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オーディオと音楽について

オリンピック(サッカー第2戦)

2012年07月30日 07時48分18秒 | その他
女子サッカー第2戦スウェーデン戦はスコアレスドローでした。もし決勝トーナメント初戦の米仏戦回避を狙った故の結果だとしたら、素晴らしい演技力だなと思います。澤は確かに初戦よりパフォーマンスが落ちていたように思います。交代は妥当でしょう。

男子はモロッコの巧さに驚きました。ただ相手の方が巧いのに決定的チャンスは日本の方が多かった。スペイン戦も同様だったのでこれはもう戦術なんだなと思います。

次戦もまた楽しみです。

オリンピック(サッカー初戦)

2012年07月27日 11時33分35秒 | その他
たまには非オーディオネタを(4年に1度だし)。

これまでのサッカー日本代表観戦歴でもっとも絶叫してしまったのが、アトランタオリンピックにおける“マイアミの奇跡”と呼ばれるブラジル戦です。

あの試合は酷かったです。徹底的にボールをとられ、雨のようにシュートを打たれ、でも何故か点は取られず、相手ディフェンスのミスでとった虎の子の一点を守り抜いた、そんな試合でした。

昨夜のスペイン戦の勝利は、マイアミと同じように歴史的ではあったとしても、試合の持つ意味合いが全く違います。
日本は実力で世界ランク1位のスペインを凌駕していましたから。
名付けるなら、グラスゴーの“奇跡”ではなく、“躍進”とか“飛躍”などの言葉が似合う試合だったように思います。

ロンドンオリンピックは北島となでしこだけ楽しみにしていましたが、男子サッカーも楽しみになりました。ブラジルとの決勝が観たいです。

で、なでしこ初戦は澤の復調が印象的でした。彼女は誰もが応援したくなる不思議な魅力のある選手だと思います。チームとしてはまだまだアメリカに勝てる気はしませんが、まぁこれからチーム力が上がっていくでしょう。

男女サッカーともキーマンは初戦で活躍しながらもゴールできなかったFW、永井と大儀見でしょう。この二人が終始気持ちよくゲームができたら男女とも決勝進出なんていう夢もかないそうです。

遂に発売日決定 iBasso Audio“HDP-R10”

2012年07月26日 00時15分34秒 | オーディオ
高性能DAPのiBasso Audio“HDP-R10”の発売日が遂に8月30日に決まりました。


当初予定されていたスペックにほぼ変更はないようです。

対応フォーマットの広さ、操作性、音質へのこだわりと3拍子揃っているように今のところ”見える”製品です。


PCオーディオはこれまで、

○パソコンからデジタル出力を取り出して外付けDACで変換する

○ネットワークプレイヤーを使用する

以上の2種類しかありませんでした。


HDP-R10のような高性能DAPの登場はこの流れに一石を投じるものです。


QA550というSDカードプレイヤーが一部で話題になっていますが、単機能バッテリ駆動型メモリプレイヤーに魅力を感じる人が
これでさらに増えるのではないかと予想しています。

価格は\88000です。非常に魅力的ですね。



新スピーカー導入<14>(イコライザ1)

2012年07月25日 01時55分33秒 | オーディオ


エンバイロンメンタルイコライザMQ107はXRT18に付属していたパラメトリックイコライザです。ただ、特定のスピーカーに特化した機能はもっておらず、汎用的な機器であり、BOSE 901に付属しているようなイコライザとは異なります。




機能は大きく分けて3つあります。
ユーザが設定を覚えておくためのシートがあります。これを見て頂けるとわかりやすいかと思います。

機能の一つ目は100Hz以下ブースト(LOW FREQUENCY COMPENSATION)です。



20Hzにピークがあるところが特徴的です。先に汎用的と書きましたが、XRT3兄弟は素の特性がもともと少しオーバーダンピングに出来ていて、このつまみを調整することで20Hzフラットが割と簡単に実現します。
パラメトリックイコライザで量感を控えめに、かつ癖を潰すように調整してから、このツマミで量感を調整するのがコツかと思います。



2つ目は1kHz以上の上下(HIGH FREQUENCY COMPENSATION )です。プラスマイナス10dBで調整できます。目盛りが5までなので1目盛り2dBになります。この帯域の調整には8分の1目盛り(0.25dB)の精度が必要です。
後述のパラメトリックイコライザ部は仕様的に1kHz以上に対しては動かし難いので実質的に高域の調整はこのツマミだけになります。XRT18に対してはフラットだと若干煩いようです。





3つ目は本機のハイライトであるパラメトリックイコライザ部です。
ポイントとなる周波数と調整幅Q(1/3octまたは1oct)を決め、次に計算式に従って2種類のコンデンサを決めます。
そしてそのコンデンサを基板にはめ込みます。



