Xenos Audio

オーディオと音楽について

eAR Master One導入(その11)

2006年01月25日 11時11分57秒 | オーディオ
"eAR Master Oneを使用するとFIRを用いた4WAYデジタルチャンネルディバイダーを使用できる"というのは、嘘ではないけれど、正確な表現ではありません。
正確に表現するならば、“foobarのプラグインさえ使用すればFIRを用いた4WAYマルチアンプシステムが実現可能”ということになります。つまりeAR Master Oneでなくとも複数の入出力を持ったサウンドカードならばどれも可能ということです。
foobarはPCによる音楽再生に特化したプレイヤーソフトです。
あくまでFoobar→eAR Master One→アンプという流れでマルチアンプが組めるだけであって、DVD再生やeAR Master Oneの外部入力ではそれは不可能です。
つまり、“デジタルチャンデバを使ったシステムを構築したければfoobar以外は使用してはいけない”ということになるのです。
実用的にはマルチアンプの実験やLCネットワークのシミュレーションとしての使いみちしかないというところでしょう。

外部入力のことも考えるとチャンネルディバイダーはOneのハードの内部で可能とするべき(昔のテクニクスのプロセッサーみたいに)ですね。
というか、こんなことは購入する前に気付いておくべきでした。将来的にそれができるようになるとはどうしても思えませんし。

さて、肝心の音質についてです。
購入直後はいまひとつぱっとしませんでした。なんだか安っぽくて薄い感じだったのです。で、コメントのしようがありませんでしたが、2ヶ月経過してようやくエンジンがかかってきたようです。音の薄さ対策として当初ライントランスを使用していましたが、最近は外しても厚みや実在感に対して不満が少なくなりました。

音色的にはeARパワーアンプと同系列かな?特定の帯域に個性を持たせることなく、質感も含めて透明でニュートラルな傾向だと思います。
独自のPHONEジャック&専用ケーブルによるRCA接続は私には少し地味すぎ。普通のRCA出力を使って手持ちのトランスペアレントで繋げた方が好ましかったです。
20万円のDACプリとして考えれば、購入して損をした気にはならないと思います。

ただし、メーカーの売り文句のようにこれを使用してハイエンドを超えるというのは少しきついと思います。
DACとして考えればあと少しでDAC64が視野に入ってくるわけですし、DACプリとして見てもDC300の中古なんかがあるわけで、製品の魅力度としては厳しいかもしれません。少なくともパワーアンプほどのCPがないことは断言できます。

そうそう、PCのHDD再生の音ですが、外部PCMデジタル入力の音質と比べると、トランジェント、解像度、鮮度感などで上回る印象です。バランスはややハイ上がりになるかもしれません。ただ、やはり使いにくいのが個人的には気になります。
DVDオーディオ再生は特に印象はありません。現CDのフォーマットで十分かな?

次回はようやく導入編最終回です。
(つづく)


iPod nano購入しました

2006年01月23日 23時34分13秒 | オーディオ
数年ぶりに二人の姪っ子に会いました。二十歳と十六歳。

確か18年前、寝ているところに玩具の機関車をぶつけられ、酷く痛かった(遊んでもらいたかったらしい)のがつい昨日のことのようです。
いまだに目に入れても痛くないほどの可愛い存在であります。

長い間お年玉もあげられなかったので代わりにこれをプレゼントすることにしました。



追随する日本のメーカーがことごとく玉砕しているのは、ひとえにこのデザインセンスの良さによるものだと思います。なんてったって知性を兼ね備えた品のよさみたいなものがありますもの。

黒と白一台ずつ。気に入ってくれるかな?

