Xenos Audio

オーディオと音楽について

「オーディオアクセサリー誌 117号」買いました

2005年05月27日 01時34分33秒 | オーディオ
「音を脳がどのように解析するか」を正確に表現する方法がない以上、今日のオーディオ界におけるアクセサリーの地位はそんなには落ちないのではないかと考えています。

あるアクセサリーの効果に疑問を持った場合、そのアクセサリーメーカーからはこんな答えが帰って来るはずです。

・エージングが足りない
・部屋が悪い
・電源が悪い
・セッティングが悪い
・対象とした装置あるいは他の装置が悪い
・ソフトが悪い
・耳が悪い
・音の捉え方が間違っている

こんなことを言われてしまうと返す言葉がありません。ああそうですかと言う他はないのです。

では、その製品が本当に素晴らしいものならば、何故アクセサリー界がこんなに多様化し、次から次と雨後の竹の子のようにアクセサリーメーカーが誕生してしまうのでしょうか。

つまり、”それほどには違わないよ”ということなんでしょうね。少し違ってはいるけれど、それぞれのリスナーとの相性やリスナー自身の感性を超えるだけの普遍的な能力を持つほどではないということなんでしょう。
感性を超える能力がないために、感性だけで語ることが許される。それが殆どのアクセサリーだと思います。

今回何故オーディオアクセサリー誌117号を購入したのかというと、もちろんオマケのCD目当てです。最近ではオーディオベーシック誌でも付録CDがよく付きますね。良質なCDを1000円そこそこで購入できると考えると安いものです。

今回は民俗音楽とクラシックということで、バッハをサックスで演奏した4曲目や大聖堂での録音の15曲目などが面白いです。録音の質としては突出したものはないけれど、平均値は高いといった印象です。

「ブラン・ニューオリンズ」アン・サリー

2005年05月27日 00時09分53秒 | 音楽ソフト


アン・サリーさんのアルバムはデビュー作に続き2枚目の購入です。この方、名前もそうだし、発音もそうだし、なんだか日本人なのか何人なのか年が幾つくらいなのかとっても微妙。かといって謎めいた感じというよりもむしろ素朴そうな方だし…

オフィシャルHPを読んでみるとなんと妊娠されてるみたいだし、Drの勉強もされてるみたいだし、全く不思議な女性だなぁ。

ボサノヴァ寄りのデビューアルバムと比べて今回はグッとジャズ寄り。曲によって響きは変わりますが概ねデッドでいじっていない録音です。本人さんの印象と同じで素朴でシンプルな録音と感じました。
声質が柔らかく暖かい人なので癒されるのは相変わらずです。日本語曲が2曲入っていて好みは分かれると思いますが、私は好きです。むしろ日本語だけのアルバムを作って欲しいくらいです。

お気に入り度:★★★★

「ラフマニノフ・ショパン他」グリモー

2005年05月26日 23時41分23秒 | 音楽ソフト
最近はジャジャ馬トゥイーターを調教するのに必死です。というか実のところ調教というレベルにさえ行ってなくて、走り方から教えるといった感じですけれど。

さて、最近は映画ばかり観ている私ですが、久々に音楽CDを2枚購入しました。前作(未聴です)で大きな話題になったグリモーさんの新譜です。



さて、クラシックのピアノ録音における音の硬さみたいなものを5段階に分けたとします。1が最も硬くてガキガキいう感じ、5が最も柔らかくてトロトロの感じです。
で、私の好みは1または5。両極端なんですね。このグリモーさんのCDは2.5~3.0という印象で私には中途半端なんですよ。
そのせいかもしれませんが、私には非常にクールな演奏に聴こえます。正確に言えば”熱い感情がクールな表情に隠されてる”ような…
純粋に音だけ聞いてももっと良いものは沢山あると思いますよ。

恥ずかしながら、「葬送行進曲」がショパンだなんて初めて知りました。

お気に入り度:★★★

TW26K2F導入(その1)

2005年05月21日 01時33分46秒 | 使用機器


結局スーパーTWとしてDavis AcousticsのTW26K2Fを導入することにしました。もともとの導入理由というのに”トランジェントの不足”というのがありましたから、恐らく高能率タイプの方が良いだろうという読みと、できるならXENONのMIDとのクロス(1.2kHz<-12dB/oct>)から使えるのが望ましいという2つのポイントがありました。あとXENOS AUDIOのコンセプトとして、少し変わったことをやってみようというのもあったりもします。もちろん音など聴いたことはありませんから、これについてはもうギャンブルになりますけれど。

この機種はヨーロッパでは一本150EURO程度で、まぁ普通の価格帯ですね。日本で買おうとすると横浜ベイサイドショップにて約2倍の値付けがされています。私のメインスピーカーなんかもヨーロッパで2600EURO程度なのに日本の代理店を通すだけで70万円になっていますから珍しいことではないのかも。ただ、150EUROが倍になるのと2600EUROが倍になるのとでは差額が全然違いますから今回は輸入はやめて横浜ベイサイドショップさんを使わせて頂きました。

ちなみに、某有名国内ガレージメーカーさんはこの下位機種のTW26K(ペア280EURO程度)をペア16万円で販売されています。きっと独自のチューンがされている…ということにしておきましょう。ロケットノズルって名前も凄い…

さて、C2-12を押しのけて座ったTW26はこんな感じ。もちろんある程度の大きさは見当がついていたのですが、予想よりもはるかに大きい。滑稽な印象さえうけます(つづく)。

