。