ちなみに私はヘッドフォンがすこぶる苦手なのでこの手の製品にあまり興味はありません。

読書ブームとレコード演奏家論

2006年01月22日 21時53分13秒 | オーディオ
幼い頃から本を読むのが好きです。が、私は読書にエンターテイメントを求めているので、実際読むのは小説ばかり。だからその行為が知識として身についているのかどうかについては甚だ疑問であります。

年末から現在にかけて、鈴木光司の短編集「eyes」やもうすぐ映画化の「博士の愛した数式」、ホラー小説大賞の「夜市」、スティーヴンキングの短編集などを読みました。

そんな中で唯一小説でなかった単行本がこれ。



私、長岡さんや、高島さんや、寺島さんの本も買ったことがあるんですよ。かくれ
評論家好きかも。

「レコード演奏家論」。良いではないですか。いろんな方の出す音を聴いてみて本当に人の数だけ音が違う。しかも僅かではなくて大きく違うんですよね。

そしてそれは大抵の場合、(もちろん100%ではないにしても)その方の価値観やセンスに応じた音であるわけです。

理想ではひとつの目標に向かうべきであるのに、現実ではこのような”音の多様化”が生じてきてしまう。で、それを肯定的に捉え、かつ趣味として高い志を持たせるためのラベルみたいな言葉が「レコード演奏家」であると思います。

あの人の音も良いけど、この人の音も捨てがたいなんて思ってる方は須らく「レコード演奏家」を認めていると思いますよ。

※ただし、それが独善的バランスに進んでは意味がないとしているところが菅野氏の偉いところ。

それにしても一度でよいから評論家氏の音を聴いてみたいものです。で、聴くとしたらやはり菅野さんかなぁ。

つい自宅試聴を…

2006年01月19日 01時52分52秒 | オーディオ
とあるメーカーの輸入代理店。
”東京試聴室が近日オープン”というのを信じて待ちに待っているうちに早くも3ヶ月がすぎ、先日「まだですかぁ?」と催促のメールを出したところ、なんと!

「自宅試聴できますよ。」とのこと。

えっ!本当ですか?是非是非。と喜び勇んで返事を返しました。

できるなら、eARコンビでは悲惨な音しかしないスピーカーであって欲しい。
もし、いい音で鳴ったら困ってしまいます。安月給の自分にはあまりにも残酷な誘惑ですから。



予定は2月。どうなることやら。

田舎の喫茶店

2006年01月17日 22時35分23秒 | オーディオ
雪の富山に行って参りました。
富山県の東の果ての入善町、さらに田園の真ん中にその喫茶店はあります。
お店の庭にアヒルや鴨が放し飼いになっていたりする素朴な雰囲気。
ログハウス風で真ん中には薪ストーブが置いてあり、インテリアもあいまってとても暖かく過しやすい空間でした。

マスターがまたとても感じのいい方。20年前に東京から脱サラで入善町にいらっしゃったそうです。
「ずっと前にstereosound誌の取材(菅野氏)受けられましたね。」と私が言うと「昔のことで…ありがとうございます。」と言われていました。

このお店にあるシステムはその取材当時と全く変わっていません。


CDP:ナカミチ ドラゴンCD
PRE:ジェフローランド コンスメイト(※コヒーレンスの前のフラッグシップ)
POWER:ジェフローランド モデル1
SP: アバロン アバター

音質最優先のセッティングではありませんし、いつも小編成のクラシックをひっそりと鳴らされているので音質についてはコメントできませんが、高級オーディオが置いてある喫茶店て気持ちのいいものです。また機会があれば訪れたいと思います。


「ダックス・ファーム」
富山県下新川郡入善町木根145 0765-72-1460


eAR Master One導入(その9)

2006年01月13日 22時31分13秒 | オーディオ
例えばアナログプレイヤーを所持しているとして、そしてそのプレイヤーなりカートリッジなりフォノイコの音色に満足していたとして。