レベルは1/3octだと±12dB、1octだと±15dB変えられます。1/3octを2段重ねると±24dBも可能です
ツマミがかなり小さいので最終的調整は0.5mm勝負です。

任意の7箇所に対して調整をかけられるので実質的にはほぼ無限の変化パターンがあるといって良いです。


次回は調整編です。

SCANSPEAK 10F/8422-03 (stereo誌8月号付録)

2012年07月23日 01時06分33秒 | オーディオ
月刊stereo誌を記憶にないくらい久々に購入してしまいました。
8月号の付録である、SCANSPEAKの10F/8422-03が目当てです。



8cmといえどもscanspeakのフルレンジが雑誌込みでペア3000円を切るのであれば、バーゲンとしか言いようが
ないと思います。



これが裏面です。世の中には”Made in Denmark”と印字されているものと、何も印字されていないものが出回っているらしいです。
残念ながら私のは無印でした。気にしないことにします。



端子は非常にがっちりした造りです。フレームの形状はイルミネータシリーズにもリベレータシリーズにも似ています。ただ、素材はプラスチックです。
仕上げが上質で見かけだけだとプラスチックには見えません。



ボイスコイルフォーマーについての説明が一切見つかりません。この黄色の金属は何でしょうか?アルミ?


さて、このユニットのTSパラメタが雑誌に小さく小さく掲載されていました。

 Sd:36.3cm2 有効振動板面積
 BL:3.4TM  フォースファクタ
 Zn:8Ω 定格インピーダンス
 Le:0.12mH 等価インダクタンス
 Rms:0.6kg/s 機械的損失
 Mms:2.3g 等価振動系質量,Mo
 Cms:1.1mm/N 等価コンプライアンス
 Sens:84dB 能率
 Fs:100Hz 最低共振周波数,fo
 Qts: 0.58 総合先鋭度,Qo
 Qes: 0.76 電気的先鋭度
 Qms: 2.4 機械的先鋭度
 Vas:2.1ltr 等価容積
 Zmax:15.1Ω Fsでのインピーダンス

キャビネットは検討中です。strereo誌のコンテストにでも応募してみようかな?


新スピーカー導入<13>(専用スタンド)

2012年07月21日 00時34分51秒 | オーディオ
専用スタンドはCS-18といいます。CSはColumnStandの略でしょう。
デザインは秀逸でこれを使わないとXRT18は少し間が抜けて見えるくらいです。



コラム裏にある取り付けネジを付け替えることでコラムとベースモジュールは2段階で距離を変えられます。私は離した方が好きです。



コラムの背板とベースモジュールの背板が同一平面上に設置されるのがこのスピーカーのデフォルトです(XRT20も同様)。
コラムのバッフル面はベースモジュール面のバッフル面より約26cmも奥に位置することになります。しかし、ベースモジュールの高さがあまりないせいでリスニングポジションから見たTWとMIDの距離差はそんなに気にはならないですし、当然音色にも違和感はありません。



ベースモジュール用のボードは無垢板です。そこからL字の鉄パイプが2本伸びてMDFの板を挟み、そのMDFの板にコラムを固定するようになっています。



これはベースモジュール用ボードに貼られているシールです。

“コラムをスタンドに取り付けたアナタ。ベースモジュールを乗っけないと後ろにひっくり返るから注意しなよ”
と書いてあります。多分。

(次回よりイコライザ編です)

新スピーカー導入<12>(ベースモジュール)

2012年07月20日 00時38分11秒 | オーディオ
ベースモジュールには16cmMIDと30cmWOOFERが搭載されています。
両ユニットは基本的な設計が同一のようです。



ちなみにWOOFERはRdcが6.5Ω、MIDは確か10Ωです。マグネット径はWOOFERが135mm、MIDが120mmです。
フレームはプレスフレームですね。時代を感じます。

ウーハーの取り付け方法は特殊です。
『キャビネット→緩衝材→ウーハーフレーム→緩衝材→取り付けフランジ』となっており、木ネジは取り付けフランジにのみ使われます。
つまりウーハーは緩衝材を挟んでキャビネットに圧着されているだけです。
フランジの振動を嫌ってマグネット付近でユニットを支持する方式は時折見かけます。しかし、追加フレームでユニットを圧着する方式は初めて見ました。
(ちなみにMIDの方はユニットがネジ止めされている上から緩衝材+取り付けフランジで二重のネジ止めになっています。)

キャビネットはカタログによるとパーチクルボードとありますが、実際はMDFのみか、或いはMDFとパーチクルボードのハイブリッドのようです。少なくともフロントバッフルはMDFです。
補強はMIDとWOOFERの間に『日』の字型のフレームが入れてあるのみです。板の厚さは恐らく6面とも20mm。底板には10mm程度のMDF板が袴みたいに重ねられています。
MIDのバックキャビティーは小さなお椀型でプラスチック製です。容量は2ℓに満たないかもしれません。こちらの内部はウールではなく、グラスウールです。



