月刊stereo誌に付属のスピーカーユニットを使用したスピーカーシステムの設計がほぼ終わりました。
平たいTlansmissionlineということで、名づけるなら”Plate-Tls”ですかね。まぁ、何でも良いのですが。
規格はstereo誌の自作スピーカーコンテストに準ずるものにしました。
<ねらい>
10cmフルレンジにおけるスケール感不足を解消し、かつローコストと簡易な工作を実現する。
そのため、以下の手法を取り入れている。
◎ Tlansmission Lineの採用
低域端を伸ばすため約150cmのトランスミッションラインを採用。滑らかな先細りテーパーを付けることで、共鳴タイプ特有の癖を軽減している。またキャビネット内部の音が振動板を通して漏れない為、中域の透明度にも貢献している。
◎バッフルを大きくとる
敢えてバッフルを大きめにとることで中低域を充実させる。厚めのフロントバッフルで強度を確保する。
◎ネットワークを用いる
2種類のパラレルノッチフィルタを用いて低域の量感の確保と高域の癖の減少を行っている。定数は周波数特性を計った上で決める。
◎薄型にする
厚さは90mm。壁面に近づけることができる。3枚の板だけで作るので工作が非常に簡単であり、しかも強度は十分である。
<その他>
・1800mm×900mmの30mm厚MDFを丸ごと使用し、これを300×900mmの6枚の板に切り分ける。音道の切り抜き以外の工作は極めて簡単である。
・音道の面積不足が気になるなら音道用の300×900mm板を追加するだけでよい。
・吸音材はもちろん使用する。ユニット付近を多め、開口付近を少なめがセオリーだが、聴感で決めてよい。
・大きめのサランネットでユニットを隠し、視覚によるスケール感の拡張をはかる。
stereo誌のコンテストなのですが、9月12日必着とのことです。
応募したい気持ちはあるのですが、時間と体力がありません。どなたか作ってみませんか?