例えば、ふと思いつきでテラークの「1812年」をかけてみるとして。

そしてあの大砲の音が、そのお気に入りのプレイヤーでまともに再生できなかったとした場合…

私は、非常に困惑してそのプレイヤーに対する気持ちが冷めてしまうタイプです。

CDのリッピングを行い、それをPCで再生するという新しい音楽鑑賞の形において、やはり限界チェック位はしておきたい。

そこで私がとりあえず使おうと思ったのはこのソフトです。



(内容はこちら

オーディオマニアなら知らぬ人はいないという有名なディスクですね。

まぁ、音場や定位のテストなんてのはこの際放っておいて、私がターゲットとしているのは最終曲のみ。ラストの2分において凶悪とも言える最低域とオーケストラのパワーが収録されています。

いやぁ、これ駄目だったんですよ。歪んじゃって。
おそらくリッピングのせいではなくプレイヤー(ソフト)のせいです。

私の狭い知識で試した限りでは、残念ながらfoobarにリミッターをプラグインして再生するしか回避する方法はありませんでした(それにしても十全ではないです)


これは私の環境に問題があるのでしょうか。もし、同じディスクをお持ちの方は是非試してみてください。Windows Media Playerなんかで再生するとよくわかると思います。
で、結果を教えて下さると嬉しいです。

それにしてもどうしてCDPはきちんと再生できるのでしょう?リミッター入ってるのかなぁ??

(つづく)





eAR Master One導入(その8)

2006年01月12日 23時40分43秒 | オーディオ
しばらく更新をさぼっていたらアッという間にアクセスが半分に

お客様はシビアですねぇ。がんばります。

さて、eAR Master One操作編です。この機器独自の未完成な部分について述べたいと思います。

もし、この製品に興味がある方は以下の点に十分留意して下さい。

・PC入力と外部入力は同時に音が出てしまうこと。
・PCMデジタル入力に切り替えた状態でCDトランスポートの電源を切った場合、ソフトを再立ち上げするとアナログ入力に勝手に変わってしまうこと。(スタンドアロン使用にて不便)
・スタンドアロン使用ではリモコンによるボリューム調整は不可能。また、現在のボリューム位置を判別することが不可能。
・画面が部分的に日本語表示されること(全て直すのは技術的に困難とのこと)。
・立ち上げ時に、一旦MUTE→MUTE解除の作業を行わねば音が出ないことが多いこと。
・サンプリング変更後は音が出なくなり、再度のソフトの立ち上げが必要になる場合があること。
・PCを使用してのボリューム調整はかなり大雑把にしかできないこと。

音量調整についてですが、私はかなり頻繁に行うタイプ(安普請在住のため)なので操作性にはうるさい方かもしれません。
マウスを使用した音量調整はポインタの示す位置が重要になるのでどうしても視点をモニター画面に移す必要が出てきます。これはちょっと面倒です。

というわけでボリューム調整のためだけでもリモコンを使いたくなります。
私はPower DVD6に付属のリモコンを使用しています。ちなみにこれは音量調整だけでなく、例えばfoobarの同一プレイリストであれば選曲も可能です。このようなリモコンは結構あると思われます。

私としてはSynergyのようにボリュームインジケータ兼リモコン受光部のようなものがeAR Master Oneに付いていて、しかもスタンドアロン時に使えたりすると非常に嬉しいと感じています。技術的にはできるのでしょうか。不明です。
(つづく)

明けましておめでとうございます

2006年01月03日 20時08分01秒 | オーディオ
仕事もプライベートも激動の年になりそうです。
けれど、趣味がないと人生の彩りが寂しくなってしまう。
環境に負けないようにこの趣味を続けたいと考えています。
みなさま今年もよろしくお願い致します。

今日は石丸電気のSOFT3舘に行って来ました。ジャズとクラシックソフトの専門店ですが、ここの7Fは小リスニングルームになっており、LINNのプリ機能付きユニバーサルプレイヤーと同じくLINNの5chパワーアンプ、それからスピーカーにB&Wの803,805等が設置してあります。
QRDが多用されているにも拘わらず部屋の癖が残りすぎとか、リアやサブウーハーの音量が大きすぎとかはありますが、ソフトの素性を知るには十分すぎる程のクオリティーがあるのでおすすめです。



※ソフトの持ち込みも自由です。