Xenos Audio

オーディオと音楽について

新居の照明について

2007年02月27日 10時34分44秒 | オーディオ
オーディオから出る音を聴くとき、私は目を開けているタイプです。理由を訊かれると困ってしまいますが、”目を瞑ると意識が弱ってしまう”からかな。

音の判断は当然脳でするもの。テレビの低音質があまり気にならないのは、視覚情報の支配力が強いからですし。
私のような聴き方をする人間には、リスニングルームの視覚情報はかなり重要といえます。私は、「音が鳴り始めた途端、スピーカーの存在が消え去って欲しい」タイプですから、照明もそれを実現できるように考えました。

スピーカーを置く空間の後方の壁に左右一本ずつ、指向性の強い、かつ角度調整できるライトを設置することにしました。そうするとスピーカーはシルエットとしてのみ浮かび、意識はスピーカーの後方の空間にいくわけです。

さて、この目論見は果たしてうまくいくのでしょうか。新居ができてからのお楽しみです。


200V電源用屋内配線

2007年02月22日 22時36分55秒 | オーディオ
新居は丁度電源工事に差し掛かったところです。オーディオ用200V電源の屋内配線について工務店さんに相談すると、「15m分必要になります。買って送ってくださればあとはやりますよ。」と言われました。

で、自分で調達することに。
さて、オーディオ用屋内配線について調べてみるとこれらが目に入りました。
・オヤイデのEE/F-S 2.6
・クライオオーディオテクノロジーのSCVR-3.5

私にとっては上の製品群は目の玉が飛び出る程に高価であり、それ以前にこのようなものに15万円近くの予算は多分下りないので別の製品を探すことにしました。

で、ネットをあれこれ探した末、最も簡単に購入できるVVRの8スケアのケーブル(2芯)を注文しました(お店はこちら)。



購入したのはこんなケーブルです。
ちなみにメートル単価で300円を割っているので15m分を購入しても5000円でおつりが来ました。
安物ですけれど、まぁ普通のVVFよりは良さそうですからこれで良しとしましょう。

フォステクスの新製品二種

2007年02月19日 22時52分00秒 | オーディオ
208ES-Rのチャレンジ精神には拍手を贈りたいけれど、センターキャップに異素材を使うのはあまり好きではありません。どうせトゥイーター載せるんだから無理に高域伸ばさなくてもと思います。
G1300は16万円を切っているということで、もしオーディオフェスタでのクオリティーを維持しているのであれば超ハイCPと思います。いずれにせよ両者とも音を聴ける日が楽しみです。

次期スピーカー構想(その6)

2007年02月16日 01時03分43秒 | オーディオ
この連載はあと4,5回続ける予定なのですが、書きながら自分の理想を練っているうちに気付いたことがあります。それは、“そんなスピーカーない”若しくは“あっても自分には高価で買えない”ということです。あくまで理想を書くだけだからいいのかな?
オーディオという趣味は良し悪しが数字で簡単に断定できる程、シンプルなものではありません。しかし、「何をやっても自由だから何も主張しない。」のでは面白くもなんともない。個々の嗜好の多様性と科学としてのオーディオの妥協点の熱いすり合わせが楽しいのです。理論としてはAの方が良いらしいけど音はBの方が好きだなという、頭脳とセンスの食い違いを楽しむというべきか…。
商売がからむとかなり嫌らしいのでこれは省くとして、あくまで趣味として「俺の~方式が最高!」なんて語っている人を見ると私は嫌悪感よりも“楽しさ”を感じます。
(と、フルレンジ型礼賛の方の某Blogとホーン型マルチアンプ礼賛の某HPを最近読んで思いました。)

さて、今回はキャビネットの話です。
指向性が広いことをよしとするならば四角四面のキャビネットにメリットが少ないのは明らかです。特に中高域については、バッフルは小さく、そして滑らかな曲線で構成されていなければなりません。もちろんホーン型のように指向性を絞るのであれば回折の影響が小さくなるので四角四面でも問題は少ないといえるでしょう。低域はバッフルの大きさが中低域に好ましい強調(バッフルコンペンセーション)を与えることもありますし、ネットワークでそれを作っているメーカーさえあります。そもそも低域ユニットに対しては十分なキャビティがある方が質の良い低音が得られやすいようです。それは言い換えるならばスピーカー設計の計算式におけるQを0.7にするよりも0.5にするほうが聴覚上好ましいという意味のようです。
低域の質感に関してはチューニングを低くとったバスレフが一番好きです。ただし、ポートが後方または下方を向いていることが条件です。パッシヴラジエータも独特の良さを感じます。密閉型はどうしても抑圧されているように聴こえます。ユニット後方からの音を2m以上の時間差をかけて再生するやり方は生理的に好きにはなれません。低音は若干時間差を置いて再生したほうが聴感上の量感が出るということを承知しているつもりであっても、です。
低域のキャビネットは大きく、中高域のキャビネットは小さく、と考えると両立するデザインは難しいです。自然と今日のハイエンド系スピーカーのデザインになっていくと思います。

