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オーディオと音楽について

ピアノ演奏会に行ってきました

2005年04月29日 20時50分59秒 | その他
半年に1回の頻度で、とある高齢な方とコンサートに出かけることにしています。この企画を開始してからは3度目。交通の便の良さもあって2回連続して東京オペラシティーを使用しました。

お題目はこちら。



「アンジェラ・ヒューイット ピアノ演奏会」
アンジェラ・ヒューイット(Pf)
・J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガニ短調BWV903/フランス風序曲ロ短調BWV831
・ショパン:夜想曲
・ラヴェル:クープランの墓

東京オペラシティーのタケミツ・メモリアルホールはホールトーンが美しくて大好きです。ただ、今回はピアノの独奏。しかも座席は最後列最左翼と最悪で、曲もノクターンしか知らないし…というわけで仕事の疲れも手伝って不本意ながらバッハのときに少しだけ眠ってしまいました(これは、真のクラシック好きとかピアノ好きでないと辛いかも)。
というわけでヒューイットさんごめんなさい。アンコールを2回もやってくれたし、サインの長蛇の列にも対応してくれたし、とってもいい人っぽかったです。

スーパーTWの話(その5)

2005年04月28日 13時07分21秒 | オーディオ

Utopia Be Kitはその名が示すとおりベリリウムの振動板を持つTWです。ベリリウムといえばかのYAMAHAのNS1000系、TAD、GOTOなどが思い浮かびます。NS1000は高校の視聴覚室に置いてあってよく聴きました。今聴くと不満(特に低域の軟調)も出るでしょうが、当時の私たちには夢のような製品であり音でした。虹色に光る振動板が美しかったです。
ベリリウムにせよ、ダイアモンドにせよ、振動板の素材は欧米がようやく20年前の日本に追いついてきたといった感じですね。もちろん周辺技術が進歩していますから同レベルではないでしょうが、日本のメーカーが真摯に研究を続けていたらこんな事態にはならなかったでしょう。某メーカーもウッドコーンが革新的と謳うくらいなら、ダイアモンドやセラミックを突き詰めて欲しかったです。


話がそれましたが、このTW。車載用なので非常にコンパクト。200gと軽いにもかかわらず、2kHzから使えるワイドレンジ、凹凸なく伸びるf特、素直なインピーダンス、94dBの高能率と非凡な特性を示します。まさに現代技術の結晶ですね。お値段は13,4万円と少し高めです。

「BGM Vol.2 沿志奏逢」

2005年04月27日 01時14分49秒 | 音楽ソフト
私は音楽というものを映像付きで聴くことにそんなに価値を感じられません。理由を訊かれると困ってしまうのですが強いて言うなら、音楽特有の「反復性」みたいなものが失われてしまうような気がするからです。
つまり映像付きで聴いてしまうと、「次に聴くのは当分先でいいや。」とちょっと飽きてしまうのですね。視覚が脳に訴える情報量というのがそれだけ多いからでしょう。同じような理由で1度観た映画はかなり時間が経過しないと2度目を観れなかったりします。



DVD「BGM Vol.2 沿志奏逢」は私が初めて購入した音楽ライブものです。これを購入したのは言うまでもなくCD「沿志奏逢」がとっても気に入ってしまったから。

ただ、このDVDはCDと比較すると気合が感じられなくて音や画像のクオリティーは高くありません。音楽ライブDVDのくせに単なるステレオPCMだし、クオリティー面でここで書くのをためらったくらいです。
でも、選曲が良いのですよ、選曲が。CDに収録されていた曲全てに加え、オフコースの「生まれ来る子供たちのために」とか斉藤和義の「歌うたいのバラッド」とか名曲がズラリ。

日本のポップス業界はいつから心にしみる歌を作れなくなったのでしょうね。当たり前のように殺人事件の報道がされる世の中に関係してるのかな…と少し悲しくなりました。

お気に入り度:★★★

スーパーTWの話(その4)

