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スーパーTWの話(その5)

2005年04月28日 13時07分21秒 | オーディオ

Utopia Be Kitはその名が示すとおりベリリウムの振動板を持つTWです。ベリリウムといえばかのYAMAHAのNS1000系、TAD、GOTOなどが思い浮かびます。NS1000は高校の視聴覚室に置いてあってよく聴きました。今聴くと不満(特に低域の軟調)も出るでしょうが、当時の私たちには夢のような製品であり音でした。虹色に光る振動板が美しかったです。
ベリリウムにせよ、ダイアモンドにせよ、振動板の素材は欧米がようやく20年前の日本に追いついてきたといった感じですね。もちろん周辺技術が進歩していますから同レベルではないでしょうが、日本のメーカーが真摯に研究を続けていたらこんな事態にはならなかったでしょう。某メーカーもウッドコーンが革新的と謳うくらいなら、ダイアモンドやセラミックを突き詰めて欲しかったです。


話がそれましたが、このTW。車載用なので非常にコンパクト。200gと軽いにもかかわらず、2kHzから使えるワイドレンジ、凹凸なく伸びるf特、素直なインピーダンス、94dBの高能率と非凡な特性を示します。まさに現代技術の結晶ですね。お値段は13,4万円と少し高めです。