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オーディオと音楽について

「南極日誌」観ました

2005年08月29日 22時27分17秒 | 映画
南極を描いた映画といえば中学時代に友人と映画館で観た「南極物語」を思い浮かべます。南極観測隊員と1年間やむを得ず南極に置き去りにしてしまったカラフト犬との劇的な再会(実話)を描いたこの映画は確か長い間日本映画の興行記録を持っていました。

この「南極日誌」は韓国ではじめて南極を扱った映画とのこと。8億円以上を費やした大作です。しかし、ジャンルはサイコホラーに属します。
(詳しくはここ

この映画に対する評価は割れると思います。それはこの映画の”ジャンル”に対してわだかまりを持ちやすいのではないか、つまり心理ものなのかサスペンスものなのか幽霊ものなのかよくわからないのが許せないという人が多いと思われるせいです。

私自身は全ての現象を心理ものと割り切って観ていました。実は雪山を題材としたホラーは少なくないのですが、この映画はそれらにはないスケール感と美しさが結びついてる点に斬新さを感じました。

「殺人の追憶」(傑作!)で味のある演技を見せたソン・ガンホさんは狂気に蝕まれていく隊長の役を見事にこなしていますし、他の5人の隊員のキャラクターや演技も魅力的でした。

川井憲次さんの音楽は果てしなく続く雪原の過酷さを表していて良かったです。ホームシアターを追求する人には氷雪が荒れ狂う音や自然の美しさを再現する楽しみもあることでしょう。

お気に入り度:★★★★

結婚披露宴に参加してきました

2005年08月28日 17時10分03秒 | その他

(↑出来立ての縁起物です)

元部下にあたるK君が4年越しの交際を実らせて、今日めでたく結婚することになり、その披露宴に参加してきました。

上司としての参加は私だけ。乾杯の音頭を任されたのでかなりの緊張です。昨日の深夜に原稿を書き上げ、今日は早起きしてリハーサル。乾杯なので2分以内に収めるくらいの量に設定にしたものの、普段使用しない丁寧語を使用するのはなかなか難しく、意外と苦労しました。

披露宴は立食形式でくだけた雰囲気だったせいか、本番のスピーチは文章が抜け落ちることなく、恙無く終えることができました。でも緊張して声が震えたかも。

披露宴に出るといつも感じるのですが、主役の二人って希望に満ちたいい顔してますね。こちらもパワーを受け取れたような気になりました。

何故か安い?eAR Master One

2005年08月26日 00時44分05秒 | オーディオ
何日か前にAcoustic Realityの2ch専用DACプリ、eAR Master Twoが2500EUROというのは高すぎるという記事を書きました。

”それじゃマルチチャンネル機はいくらになるの?”なんて悲嘆していたところ、ちょうど今日、マルチチャンネル機eAR Master Oneの予想価格が発表されました。なんと、約1200EUROとのことです。なんで??

ただ、eARパワーアンプのCPに見合ったプリにはこのくらいの価格設定が必要でしょう。私、この価格なら買いますよ。かなり高い確率で。

9月の正式発表が楽しみになってきました。

SACDとアナログ

2005年08月26日 00時24分01秒 | オーディオ
SACDがアナログに近いとか、アナログを超えたなどという文章をよく見ます。が音を聴いてみるとSACDとCDの差は小さく、ソースによってはCDの方がよく聴こえる位です。そのため、2chオーディオにおけるSACDの存在はあまりにも希薄です。音質の違いはオーディオマニアではない一般ユーザーを刺激するには遠くおよばず、機能面ではCDを超えることがないため、売り上げの大幅な向上は望めない。そのためソフトの充実にも伸び悩むという現状はなかなか打破するわけにはいかないでしょう。そのため、SACDはマルチチャンネルにこそ存在理由を求めるべきだと思います。

一方、アナログレコード再生はまともなシステムをまともにセッティングしさえすれば独特の魅力を持ったハイクオリティー再生が期待できます。ノイズやワウフラッターもレベルの高いアナログでは殆ど気にする必要はありません。特に中高域の鮮度感や瞬発力はアナログの方が上です。この理由は私にはよくわかりません。トータルとしての回路がシンプルだからでしょうか。同じソースをアナログとCDで両方購入してみるとCDのなまくらさにがっくりすることがあります。

