Xenos Audio

オーディオと音楽について

「ハウルの動く城」観ました

2004年11月28日 00時23分31秒 | 映画
宮崎作品は結構観ているのですが、映画館にまで赴いたのは「もののけ姫」以来まだこれで2度目です。

難解な部分が結構多いです。背景、言動等に解説は一切ないので「どうしてそうなるの?」「その目的は?」「何が起きているの?」等細かい疑問符があとからあとから浮かび上がってきます。

が、観終わってみるとその点については「まぁ、いっか。面白かったし。」と許してしまうタイプの映画でもあります。観る者の心の中で判断して良いということなのでしょう。

主役の女性がやはり魅力的。控えめな人なのですが、おばあちゃんになった途端に何故か前向きに、大胆に、活発になります。
その他、風景の美しさ、細部の描写の丁寧さ、不思議なキャラクターや機械の面白さ、音楽の良さ等はいつもながら。
キムタクや倍賞さん他、声優陣も味があって良かったです。。

「千と千尋~」との優劣は難しいところ。私は僅差で前作をとるかもしれません。
ともあれ観にいって損はないと思います。

※公式HP


お気に入り度:★★★★

スーパートゥイーター

2004年11月27日 23時30分28秒 | 使用機器

最高域のエネルギー補佐的に使用しているスーパーTWはティール&パートナーのC2-12です。これはたまたま手持ちがあったことと、手軽に天板に置けるというのもあり使用してみました。

昔、KEFのMaidstoneというハイエンドスピーカーにおいてC2-12は12kHz以上のスーパーTWとして使用されていました。適性的には十分と思います。幾度か遊んで聴いてみた所、私の好みとしてはこのユニットは普通のトゥイーターとして使用するよりむしろスーパートゥイーター的な使用法が向いているようにも感じていました。

XENONとのデザイン的相性はなかなかです。
(余談ですが、よく四角いキャビに丸いトゥイーターを載せている例があります。あれはデザインの相性は良くないですね。特にフランジ径が大きいとイマイチです。丸が楕円になるだけで随分と整合するので、タンノイのスーパーTWなんかのデザインはよく考えられていると思います)

始めは1.0μF一発でつなげてみたのですが、レベル的には問題ないものの、なんとなく違和感がありました。この違和感は位置を調整してもコンデンサの値を調整してもどうにもならず、そんなものかと諦めかけていたのですが、並列に0.15mHのコイルを入れたところ、驚くほど綺麗に繋がりました。つまり-12dB/octの採用です。

コンデンサに関しては0.68も持っていたので0.68と1.68も試してみました。けれど最初の1.0が最も良かったです。

スーパーTWの追加において”コンデンサ一発で繋げるのが良い”と頑なに信じている方は騙されたと思って一度2次のフィルタを採用してみると良いと思います。鮮度感が落ちたりはしませんから。ちなみにコンデンサはASC,コイルはFOSTEXのLSを使用しています。ちなみに銅箔のコイルって使いにくいですね。

音はかなり違います。爽やかな雰囲気と美しさが追加され、戻すことができなくなります。耳を近づけると結構なレベルで鳴っていることがわかりますが、リスニングポジション(約2m)まで離れると違和感は全くありません。

音は満足かというと実は不満も多いです。音が美しいと言うのは確かにあるのですが、ダイナミックレンジに関わる部分、例えば凄みとかトランジェントが出せません。多分これは構造上の問題で恐らくダイアモンドタイプでも無理と思われます(私はAVALONにもそれを感じます)。

というわけで以前書いたように、予算が許せばもう少し高能率タイプのものを使ってみたいと思います。ホーンは指向性の面でできれば使用したくありません。具体的な候補としてはドーム型としてTLR,R2904、リボン型としてRAVEN、AURUMCANTUS等が挙げられます。

「オーシャンズ11」観ました

2004年11月25日 00時12分05秒 | 映画
本編を観てようやくこのタイトルの意味がわかりました。”オーシャンさんが束ねる11人”という意味だったんですね。私は俳優の名前を覚えるのが得意ではないので俳優陣の豪華さには今ひとつピントきませんでしたけれど、それがこの映画の一つの売りみたいです。