「半落ち」観ました

2005年05月16日 23時43分02秒 | 映画


この映画の原作者といえば横山秀雄さんです。私は中編集「動機」で軽くはまってしまい、以来この「半落ち」、「影踏み」「クライマーズハイ」「出口のない海」と続けて読んでしまいました。どれも硬派で男臭く、それでいて悲哀や優しさが漂う絶妙な面白さです。

「半落ち」(詳しくはここ)は推理ものではないにしても、謎解きの要素が大きいため、それを知って観る私にとっては少し辛かったかもしれません。

しかしそれを差し引いたとしても、柴田恭平さんの刑事役というのが私にはどうにもひっかかりました。というのはですね…

彼は”あぶない”刑事でもあるし、”はみだし”刑事でもあるんですよ。今更、生真面目な刑事演じても、先入観が強すぎて。柴田さん、どうもすいません。

あと、寺尾さんもイイ、樹木さんもイイ、伊原さんもイイ。けれど、原作を読んだときに感じた犯人への共感が、映画を観た限りではちっとも湧いてこないのです。犯行の動機も、隠している半分に対するこだわりも、自殺しない理由もあまり伝わってこない。
これが一番残念でした。

お気に入り度:★★★

「オーディオ&ビジュアル・ウルトラテクニック」

2005年05月13日 08時49分00秒 | オーディオ


オーディオ暦は20年以上になりますが、振り返ってみるとマニュアル本を購入したのは初めてです。ビジュアル系に関する基礎知識に不足を感じたのが理由ですが、著者が古山一夫さんというのにも興味がありました。
古山一夫さんといえば、かの「かるばどすほふ」の主催者さんです。浜崎あゆみとCD12のエピソードは正直なところエキセントリックと感じますが、このHPを読めばこの方の感性の豊かさと知識の豊富さが一般人からかけ離れたレベルであることがよく分かると思います。
オーディオに関しても、室内音響やケーブルに対する考え方などに共感を覚えます。オーディオという趣味を覚えて、「もしかしたら自分ってマニアかも」と気付き始めた位の方に是非お勧めです。気に入った言葉があるので引用させて頂きます。

「聴覚は全く主観的なものなのですが、バラバラなものでもありません。心地よい音は多くの人にとっても、心地よい音です。これを間主観と言います。オーディオとは、間主観を突き詰めていく楽しみです。」


ハイパスフィルター実験中

2005年05月12日 13時03分43秒 | オーディオ

手持ちのコンデンサー(AUDYN-CAP、ASC)、コイル(FOSTEX)、可変抵抗(TRITEC)を使って3次ハイパスフィルターの実験中です。スーパーTWは結果次第ではクロスをどんどん下げていき、その挙句にメインのTW領域とゴッソリ入れ替わってしまうという可能性もなきにしもあらずです。
ということで何を導入することに決めたかお分かりでしょうか。
無論、最適値が決まり次第、もう少し高性能なコンデンサおよび固定抵抗に入れ替え予定であります。

Acoustic Reallityの新製品2種

2005年05月10日 09時04分16秒 | オーディオ
前回にちらっと書いてしまったので、私に解釈できる限りで2製品の説明をしたいと思います。



eAR Master One:
簡単に表現するとパソコン用サウンドカードを単独で筐体に入れたもの。USB2.0使用可能なWindowsXP SP2インストールPCを接続すればよい。専用ソフトによりデジタルチャンデバとデジタルルームコレクション機能が使用可能。グラフィックカードはPCに内蔵のものを使い、映像信号はそのPCから出力する。HDDはオプション。500から800ドル程度?

eYe Master Seven;
簡単に表現するとディスプレイ、CD/DVDドライブ、キーボードを省いたパソコン。ドライブはオリジナルのものが発表されるかも。マイクロソフトMedia Center 2005がプリインストールされており、このソフトで動く。サウンドカードとグラフィックカードは内蔵されているため、映像信号はこの機器から出力する。サウンドカードはeAR Master Oneと同一の可能性が高いため、機能も重複するはず。HDDは内蔵。1000から1300ドル程度?

つまり、既に新型PCを持っている人はeAR Master Oneを購入すれば良く、持っていない人はeYe Master Sevenにしなさいということだと思います。ただし、後者の価格設定が結構難しく、”廉価版最新PC+eAR Master One”の価格より確実に安くしないと意味がないですね。

ともあれこのシステム。パソコンとAVを積極的かつスマートに融合させた画期的製品であり、新しいモノ好きでかつ貧乏(加えてひねくれ者)の私にはかなり魅力的です。

3枚のハルサイ

2005年05月07日 10時11分28秒 | 音楽ソフト
今、「ベスト・クラシックス100」という6枚組でしかも¥3000のオムニバスCDが結構売れているらしいです。少女コミック「のだめカンタービレ」のヒットといい、小クラシックブームが来ているのかもしれませんね。

さて春たけなわ、ということでストラヴィンスキーの「春の祭典」です。私の手持ちから3枚を紹介するとします。



上:2001年ゲルギエフ/キーロフ(PHILIPS)によるものです。近年の話題作ですね。熱気や迫力が特徴です。

中:1985年シャイー/クリーヴランド(LONDON)によるものです。確かこの年のstereo誌の年間最優秀録音です。解像度が秀逸です。ゴールドディスクで¥4500もしました。

下:1980年マゼール/クリーヴランド(TELARC)によるものです。故長岡鉄男氏推薦らしいです。音場の奥行きと立体感が素晴らしいです。

どれも優秀録音ですが、単なる優秀録音ではなく、それらの中でもさらに上位クラスに相当するレベルです。

ただ、私はこの曲は奇抜すぎてどうしても馴染むことができません。
正直、「火の鳥」の方がキャッチーで好きですねぇ。