ただ、低域についてはデジタル系が圧倒的に良いです。周波数バランス的にアナログの方がふっくらとして良い場合は多いのですが、正確性(特に超低域方向)については比べるまでもない感じです。

音楽配信、HDDVDの存在も含めてソフトの現状を考えてみると、ソース系プレイヤーの選択は非常に難しいです。音楽配信、映画配信が本格化すれば全てPCに統合されていくかもしれませんね。あまり夢のあるオーディオとは言えないかもしれませんけれど。

フォックを試しました

2005年08月25日 20時33分26秒 | オーディオ
特に音を変えたいという欲求があったからではなく、純粋な興味本位という奴で木曽興行のフォックを購入してみました。私が購入したのはA5版(定価\3990)のものです。
これは振動→電気信号→熱というように変換を行って振動を吸収する仕組みだそうです。
実際に金属の球なんかを落としてみると、某オーディオ雑誌に書いてあったような大げさな止まり方はしないのですが、それでもエネルギーが結構吸収されているのがわかります。
これをメインスピーカーの天板とスーパーTWの間に挟んでみました。メインとスーパーTWの両方に効果を期待したものです。



第一印象では、ケーブルをブチルゴム系でダンプしたような音色の変わり方と感じました。静かで透明感が上がったような、それでいて音が死んだような効果です。善し悪しは聴く人との相性で決まるといって良く、好みで面積など変えてみればよいと思います。
オーディオアクセサリーによくあるボッタクリ価格ではなく、しかもある程度の効果が期待できるので結構良心的なアクセサリーだと思います。振動がダイレクトに音に影響するターンテーブルシートなどは恐らく激変するでしょうね。

高いぞ、eAR Master Two

2005年08月21日 00時18分04秒 | オーディオ
Acoustic RealityのHP上で遂にeAR Master TWOの予想価格が発表されました。
(8月20日現在何故か消えている)




この機器、カテゴリーとしてはDACプリに相当していると思います。
・アナログ入力も一旦ADコンバートすること。
・デジタルOUTがついていること。
などからデジタル領域でイコライザーやチャンネルディバイダーの機能を持たせるのではと考えられます(デジタルアウトは3WAY以上のマルチアンプに使う)。
ただ、2500EURO(日本円で約33万円)はちょっと高すぎ。
個人的に狙っていたマルチチャンネルバージョンは全く手が届きそうにないです。
残念。無難に国産のAVアンプにしようかなぁ。

「the new eAR Master Two has also replaced the very most expensive SACD player, preamplifier and digital voice equlializer, everything from Accuphase.

それにしてもこれ本当かなぁ。

Jazzライブに行ってきました

2005年08月20日 00時55分52秒 | その他
有名店らしい”神田 やぶそば”で腹ごしらえしてから(私、蕎麦に関しては味音痴みたいです)、同じく神田のTOKYO TUCというライブハウスでジャズを聴いてきました。

“ New Sound Quartet with YOSUKE ONUMA ” 
  『 サマー・タイム 』 CD発売記念ライブ
  ジョー・ロック (vib)、 ジェフリー・キーザー (pf)、
  河上 修 (b)、 ジミ―・スミス (ds)
  スペシャルゲスト : 小沼 ようすけ (g)

私は楽器ができませんのでCD発表レベルの演奏家のテクニックというのは神業にしか見えません。全く素晴らしいものです。

音について言うと、至極当然なことではありますが、ドラムセットの迫力と瞬発力をオーディオ装置で再現することは不可能ということを再認識しました。

ジャズを聴くためのオーディオというのは、音場を再現するよりもこの”瞬発力”や”圧力”をいかに生に近づけるかというのが重要になってくると思います。それには12インチ一発程度では話にならない。15インチダブル以上のウーハーの面積とそれに見合った高能率の中高域(どうしてもホーンになってしまう)、それから大音量に耐えうる部屋が必須でしょうね。