キャビネットの重量そのものについてこだわりはありません。ただし重いということは材質の密度が高く、大抵の場合、“硬い”ということも示しています。私はキャビネット、特にフロントバッフルは硬くあるべきと考えています。というのはユニットの反作用を受け止めるのは実質的にフロントバッフルであるとみなしているからです。
“ボイスコイルに働く力を受け止めるのはマグネットであり、このマグネット部分の重量増加が反作用を最も効果的に受け止める方法である”とし「デッドマス」と言われる金属の重量物をマグネットに付加するのが所謂ユニウェーブの理論の一つです。実際にこの理論に対しては何の齟齬もないように思えます。
マグネットで生じた力はフレームを通してフロントキャビネットに伝わると考えると問題になるのはコンプライアンスです。マグネットとフレームとフロントバッフルの剛性が十分に高く、そしてそれぞれの結合におけるコンプライアンスもまた十分に高いものであるとして初めてフロントバッフルの重さそのものがマグネットを支えることになります。

100kgの綿の上でジャンプするのと100kgの石の上でジャンプするのとでは全く違うように、キャビネットが重いだけでは不十分で、そこに硬いという条件が揃わなければ重さを生かすことにはなりません。そこが木質系素材の弱点であるといえます。ですから私は金属系あるいは石系のキャビネットを支持します。あくまで“重量という視点から見て”理論的に考えた話であって、決して木質系素材の美しい響きを否定するものではありませんので悪しからず…

新居について少し…

2007年02月11日 23時12分07秒 | オーディオ
ゴールデンウィークに引っ越すことになりました。
狭小の土地に三階建て。セミ注文住宅といった感じで大まかな構造は変えられなかったのですが、その他の細かいところを構成するパーツ、例えば窓の形や大きさや位置、壁やトイレや玄関や照明やキッチンやその他もろもろのパーツについてかなり自由に選択することができました。
見ての通り、質実剛健な作りとは程遠いですが、この自由度があったお陰で決める過程は非常に楽しく有意義なものでした。
外観に関してはまだ100%は決めていませんが、淡いグレーと濃いブラウンのツートンにするつもりです。



さて、問題のオーディオは2階のLDKに置くことにしました。16畳の長方形のLDKの真ん中あたりに130cm×260cm程度の小さな吹き抜け(画像)があったので、スピーカーはその真下に置くことにしました。スピーカーの真上にだけ高さ4mの空間が確保されているというイメージです。狭い吹き抜けといっても閉じられているわけではないので悪影響はないと考えています。

オーディオ用の電源には100Vを2本と200Vを1本ひきます。200Vの屋内用配線については拘りたかったので、私個人で用意し業者さんに接続してもらうことになりました。”質はどうでもいいからともかく太く”というのが私の屋内電源用線材に対する考え方です。これについてはまた追って報告したいと思います。

盛岡冷麺としゃぶしゃぶ

2007年02月05日 23時52分24秒 | オーディオ
資格試験が恙無く終わったので盛岡冷麺としゃぶしゃぶをご馳走してもらいました。訪れたのは銀座の『ぴょんぴょん舎』と新宿の『今半』。前者では専門店の冷麺というものを初めて食べました。麺にコシがあって流石に美味しかったです。飲んだあとサッパリするには最適かも。サイドメニューのチヂミが最高でした。
『今半』のしゃぶしゃぶはもう文句なしです。美味しい牛肉って幸せになれますね。ところでゴマだれよりもポン酢が好きになってきたのは歳をとった証でしょうか。



次期スピーカー構想(その5)

2007年02月05日 11時11分22秒 | オーディオ
ネットワークの重要性はユニットやキャビネットに決して劣るものではないと思います。ただ、表には見えないものであり、本格的なものはパーツ代も馬鹿にならないだけに普及価格帯のスピーカーシステムは“ネットワークをいかに安いコストで仕上げるか”というところがメーカー製品の腕のみせどころにもなっているようです。
ネットワークには主に以下のような技術的な構成要素があります。
・スロープの選択
・クロスオーバーの選択
・インピーダンス補正の有無
・周波数特性の部分的な調整

それぞれがユニットの特性やキャビネットの特性に深く関わりますから、これが最高なんてことは言えることではありません。あるシステムにはネットワークレスが最高だったり4次フィルターが最高だったりすることがあるので可否としては最終的に決定される音で判断するしか手はないと思います。
よってネットワークを神格化してスロープもクロスも隠し、メーカーの技術者のみぞ知るという態度をとるメーカーもあるわけです。AVALONは代表的で分解すらできない構造になっているようですが、正直なところあまり誠実とはいえないと思います。

市販のSPで詳細までを公開しているメーカーは皆無に近いですが、以下は参考になります。


ゴールドムントLOGOSのネットワークなんかはかなりコテコテです。

LO-D HS5000のネットワーク(勝手にリンクすいません)も凄い懲りようです。

アマチュアが自作でスピーカーを制作する場合、“シンプルなネットワークほど音の鮮度感が高い”という信念のもとにネットワークを設計しがちですが、これは複雑なものを作る技術がないことの言い訳にも聞こえなくもありません(実際4次フィルター採用のスピーカーは聴感上の鮮度感が高いものが多い気がします)。
ましてやネットワークというものは設計するだけで終わりではありません。周波数特性・インピーダンス特性・指向特性はキャビネット込みで変わってしまうものですから尚のこと厄介です。
測定環境が整っていること。膨大なカット&トライができるパーツの豊富さと根性を持っていること。ネットワークの設計について十分な知識を持っていることが自作で成功する最低条件と思います。

私には根性も金も知識もないので全く無理ですね。