吸音材は、片chにつき羊一匹分ではないかと思える程、多量の薄汚れたウールが詰め込まれています。いかにも天然素材ぽくて良いのですが。



そして底板には、複雑なネットワークが鎮座しています。
このネットワークには片チャンネルにつき、コイル、抵抗、コンデンサがそれぞれ13個、つまり39個ものパーツが使用されています。
これら全てのパーツが、30年近く経過した現在、初期と同じ値を保っているのでしょうか?
特にMIDの下を切っている16μFの電解コンデンサ(一番大きく見える青いコンデンサ)が音質への影響が大きそうです。今度容量抜けがないか測ってみたいと思います。

新スピーカー導入<11>(トゥイーターコラム4)

2012年07月17日 00時20分49秒 | オーディオ
トゥイーターコラムのキャビネットは無垢のウォールナットです。XRT18、20、22はオーク(楢)とウォールナット(胡桃)の2種類の仕上げが選べるのですが、表面の仕上げだけでなく、材質が異なることになります。当然音は異なるでしょう。



私が手にしたXRT18は無垢材の宿命か若干の歪みがありますが気になるほどではありません。寧ろ145×27cmの無垢材が醸し出す品質感が素晴らしいです。
無垢材からなるスピーカーは現代では稀少なのでこれだけでも価値があると言えます。
(そういえば最近話題のアッコルドもウォールナットの無垢材ですね)

トゥイーターユニットはマッキントッシュがフィリップスに外注したものです。ソフトドームの前面に大きめのイコライザが付けられています。
トゥイーター用サランネットは薄い鉄板で、トゥイーターの磁力でもってコラムにくっついています。このサランネットは外すと音色が明るくなります。差違は小さくないので常時外すのであれば調整が必要です。また外した場合は若干音離れが悪くなったようにも感じますが、これは視覚的な影響があるのかもしれません。

ちなみにこのコラムはドームを下にして床に置いてもユニットが傷つかないような構造になっています。



上部には壁掛け用のフックが付いています。こんなものでコラムの重量15㎏を支えられるのかと一瞬不安になりますが、キャビネットではなく裏板の鉄板に固定されているので強度的には平気なようです。



コラムの最下部からはベースモジュールへのケーブルが伸びています。青いものは私が振動防止のおまじないで取り付けた5mm厚のソルボセインです。



ケーブルコネクタのピンは7本あります。回路図を見る限りは必要なピンは5本(4種のフィルタ+GND)です。どう使っているかは面倒なので調べていません。

次回はベースモジュールです。

新スピーカー導入<10>(トゥイーターコラム3)

2012年07月13日 10時11分58秒 | オーディオ
XRT20(22)に搭載された長いコラムでは、各ユニットからリスナーへの距離差の問題が、恐らくかなり複雑な過程を経て、相殺されるだろうことがわかります。
(そう考えるとTWコラムの形とユニット間の距離を真似れば、結構簡単にイミテーションが作れそうです。)

比べて、XRT18のTW用ネットワークはXRT20にない構造的欠陥を強引に補正するために複雑化しています。

で、私は感じるのです。
これって正にプロの仕事だなと。

ユニットがほぼ同一で規模も小さい弟機の方がネットワークがより複雑だなんて、純粋に音質を理由にしなければ起こり得ないからです。

ここにエンジニアの拘り(徹底したシミュレーションと比較試聴)がみてとれるのです。

そう考えると、“XRT18の複雑さが、XRT20の単純さを正当化する根拠になっている”ともいえるでしょうね。

(続く)

新スピーカー導入<9>(トゥイーターコラム2)

2012年07月12日 06時38分55秒 | オーディオ
つい昨日のことですが、XRT18の回路図を見つけました。画像はダウンロードフリーだったのでこちらにも掲載しました。この素晴らしい中国の方に感謝します。世界には凄い人がいるものです。
(日本にはメーカー製スピーカーのネットワーク解析をする人がほとんどいません。何故でしょう。)


XRT18のTW用ネットワークは、XRT20に比べ明らかに難解です。素人の域を完全に超えています。

恥ずかしながらこのネットワークの詳細な解説は私にはできません。知識不足です。寧ろ詳しい方にはコメントを頂きたいです。そもそもインダクタの数値からして意味不明です(メーカー内の識別番号?)。

分かる部分についてのみ言及させて頂くと…

真ん中4つのTWを中心にして4ユニットずつ計4種の定数が使用されています。
16個のTWは上からaabbccddddccbbaaと配置されています。またb群とc群は並列の抵抗でレベルを絞られているようです。

(続く)