Xenos Audio

オーディオと音楽について

2004年 年間チャート発表

2004年12月27日 08時40分50秒 | 音楽ソフト
ORICONがつい5日前に2004年のシングル・アルバムの年間ランキングを発表しました。
もちろんこれは、洋楽・ジャズ・クラシック等全ての音楽ジャンルを含めての売り上げです。J-POPばっかりでツマランなどと言ってはいけません。この数値は音楽業界の勢いを現すもので、ソフトなしにしては成立し得ないオーディオ業界にも当然影響してくるのです。

映画でも本でも音楽でも構いません。呼び起こされる感情が歓喜でも悲哀でも、あるいは恐怖でも構いません。とにかく私は心臓をガッと鷲掴みするような内容のものが好きなのです。

この理由で、音楽ジャンルにおいて私はJ-POPが大好きです。ジャズやクラシックや(瞬時に翻訳できない)洋楽では今ひとつ感情の揺れが少ないんです。

ただ、J-POPの良いソフトは80年代の後半をピークにして随分と減ってしまいました。音質に関しては言うまでもなく、平均的には退化しているとさえ言えると思います。非常に残念です。

毎日のように通う書店やコンビニ、またTVで歌はひっきりなしに流れていました。ただ、この1年において、そんな数多の歌の中で、ハッと興味を惹かれた曲はただ1曲だけでした。

と、いうわけで私のSONG OF THE YEARは”bank band 「糸」”です。シンプルでオーソドックスな歌の良さというところでしょうか。

最後にランキングですが、特に共感を覚える曲はなし。平井賢のTOP曲は「セカチュー」の主題歌としては少し物足りない印象があるので、去年の「世界で一つだけの花」みたいに”好みじゃないけど売れてもいっかー”的受容も個人的には難しいです。

カンターテ・ドミノ

2004年12月23日 06時00分47秒 | オーディオ

別にクラシック好きでなくても、フツーに10年くらいオーディオをやっていたらこのアルバムを耳にすることがあるかもしれません。特にこの季節にぴったりの1枚です。
1976年に収録されたこのアルバムを聴くと、録音技術って何だろうと改めて考えさせられます。
柔らかく広大な空間が現れ、リスニングルームの雰囲気が一変するという音です。パイプオルガンはマイクの後方にあるということで、優秀なシステムだとそれがわかる…なんてのは無理だとおもいますけど。
よくデモなどで9曲目が使用されますが、私はフツーに最終曲が好きです。
皆様、Merry Christmas!

スピーカー運送事故(2)

2004年12月22日 15時49分44秒 | オーディオ

お客様サービスセンターというところに電話をしました。

「先日”小さな引越し便”でスピーカーを運んでもらったところ、部品が壊れていたんですが。」
「少々、お待ちください。お客様の電話番号とお名前を伺えますか?」

「xxx-xxx-xxxx、○○です。」
「のちほどお電話しますので少々お待ち下さい。」

3分後…
「サービスセンターです。お届け先の住所はわかりますか?」
「…です。」
「のちほど関わっていたものから電話させますので少々お待ち下さい。」

30分後…
「すいません、伝票番号お願いできますか?」
「xxxx-yyyy-zzzzです。」
「あとでまた連絡致します。」
「あの、今日ですか?」
「そうです。」

2時間後…
「あの、お渡しした時に何も言われなかったので今更そのようなことを言われましても…」
「中を見てないんですね。」
「いえ、梱包をといて中を見ましたよ。」
「そうではなくて、スピーカーの前面に柔らかい布で出来た部分(サランネットのことね)があるんですよ。それは外してないですよね。」
「その辺はちょっと…」
「とにかく、そのスピーカーはもう私のものではないですし、もらった時のことが問題なら相手の方に尋ねてみるべきでしょう。私は前面にくれぐれも注意するように前もって伝えましたので。」
「わかりました。」
このような内容でした。