ラスベガスのカジノの金庫破りを各方面のスペシャリスト11人が力を合わせて仕掛けていくというストーリーです。しかし、切迫感とか命がけとかいう雰囲気は全くなく、小洒落た雰囲気で流れていきます。彼らが誰も殺さず、かつ誰にも殺されずといった部分が大きいのかもしれません。
結構楽しく観れたのですが、私は泥棒ものなら「ソード・フィッシュ」のようにもう少し泥臭い方が好きです。もうすぐ公開の「オーシャンズ12」は上記カジノのオーナーが再度登場したりして純粋な続編である様子。少しだけ楽しみです。映画館で観るかは微妙ですけれど。

お気に入り度:★★★

最近欲しいもの

2004年11月24日 00時50分37秒 | オーディオ
現用のシステムを積極的に紹介しないのは、なんとな~くこの冬に激動がありそうだからなんですね。今欲しいものを挙げていけばこんな感じです。

・SACDプレイヤー※CDがまともに鳴るもの
・メイン用パワーアンプ※小出力トランジスタ式
・スーパートゥイーター※高能率型
・AVアンプ※安物で可
・プロジェクターとスクリーン※あと一歩のブレイクスルー待ち

ざざっと計算したら、120万円近くになってしまいました。もちろん、すべて購入することは不可能ですから果たしてどれを選ぶか非常に迷うところです。

最近は飛び入りもできました。



GRACE DESIGNのm902です。DAC & PRE& HEADPHONE-AMPと言った構成ですが、このデザインは素晴らしいですね。以前m901の音質に感銘したことがあるのでこれは多分間違いないと思います。

メインスピーカー(8)

2004年11月22日 11時09分01秒 | 使用機器

XENONの背面にあるスピーカー端子の画像です。端子は一目瞭然のWBT製。型番はWBT-0780といい、まぁ最廉価版でしょう。スピーカー端子というものは信頼性と機能が大切で音質は二の次かなと個人的には思います。
この端子に不満がないかというとそんなことはなくて、Yラグの締め付けを今ひとつ強固にすることができないという点が挙げられます。WBTの端子は廉価版であれ高級版であれ取り付け穴の規格が同じなのでSignature800に使用されているような上級バージョン(WBT-0702.12)に交換するのも良いかもしれません。

画像上部のスイッチはBAS(Bass Adjustment System)という、ネットワークの切り替えスイッチで、ONにすると低域が1.5dB低下します。

Mt.Fuji綺麗でした。

2004年11月20日 02時28分58秒 | その他
友人のコネで山中湖の高級ホテルに泊まり、テニス、スイミング(両者かなり低レベル)など楽しんできました。



夕方の富士山の綺麗なことと言ったらもう…心を洗われる思いでした。富士山の美しさというのはもちろん稜線の滑らかさにあるのですが、やはり”周りに山がないこと”というのが激しく大きなポイントだと思います。

DYNAUDIO T-330D

2004年11月19日 01時40分07秒 | オーディオ
有名といえばあまりに有名なこのトゥイーター。現在ではDYNAUDIOがユニットの単売をやめてしまったので、一般ユーザーが購入できるのは車載用と中古だけです(かのFOCALが同じ道を辿っているのは残念な限り。ベリリウム逆ドームを単品入手する夢は絶たれてしまいました)。

市販スピーカーや自作スピーカーに330Dを載せているユーザーは結構多く、この機種の人気の程がうかがえます。
14cmのフランジというドーム型TWとしては最大級の大きさだけでも凄みを感じます。

市販製品の中でT-330Dを搭載していたもの、かつ私の聴いたことのあるスピーカーといえば、アンドラやガルネリオマージュ、最近のTAOCのスピーカーを思い出します。どれも素晴らしい音。柔らかく、繊細で、かつ力もある美音は330Dの特徴であるともいえると思います。

10何年前だったか忘れました。私はワディアの新製品発表会か何かでこのスピーカーの音を聴き、あまりの衝撃に当時使用していた国産スピーカーを手放す決心をしたものです。



この時の発表会のメインであるソニーとワディアのDACの音の違いは正直ちっとも分かりませんでした。しかし、スピーカーを途中で交換したこともあり、それ故にこのELECTA AMATORの良さが浮き彫りになったのです。
(ちなみにアンプはカウンターポイントの5000+220)