私自身はクラシックもボーカルも何でも聴く中音量派なので普通のシステムで全然構わないのですけれど。

ホラー小説ブーム

2005年08月17日 11時05分53秒 | 
毎日厭な暑さが続きます。暑い夏にはホラー小説がお似合いというわけでこの3週位で立て続けに4冊のホラー小説を読みました。

・「ねじの回転」ヘンリージェイムズ
かのスティーヴン・キング曰く、”この百年間に世に出た怪奇小説の中で傑作といえる2作のなかの1作”だそうで期待して読みました。幾通りもの解釈が可能なところが評論家ウケするんでしょうが、難解だし怖くないし正直期待はずれでした。
お気に入り度:★

・「復讐執行人」大石圭
「呪怨」「オールド・ボーイ」「4人の食卓」等のノベライズのキレに比べると若干弱いかなという気がします。実際これはホラーというよりもサスペンスに近いですけどね。大石さんの作品は加害者からの視点が丁寧なので結構好感が持てます。
お気に入り度:★★

・「ビンゴ」吉村達也
540ページ近くある、ホラーとしては大作です。怖さの表現が結構斬新で、後述の「ノロイ」よりも映画化すると面白いのではと感じました。が、動機が克明になっていくにつれ、少し白けていってしまうような感触もあります。
お気に入り度:★★★

・「ノロイ」林巧
(詳しくはこちら
今、映画の宣伝を一生懸命やってますね。”あるノロイに関する取材をしているうちに行方不明になってしまった”という怪奇実話作家の小林雅文さんの日記です。
この企画は”作り話を実話として描く”というものなのですが、その試みが結構画期的で、この小林氏本人のホームページや勤めていた出版社のホームページまで作ってある懲りようです。本物の芸能人(アンガールズ等)まで巻き込まれたとしていて、少し笑えます。
実話として表現するための徹底が足りず、わかりやすい穴がいくつかあってそれが気になります。特にこの小説版を出したのが最大の失敗だと思います。
お気に入り度:★★




現状の音

2005年08月05日 13時59分14秒 | オーディオ
個性的なシステムを組もうと心がけているのに拘わらず、今出ているサウンドはなんだか没個性の音に聞こえます。

周波数レンジ:広くもないが狭くもない
解像度:特に良いわけではないが悪くはない
音場空間:特に広いわけではないが狭くはない
etc..

という感じで一言で表現するならば「オール4の音」だと思います。大学に例えるならば2流国立大学の音っていう感じでしょうか。

理由はわかっているんです。ありもしない理想を追いかけているわけではないですし、どこに何をどれだけ投入すれば今の枠を突き抜けることができるか、対策は頭の中にあります。

ただ、それを実現できるだけの度量、というか稼ぎがないんですよね。悲しいことに。

でも、それでもいいんです。「制限内においての努力」もまたオーディオの面白さの一面ではないでしょうか。

というわけで、ここで私のささやかなる目標はと言わせて頂くと…

100万円オーディオの最高峰を狙う

ということ。注意すべきは”100万円で”じゃなくて”100万円の”ということです。そう、はなからハイエンドオーディオに勝とうなんて思っちゃいません。万が一勝ってしまっても、なんだか人に言いにくいですしね。

ただこれ、簡単じゃないんですよ。例えば…



このシステムなんて実売は100万円程度。これより良い音を出すのはなかなか大変ですよ、多分。

現在、スピーカー(Amphion XENON)とパワーアンプ(Acoustic Reality eAR501)合わせて50万円程度です。あとは入力系をどう構成するかが大きなポイントとなります。
3ヵ月後にはある程度決まっていると思います。

現時点ではAcoustic Realityのアンプの出来が素晴らしいので、入力系もこのメーカーで揃える可能性が大です。
CDPをマランツSA-11S1、プリをパッシブアッテネータなんてのも決して悪くない筈なんですが、なんとなく面白味がないですよねぇ…

ともあれ、悩んでるときが一番楽しいものです。