こうして、宅配業者とのやりとりは終わりました。是非、半分でもいいから保険金がもらえますように。TWのユニットはペアで10万円程度だそうです。

もし、保険金が全く出なかったとしたら私は少し出資しようと思います。自分で軽トラでも借りて運べば良かったです。

それにしても良い勉強になりました。

Acoustic Reality買ってしまいました。

2004年12月21日 16時34分41秒 | オーディオ

前回の続きです。

カッコいい、しかもスペックも抜群のeAR TWOは70万円もするので自分には買えません。

で、新発売のeAR202はお幾らですか?と尋ねてみました。するとWebにあるとおり499ドルとのこと。499ドルって、そりゃフライングモールより安いではないですか。

スペックで抜粋しても
Flying Mole DAD-M1(mono):4Ω160W、8Ω100W、ダンピングファクター200
Acoustic Reality eAR202(stereo):4Ω200W、8Ω100W、ダンピングファクター4000
こんな感じで202の方が良さそう。仕上げに関しては言わずもがなです。

しかし、もしこれで酷い音だったら、安いから酷いのだろうと後悔し、良い音だったら多分上級機が気になってしまう。

というわけで予算範囲(20万円)にぎりぎり収まる、eAR501(4Ω500W、mono)を買うことに決めました。

メーカーからのメールには”The amplifiers may be shipped before Christmas.”なんてあったりして。外国人は洒落てるなぁ。

支払いにはメーカー指定で www.escrow.comを使用しました。

1.買い手がESCROWに代金を払う
2.売り手は買い手に商品を送る
3.ESCROWは買い手に商品が届いたことを確認してから売り手に代金を払う

という仕組みです。初めてなのでうまくいくか不安です。

到着は気長に待つことにします。凄く楽しみです。

ちなみに私、プリアンプをもってません。まぁこれも実は計算済みなんですけどね。



Acoustic Realityのアンプ

2004年12月20日 00時43分43秒 | オーディオ


Acoustic Realityというメーカーをご存知でしょうか?私は以前からこのメーカーのアンプ(独創的なスピーカーもあります)に目をつけていました。

Acoustic Realityはデジタルアンプの一種であるICE POWERを使用していることが特徴です。

ICEパワーというとJEFFROLANDの最新アンプで採用されていますね。まぁ、このデバイスとJEFFのアンプについてはこちらを参考頂くとして…

私、冬のボーナスを使ってこのアンプを本気で買おうと思ったんです(DENONのAVR-550SDに背中を押されたという側面もあります)。
大きすぎず小さすぎない絶妙な大きさ、シンプルかつ品のいいデザイン。そして驚異的なスペック。魅力的です。

*******************

eAR Two Plus power amplifier 2-channel power amplifier.
Performance level The giant killer that resets the standard for any stereo power amplifier in the world.
Max. power output (RMS) 2 x 500W / 4Ω, 2 x 250W / 8Ω, max. 1700 Watt RMS short term into very low loads
Power stage efficiency > 93%, 200W / 8Ω (only ICEpower)
Peak output current More than 80A (0.6Ω), max. 130A
Output impedance 5mΩ @ 1kHz
Dynamic range >119dB
THD+N <0.002% Bandwidth 5Hz - 90kHz
Input sensitivity (full output) 2V RMS
Input impedance 50 kOhm
Gain 30 dB
Inputs, selectable 2 x Balanced XRL and 2 x single-ended RCA
Outputs Touch proof WBT
Dimensions (WxHxD) 380x130x280 mm
Shipping weight 12kg

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で、このeAR TWOタイプを是非購入しようと考え、メーカーに直販依頼のメールを出してみました。120V対応だけどそんなことはおかまいなしです。RESはたったの3日で返ってきました。

ところが…

eAR TWO Plus :5000EURO→約69万5000円

eAR TWO Xtreme:9000EURO→約1,25万2000円

うっ、微妙に買えない価格だ。Xtremeは問題外。貧乏を恨むところであります。というかこの価格ならJEFFの201の中古を待ったほうが良さそうです。

しかし、しかし。ただでは転ぶまい。eAR202なら私でも買えそうです。
でも、これフライングモールと大差ないんじゃ…という心の声は無視して、再度メールを出してみます。

乞うご期待。





スピーカー運送事故(1)

2004年12月18日 21時47分06秒 | オーディオ
XENONの前に使用していたスピーカーは片ch60kg以上ある大型です。これをYahooオークションにかけたら20万円で売れました(私は破格だと思っています)。先日落札者のお宅にヤマト運輸の「小さな引越し便」で届けたら、その方からなんと”トゥイーターが凹んでいます”と驚くべき連絡が

