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オーディオと音楽について

プリアンプ購入(その2)

2011年06月30日 11時27分58秒 | オーディオ
プリアンプとして購入を決めたのはこれ



金田式のNo.210「バッテリードライブ多機能DCプリアンプ」である。
ライン入力1、MC専用フォノ入力1、ライン出力1、ヘッドフォン出力1と多機能でも何でもないが何故かこんな名前が付けられている。

アナログを捨ててから20年も経っているのでフォノイコなんて要らない。しかし回路的には悪さはしなさそうなので気にしないことにした。

このアンプ、自作ではなく完成品である。

完成品を購入するのは当然だ。アンプの自作なんてやったことがないのだから。

問題は半田づけである。スピーカーネットワークの半田づけは幾度となくやったことがあるが、アンプのそれとはわけが違う。
半田づけの技術は音に如実に表れる。音質において、例えばパーツの方向性による変化なんてものは半田づけ技術の良悪に比べたら微々たるものだ。
わざわざ今後やる予定のないアンプの自作のために半田づけを練習するつもりはない。

第一回路の知識が足りない。だから回路図を暗記できない。スピーカーのLCネットワークならば3Wayの4次だって定数を含めて暗記できるが、アンプは全く無理だ。

知識が足りないから面白くないし、暗記できないから作業の効率が悪い。危険でもある。

加えて部品セットと完成品との差額が15000円しかない。
テクニカルサンヨーさんは価格設定を間違っていると思う。完成品が本当に良いものならば、せめて部品セットの1.5倍以上の価格にするべきではないだろうか。

というわけで完成品の購入は適当な判断だと思っている。

(続く)

プリアンプ購入(その1)

2011年06月23日 22時44分20秒 | オーディオ
プリアンプを購入することにした。本来、アンプのようなシステムの中核をなす機器の購入には自宅試聴は欠かせないものだ。製品そのものの質や使用感がわかるし、何より他機種との相性がわかるのがいい。

しかし…。
予算があまりにも少ないのだ。せめて30万円出す甲斐性があるなら堂々と自宅試聴を頼めるのだけれど。

だから、今回はセンスだけで選ぶことにする。失敗も十分に有り得る。


さて、欲しいプリアンプの条件はシンプルだ。

“新品中古を問わず10万円前後、ただし音質でパッシブ型を超えるもの”

シンプルな条件ではあるけれど極めて難しいことは誰にでも想像できると思う。

10年くらい前、廉価な海外製プリアンプを使っていたことがある。コンパクトでデザインが良く、リモコンやトーンコントロールまで付いていた。
ただ、このプリアンプは音が悪かった。一聴して情報量が落ちているのがわかった。極性、電圧、セッティング、ケーブル等色々工夫してみたが駄目だった。

ふと思い立ち、CDの可変出力をパワーアンプに直結させると、音はそちらの方が余程良かった。

eAR Master Oneの場合は、逆に音は良かったが使い勝手が悪すぎた。

同じ過ちを繰り返したくない。情報量が落ちず、ただ普通の操作性を持っていればそれでよい。

中古のプリはこの価格帯ではろくなものがない。新品ではATOLLくらいか。でもATOLLは(思い込みで申し訳ないけれど)内部写真を見たとき、パッシブプリにさえ勝てる気がまるでしなかった。

残るのはもちろん小さなメーカーの数機種だけだった。

デザイン、操作性はどれも似たようなものに思えた。
だから“音質にどれだけ期待できるか”の1点だけで選ぶことにした。

そして、さんざん迷った挙げ句、ある機種に絞ることができた。

(続く)

「お願いランキング」をオーディオに

2011年06月22日 01時49分54秒 | オーディオ

人気番組「お願いランキング」の手法は巧妙だ。
複数の実力者が、特定メーカーの製品に対して、あたかも誰の指図も受けていないかのように評価をする。
視聴者はそれが、辛口であるが故に信じる。スポンサーの息がかかっていない、公平な意見だと錯覚する。

しかし、本当にそうだろうか。何度も観るうち、ここで行われている評価が、”絶対的評価”ではなく、対象とされた食品メーカー或いはショップ内における”相対的評価”であることに気付くだろう。

要は、消費者が特定の製品に大きな興味を示せばそれで良いのだ。
誰だって、不人気メニューになんて興味はない。その店に、その企業に、ハズレ製品やメニューがあったところで、そんなのは売り上げにはあまり影響しない。特別に人気の出るものが幾つかあれば、全体的に見て売り上げ向上に繋がるのだ。

実は「お願いランキング」は一見”辛口評価”に見える”褒め殺し評価”なのである。


不景気のなせるわざなのか、いつからか、オーディオは提灯記事ばかりになってしまった。
読むのも恥ずかしい針小棒大の褒め殺しの記事にユーザーは見向きもしない。

オーディオを活性化させるには評論家が奮起して辛口評価するしかないのだ。そしてそれは、絶対評価でなかったとしても、絶対評価であるようなふりをしなければならない。さらに、特定のメーカーに対しては、袖の下がばれないように否定する製品と褒める製品を作らなければならない。

実は「お願いランキング」を行った評論家が一人だけいるのだ。長岡鉄男がFOSTEX製品に対して行った評価である。多くの消費者は長岡氏の一部のFOSTEX製品に対する相対的な評価をあたかも絶対的評価であると信じた。長岡氏が辛口だったからだ。
私は、長岡氏がFOSTEXの製品に対して、誰も胡散臭いと思わないような、巧妙な提灯記事を書いたと判断している。




B&W PM1

2011年06月13日 23時54分51秒 | オーディオ
なかなか気合いの入ったスピーカーに見える。ペア30万円クラスにおけるFOSTEX G1300の牙城を崩せるかも。デザインに品があるし、何よりパーツにコストがかけられている。

惜しむらくはフロントダクト。2Wayのフロントダクトはダクトから中域が漏れて聴こえるので好きになれない。