2005年04月26日 20時53分56秒 | オーディオ

TW26K2Fはコーン型フェイズプラグ付きトゥイーターという、他に例のない構造です。振動板はケブラーです。ケブラーと言えばB&Wの製品群を思い出しますが、過去にFocalがTW用のダイアフラムとして採用した例がありWilson Audioやアコースティックラボ、当然JMLabなどのスピーカーシステムに搭載されました。なかなか切れの良い音がします。
カタログ上では能率94dBとありますが、f特を見ればわかるように平均して97dB程度あります。コーン・ドーム系では異例の高能率であり、強力な磁気回路の証明です。重量は3.4kgあり、これもかなり重い方でしょう。これも1本3,4万円で入手できます。

特性そのものは乱れていて、しかも10kHz以上の超高域はレベルが低下しています。20kHz前後の乱れは恐らく分割振動と思われます。インピーダンスもうねりが多く、ネットワークは工夫が必要かもしれません。

スーパーTWの話(その3)

2005年04月23日 19時56分49秒 | オーディオ
さて、私としては現時点で候補を3機種(2404H、TW26K2F、Utopia Be Kit)に絞ったので検討に入ろうと思います。



JBL 2404Hは単なるホーン型ではなく、メーカーが"Ultra-High Frequency (UHF) Compression Driver/Horn Units”と言っているように超高域用コンプレッションドライバーのようです。振動板はアルミ。能率は105dBあります。重量は2.3kgです。メーカーが過去に2404Hを3.5kHzから使用する2WAYスピーカーを出していますからレンジもほどほど広いようです。有名な2402や2405とはホーン形状が異なるのみのようで、2404のお尻のようなバイラジアルホーンは指向性100度×100度を誇ります。
私は指向性の狭すぎる一般的なホーンTWはあまり好きではありませんから2404には魅力を感じます。3,4万円で入手可能です。
帯域内は凹凸がありますがほぼフラットです。インピーダンスもホーンによる癖がありますが割合素直です。

4冊の本

2005年04月22日 23時26分09秒 | オーディオ
先日久々に帰省したとき、本棚に懐かしいオーディオ雑誌を見つけ、重かったけれどつい持ち帰ってきてしまいました。どれも10年以上前に出版されたものです。



◎StereoSound100号
→「特集-究極のオーディオ-」というサブタイトルがついています。各評論家のオーディオに対する流儀や予算度外視のシステムプランが載っていて面白いです。多分stereosoundの歴史の中で最も重く厚いのではないでしょうか。

◎StereoSound別冊「JBLのすべて」
→文字通りJBL社の歴史やラインナップ、それからJBLに対する著名人の想いみたいなものが載っています。故井上氏の自作JBLスピーカーシステムプランが面白いです。JBLフリークにはおすすめです。ちなみに私はJBLは使ったことがありません。

◎長岡鉄男のスピーカー工作Vol6(R8やDRW1やD9が載っている)
→何を目的にこれを買ったのか未だに思い出せません。けれどR8a(前面に10cmフルレンジとリボンTW,後面に10cmウーハーがスルーで4本ある音場型)は今の私にとっては唯一作ってみたい長岡SPかもしれません。この本では4リットル密閉箱に取り付けるスコーカーがなく、仕方なくコーラルのフルレンジを使用していますが、現在ではSeas等を使用すればオリジナルより安価で性能の良いシステムが組めそうではあります。

◎オーディオ装置120パーセント活用法
→金子英男考案のインシュレータ、各種ケーブルの作成方法等が載っています。ブチルと銅とガラスなどを使用し、鬼のように面倒で、かつ手や周辺が黒ずんでしまうような工程を経て完成します。簡易的なものを作成したことがありますが、ブチル漬けケーブルは確かに静かな音がします。ただ、これを「音が死ぬ」と評する人がいてもおかしくはない音です。

以上4冊。欲しい方は無料で差し上げます。コメントでお知らせ下さいませ。オークションに横流しはご法度ということで。

カウンター設置しました

2005年04月20日 13時50分20秒 | その他
gooブログにカウンター機能がないので自己計算カウンタをつけていたのですが、これってボーリングをやりにいって自分で計算してるようなもの。
なんとなくみっともないので重い腰をあげて自動アクセスカウンター設置に挑戦することにしました。

当初、カウンタそのものを取り込む方法にチャレンジしたのですが、多分私の頭が悪くて挫折。結局はレンタルカウンタを使いURLを参照する最もシンプルな方法に落ち着きました。

この手法についてはコーダさんのBlogの猿真似です。どうもありがとうございました。

スーパーTWの話(その2)