まさかこんなことが起こるなんて…

このスピーカー、定価300万円超なんですよ。どうしてくれるんだ。全く。今輸入してないメーカーだし。
ちなみに保険金は20万円かけてあったのですが。

きちんともらえるかな?しかし…何かと面倒です。

皆さんスピーカーを送るときはくれぐれも注意して下さい。


アクセスカウンター

2004年12月16日 02時08分08秒 | その他
以前オーディオ系のホームページを開設していた頃は、アクセスカウンターが物凄く気になっていました。カウンターというのは情報の新鮮さに比例していて、毎日のように更新していた頃はジワジワとあがっていき、逆に数週サボったりすると確実に減っているというシビアなものでした。
5年かけてようやく5万アクセスまで到達でき、まぁペースは遅いのですがそれだけ見て頂いたということで今でも感謝しています。

自分の拙い情報や意見でも楽しみにして下さる方が大勢いるというのは非常に喜ばしいことです。それは”自己顕示欲を満たす”という言葉で表現されるような気持ちではなくて、趣味をわかちあえるもっと純粋な喜びに近いです。

gooのブログにはカウンターを表示する機能はありません。しかし開設者にはわかるようになっています。カウンターの表示機能については是非選択可能にして欲しいものですね。

blogというものの性質か、ホームページよりはカウンタのアップするペースが速いようです。10月の中旬に開設してからだいたい2ヶ月になりますが、平均50程度はいくようになりました。ある日は17、次の日は88なんて日もありました。原因は全く不明ですが。

あと少ししたらもう少し交流の輪を拡げていきたいと思います。1年前に前触れもなくホームページを閉鎖してしまい(人には言えない事情が…)、ネットを通して折角交流させて頂いた知人の方々と疎遠になってしまいました。

もちろん私より経験が豊かでネット上でも結構有名な方ばかり。もう一度オフ会などで行き来できたら嬉しいんですけどね。






「僕の彼女を紹介します」観ました

2004年12月15日 00時29分32秒 | 映画
詳細はこちら

有楽町でこの映画を観てきました。
私にとって「猟奇的な彼女」は大傑作であり、もし観ていない人がいたら薦めまくったりするくらいです。
よって、同じ主人公・監督の作りあげる新しい作品が悪い筈がないとかなり期待したわけです。CMでも褒めまくっていましたし(当たり前?)

ところが、あんまり良くなかったなぁ。キャラクターに新鮮味がないし、ありえないことが起こるし。もちろん、ありえないことが起こるのは映画だから良いのです。例えばホラーのように超自然的な現象が当然な映画は普通に見られるのですが、この映画では”当然なのかどうか判断を迷うタイミングで”起こってしまうので戸惑ってしまうんですよね。

ちなみに私は「ゴースト」に表れるような宗教観(天国か地獄かみたいな奴)が苦手であまり好きではないのですが、超常現象と恋愛をスムーズに結びつけるという意味では「ゴースト」の方がまともかなと思います。

X-japanの挿入歌もイマイチだし、ラストシーンもなんだか笑えない。観終わったときは「<猟奇的な彼女>の出来は一体何だったんだ。」と首を傾げたくなりました。

さて、この映画を観たシアターは比較的新しく、上映前の宣伝では



こんなスピーカーを使っているとやってました。

しかし、音がでかすぎ。やたら浸透力はあるけれど、ただ力だけで押すようなサウンドでこれも残念でした。


お気に入り度:★★

AVR-550SD導入

2004年12月12日 11時26分49秒 | オーディオ
ボーナスを使ってAVアンプを購入しました。DENONのAVR-550SDです。私は本格的にホームシアターにとり組むつもりはありませんから、製品のグレードはこの辺で十分と判断しました。

低価格帯の製品とはいえ、機器の選択という作業は面白いものです。外れたものは決して買いたくはありません。そこで私は以前から興味のあったフルデジタルアンプを購入することにしたのです。
PanasonicのXR50やKENWOODの7100の評価が高い様子ですが、私は少し存在感の薄いDENONに目をつけました(両者と同様TI社の「PurePath Digital」を使用しているようです)。デザインではONKYOのL55が圧倒的に良くこれが最初の候補でしたが、機能と価格からDENONが逆転したという感じです。