奥行きすげー。立体感すげー。音離れすげー。柔らかいけど解像度もあるし…
と、とにかく呆然としてしまいました。

私はそれ以来あの音を超えることを夢見ては、的外れな買い物をしては後悔の繰り返し。たまーに中古の出物があるといまだにドキッとしたりします。

考えてみれば、330Dは今も尚現役ユニット。こんなに昔からあるのにヴィンテージ扱いされてないことがこのユニットの一番の特徴かもしれません。




「殺人の追憶」観ました

2004年11月18日 02時18分44秒 | 映画
1986年から1991年の5年間。韓国のとある農村で起こった10人の連続殺人。
3000人の容疑者と180万人の捜査官を挙げてなお捕まらぬただ一人の犯人。

この映画を観ていて、これが実話だということに驚きを隠せませんでした。

犯人を追う肉体派と頭脳派ともいうべきの二人の刑事の個性が非常に魅力的です。

この二人と同じように、農村の美しい風景と残虐な犯行、公と私、集団と個人、現在と過去、などなど印象的な対比が散りばめられていて、これがまた作品に深みを与えている気がします。

ネタばれになるので詳しくは書けませんが、観客を引きずりこむテクニックが周到かつ綿密に計算されていて、これもまた一級品でしょう。

またしても韓国映画に脱帽です。

お気に入り度:★★★★★

メインスピーカー(7)

2004年11月17日 00時07分25秒 | 使用機器
全10回連載予定のメインスピーカー編もこれで7回目。

さて今回は周波数特性についてです。

XENONの無響室における周波数特性(メーカー公表)はこんな感じです。



こいつのレンジは下手したら200HZ~20kHzとも読めるのですが、ちょっとオマケすると30Hzからフラットともいえます。

サイドに設置されたウーハーの帯域分が上の帯域より、3,4dB低いといった感じです。家庭に設置した場合低域は上昇するという前提での設計でしょうね。

ただ、私の部屋ではこの特性のように若干低域の量感が不足気味に感じるので手持ちのイコライザを使用して電気的に3dB程度持ち上げています。低域の伸びについてはこのサイズのスピーカーとしての標準は明らかに上回っているはず。
部屋を揺るがすような暗騒音的超低音やグランカッサの空気を揺るがす感じは十分に再生できています。
ただ、ホームシアター用として使用するならばサブウーハーは有効と思います。

不足といえば前回書いたように最高域のエネルギー感、言い換えれば音場の透明感やトランジェントを司るような音域の力感が不足しています。
これはf特では見えない部分です。

いずれにせよ圧倒的(!)な低能率です。
ただ、実用的には30W程度の真空管アンプでも十分な音量が得られます。

オーディオ誌にはこのような低能率スピーカーには数百ワットのアンプが必要なんて書かれたりしますが、一般的に必要な音量とスピーカーの能率の関係についてはあまり正確な認知がされているとは思いません。

一般的な家庭に設置するならば能率が80dB後半以上のスピーカーにはアンプは2,30W、多くても50Wもあれば十分。ただ、最低域には出力が必要なので大出力アンプ内蔵のサブウーハーを導入する。というのがトータルで見て安価にシステムを組むコツに思います。

とはいえ、出力の少ないアンプには物量投入をしないというのが主流ですから、大出力=高品質という図式は概ね当てはまっているような気もしますけれど。

「ヨーヨーマ・プレイズ・エンニオモリコーネ」

2004年11月16日 00時01分37秒 | 音楽ソフト
チェロの名手ヨー・ヨー・マがエンニオ・モリコーネの名曲を演奏するというこのCD。タワーレコードではクラシック部門の売り上げNO.1でした。「ニューシネマパラダイス」や「ミッション」はまぁ王道として、「アンタッチャブル」の隠れた名曲「死のテーマ」が入っていたのは嬉しかったです。
しかし、どうも私にはヨー・ヨー・マさんの演奏にグッとくるものがないんです。なんだかBGM的に聴こえてしまうんですよね。録音的にも普通で、トータルとしてはあまり特徴のないソフトと感じました。

お気に入り度:★★