2005年04月20日 00時43分52秒 | オーディオ
世の中に2万ヘルツを超える周波数特性を誇るスーパーTWが存在しますが、これは正直意味がないと思います。実際音が変わりますが、それは可聴域の音が変わるからではないでしょうか。通常聴く音量で、例えばアッテネータでTWを20dB絞った場合、その音は余裕で聞き取れますよね。だから能率90dBのTWに70dBのSTWを繋いだってそれが可聴域なら音色の変化は聞き取れてしまいます。

実はうちのC2-12はハイエンドの伸びもレベルもXENONのグラフの内側に入っちゃってるんですよ。もともとそんなにハイが伸びているユニットではないですし。それなのに明らかに違う。一般にスーパーTWを付加する場合、メインSPにローパスフィルターなんて入れませんから、合成和という要素も入っているんだと思います。

私は測定値については参考程度。聴いて良けりゃそれで良しなんです。ただ、貸し出し試聴させてもらうわけでもいかないですし、必然的にカタログスペックと勘が頼りになります。

ところで、こんなユニットも候補に入ってきました。



Focal Utopia Beです。コンパクトで特性も素晴らしい。ただ、“ベリリウム”という文字が余計かなぁ。1.2kHzから全開で使うというのも面白そうです。

「ローレライ」観ました

2005年04月17日 20時36分48秒 | 映画

(映画の詳細はココ
小説を映画化するときに、アニメにするか実写にするか迷うという事例があると思います。この映画は、観る者がその選択をどう評価するかに尽きると思います。

私は、この映画を観ることで日本の特撮技術が3、40年前のウルトラマンから大して進歩していないと確信し、結構ショックをうけてしまいました。また、あのシステムのSF性があまりにも周囲の雰囲気(敗戦目前の絶望感のようなもの)と噛み合わず、シリアスな台詞もどこか軽いような気がして感情移入することもできませんでした。

そもそも私、この映画に対する情報を全然得ておらず、シリアスものだと思って観にいったので、映画の途中で自分の大きな間違いに気付き、頭を切り替えるのが大変でした。

特に、ラスト。かの「ダイハード2」のラストを髣髴させるあり得なさ。あれ、当たらないですよねぇ?普通。

多分、アニメで作ってもう少し大作にしたら、全編に漲る妙な違和感も消え、乗組員の内面の描き分けもできたろうに、と少し残念な気もします。多分原作は面白いでしょうから。

ただ、堤真一さんは良かったですよ。

お気に入り度:★

スーパーTWの話(その1)

2005年04月16日 12時44分35秒 | オーディオ
私が今欲しい機器は3種くらいあるのですが、そのうちの一つ「スーパートゥイーター」について個人的な考察をさせて頂きたいと思います。

現在使用しているスーパーTWはティール&パートナーのC2-12。もう市場の認知度も随分あると思われるドイツ製のコンパクトなセラミックトゥイーターです。私はこれをXENONに0.15mHと1μFの2次フィルターにてアッテネーターなしで繋げています。結構苦労するかと思ったのですがこの状態で違和感ゼロ。しかも解像度、音場、透明感などに渡り強力な効果があります。

しかし、何かもの物足りない。まだ良くなるのではという想いを拭い去ることができません。具体的に言うならそれはトランジェントの弱さ。木管楽器系の鋭さを出すことができないのです。

で、何機種か候補をあげてみました。とりあえずデザインから。




左から、
A.Dynaudio T330(フランジ140mm)
B.Scanspeak R2904(フランジ104mm)
C.Thiel&Partner C2-12(フランジ82×82mm)
D.Aurum G1(フランジ109×150mm)
E.Davis TW26(フランジ径110×130mm)
F.JBL 2404(フランジ径130×130mm)

こうして並べてみるとC2-12がいかにデザインとしてまとまっているかがわかります。330Dはちょっとマヌケなくらい大きいですね。G1にしても立派過ぎてこれではXENONの方がオマケに見えてしまいます。あと、やはり丸型は何となくとってつけたような感じが漂いますね。
となるとDAVISとJBLしか残らないのですが、DAVISはケブラーの黄色が合わないし、JBLのバイラジアルホーンは何だか安っぽい感じに見えてしまいます。
デザインでは現用のものが圧勝。
ただし、目的は音ですので。
(つづく)