いざ購入して実物を手にとってみると本当に薄くて軽い。天板などは指で押すとポコッとへこむペラペラなもので、所有欲は全く満たされません。ましてやまともな音など出そうにありません。

フロントには極細ケーブルしか接続できないのでRS5000に退場してもらってAETの6N-14AWでXENONに接続。リアには151SEを接続しとりあえず、4.0chの環境を作りました。

大して期待もせずにCDプレイヤーとデジタル接続をし、手許にあったクラシックの音源をかけてみると…

これがまぁ、驚きのサウンド。とてもこんな計量なアンプが鳴っているようには聴こえません。
私はそれから様々なソースを使用し、このアンプの音の特徴を把握することにしました。
・低域の力感、聴感上30~50Hzあたりに心地よいエネルギーの強さがある。
・音色は明るめ。緩やかなハイ上がり傾向。
・聴感上の解像度、瞬発力は十分に高い。
・質感は固めなので音色とあいまって薄いと感じたりすることがあるかも。
という感じです。
相性の良いSPとしては、低域レンジが広いが出過ぎていないこと。またトータルの音色が明るすぎないことなどがあげられると思います。

短所としては中域の音色の部分で、もう少し暖かみが欲しいこと。若干の音離れの悪さ(多分エネルギーバランスが原因)を感じることでしょうか。

とにかく低域に関しては非常に魅力的で価格を度外視しても評価されるべきと思います。

正直に言うと、オーディオに全く興味がない人が私の持っている真空管アンプと550SDを聞き比べをしたならば、多分真空管アンプが負けるのではないかと予想します(今度実際やってみます)。

音に詳しいマニアなら、一瞬「ん?」と思ってから、色々粗探しをして、あーだこーだと迷うことでしょう。

これをベースにして、筐体・部品などに十分な物量と質を投入したら凄いことになりそう。
私はデジタルアンプの将来は明るいと確信しました。
メーカーには今後クオリティー追求を真剣にやって欲しいですね。


それにしても酷いデザインです。

BOSE 151SE導入

2004年12月11日 18時41分15秒 | オーディオ

私が映画を観る頻度というのは、まぁ一般の方よりは多いとは思います。けれどマニアの血というのが(今のところ)オーディオにしか流れておらず、映画鑑賞用機器についてはかなりいい加減、というかないに等しいです(14インチ液晶テレビと内蔵スピーカー)。
ところがどうしたわけか、この数ヶ月で徐々に不満が募ってきてしまい、必要最低限の装置でも揃えてみようという気になってきました。で、とりあえず安いスピーカーとAVアンプを購入することにしてみたのです。

(※後日発表しますが、この目論見にはピュアオーディオもまきこむ一大決心がからんでいます。)

そこで決定したスピーカーがBOSEの151SEです。私は超小型スピーカーにおいてBOSE社以外は全く選ぶ気がしません。有名な101型が代表的なのですが、国産の似たような形のスピーカーではクオリティーにおいて大きく差をつけられてしまいます。特にフルレンジ型では歴史と気合が全然異なっている気がします。

というわけで、安い・新しい・指向性が良いという観点から151SEを選択しました。本当は複数本購入しなければならなかったのですが、手始めに1ペアからです。もし、ハズレだったらもったいないという小市民的考えからです。

まずはXENONの上に設置し、530Nで鳴らしてみることにしました。

よく廉価版のスピーカーから出てくるようなシャラシャラした厭な音は一切せず、極めてバランスが良い音です。低音のレンジはもちろん不足していますがユニット構成(6cm×3)からして当然でしょう。それなりに品位も感じられ、予想よりも遥かに好印象でした。

まずこれをリスニングポジション後方の壁に設置します。奨励のセッティングは頭にありますがそんなものは無視します。ここしかないのですから。
というわけでこのようになりました。左右の高さが微妙に違いますが、この音の差が分かる人は多分いないでしょう。



誤差5mm以内でセッティングを詰めているXENONとは対応が大違いですね。