Xenos Audio

オーディオと音楽について

「キル・ビル Vol.1&2」観ました

2004年10月27日 23時55分23秒 | 映画
単純といえば単純な復讐劇を全く退屈しない完成度に作り上げた、一言で言えばタランティーノでしか成し得ない傑作エンターテイメントです。「1」は少々表面的でマンガチック(実際アニメが入っていたりしますが)。アクション満載で迫力があってという感じなのですが、「2」は逆に内省的でキャラクターの描きこみが見事。悪役が単に主人公にとっての敵としてだけでなく、死ぬのが惜しいほど非常に魅力的なキャラクターになっています。
小道具等の細かい演出も非常に楽しく、おすすめです。

お気に入り度:★★★★★

「サウンド・オブ・ミュージック」サントラ

2004年10月27日 08時04分29秒 | 音楽ソフト
オーディオを趣味としていると、必ずソフトの問題に向き合うことになります。
それは、質の悪い録音に対する再生の考え方です。

A.悪い録音は悪い音で再生する。
B.悪い録音でも聞きやすく再生する。

オーディオという趣味において、各自の考え方は自由です。人それぞれにおいて再生の
考え方があるからこそオーディオは面白いのです。

録音も再生も不十分であるからこそ、オーディオという趣味が成り立っている。完璧であれば
この趣味は消滅してしまうでしょう。

というわけで、「サウンド・オブ・ミュージック」のサウンドトラック。私の記憶が確かならば日本で初のミリオンセラーアルバムです。

タイトルチューンは言わずもがな、収録曲の殆ど全てが名曲であり、ただの一曲も耳にしたことがないなんていう成人はまず存在しないと言っても過言ではないでしょう。

私はこのアルバムが大好きです。ただし…音質が悪い。

内容が良いCDを、音質が理由で聴けないなんて、それはあまりにも悲しすぎる。そんなCDは世の中に沢山ありますから(ただ、CCCDは考え方が嫌いです)。そこで楽しみ方を限定するのは面白くないのです。

音にこだわっていないわけではありません。そこはやはりオーディオマニアの端くれ。私の好きな、全てのソースをいい音で聴きたい。

前述のタイプで分けるなら私は明らかにBタイプ。「いい録音はいい音で、悪い録音はそれなりに」これが私の再生音のテーマであります。

そのために、”すべての山を登る”覚悟で行きたい。というのは冗談…

お気に入り度:★★★★★

「IL SOGNO」ELVIS COSTELLO

2004年10月25日 14時20分38秒 | 音楽ソフト
久々にタワーレコードに行き、色々試聴した末数枚購入してきました。私はジャケ買いができない人間なので特にクラシック部門も試聴できるCD店は非常に重宝します。

さて、エルビス・コステロ作曲の「IL SOGNO」というバレエ音楽です。もちろんコステロはロック出身ですから、このアルバムは異色中の異色。ただ、以前オッターと競演した「For The Stars」(これは内容も録音も優秀)というアルバムを同じグラモフォンから出していますし、クラシック音楽への傾倒はそれほど不思議ではありません。

バレエ音楽だけあって非常に色彩豊かで楽しい曲が並んでいる印象です。コテコテのクラシックぽい曲もあればジャズの香りのする曲もあり、難解な現代音楽風の曲もあります。
さらにこのアルバム、録音が良いです。12曲目「Puck2」のホールの空気感や23曲目「The Play」のグランカッサの迫力等は、オーディオチェックとして十分に使えると思います。

お気に入り度:★★★

「ブラザーフッド」観ました

2004年10月24日 06時05分16秒 | 映画
ハリウッドを超えた、というキャッチフレーズもあるこの映画、正直あまり期待せずに観にいったのですが、いやぁー凄かった(詳しくはここ)。
戦争の空しさ、恐ろしさ、家族愛の深さがよく描かれていて、私にとっては2004年度ナンバーワン映画候補です(ライバルは”セカチュー”かな)。
心配していた特撮技術も全く問題なし。戦闘シーンにおいても、優秀なホームシアターシステムを使用すれば、かの「プライベートライアン」冒頭並の緊張感と迫力を味わえることでしょう。
あと、凡百の戦争映画と比べると、これ泣けるんですよね。
四天王のふたり、チャン・ドンゴンとウォンビンも格好良いですしね。
今の日本ではこのレベルの作品はまず無理かな。

あと、鑑賞前に朝鮮戦争の大体の概要を学習しておいた方が良いです。プラモデルのTAMIYAのHPなんかいいかも。

とにかく絶対オススメですよ。

お気に入り度:★★★★★

新潟で地震、東京でも揺れました

2004年10月23日 19時20分52秒 | その他

ここ東京でもついさっき2回揺れました。
新潟の方々は揺れが続いてるようで…怖いだろうなぁ。ご無事を祈ります。

ところで5日前の早朝に通勤途中で、「これは地震雲かぁ?」と思って携帯でつい撮った一枚を掲載します。

私としては地震雲ってもう少し太くて長くて存在感のあるやつなんですけど。

もしかして、当たったのでしょうか?

「4人の食卓」「オールド・ボーイ」読みました

2004年10月23日 18時58分56秒 | 
この2作品の共通点は?と尋ねられ、「韓国映画」と答えても良いですけれど、私としては大石圭のノベライズ作品と答えたいところです。大石圭は「呪怨」のノベライズの出来が良かったため、その後次々と作品を発表しますが、韓国映画の小説版となったこの2作とも非常に面白く、まさに”ページをめくる手が止まらない”といった表現がピッタリです。

映画「4人の食卓」(詳しくはここ)では、かのチョン・ジヒョンが出演してますね。「猟奇的な彼女」(傑作!)の主演で有名な方です。自分の霊的能力に苦しむ翳りのある表情がよく似合いそうです。
ノベライズ版の結末は大石圭らしくて好きなのですが、これはどうやら映画とは少し異なるようです。

「オールド・ボーイ」(詳しくはここ)は日本のコミックを韓国で映画化したところ、カンヌにおいてタランティーノが絶賛し、グランプリまで取ってしまったという異色作です。これを大石圭が小説化したのですから逆輸入小説みたいなものです。理由もわからず監禁される15年なんて、まさに地獄ですね。結末は私にとっては少し重く、厭な感じを受けるものです。

両者とも現代の韓国(特にソウル)の住宅事情が丁寧に描かれています。東京に起こった近代化の弊害と同じようなもの、というかそれ以上の悲劇がソウルに起きていることがよく分かりました。

さてDVDですが、筋がわかってしまったので当分は観ないだろうと思います。けれど多分映画も面白いと思いますよ。

DSIXの疑問

2004年10月22日 13時37分10秒 | オーディオ
どうでもいいといえばいいのですが、何となく気になる話です。
ここに同一コンセプトで販売されている3種のデジタルケーブルがあります。

アコースティックリヴァイブ DSIX1.0
Audio Fino DX3ASignature
STEINMUSIC DX-3000ONYX

STEINMUSICのHPにDX3Aが存在しないのは何故か。
PractのHPには日独の共同開発とある。MJに連載されていた柴崎氏のDSIXとの関連はどうなのか。
・ケーブルを通したあとの波形を比較すると矩形はDSIXの方が綺麗だがスルーレイトはDX3の方が良い。音の違いはどの程度か。
・STEINMUSICは何故AudioFinoに社名を変更したのか?それはSAECの取り扱いと関係しているのか。

私?といえば、デジタルケーブル用に普通のピンケーブルを使っても全く普通に聞こえたりする不届きものです。

メインスピーカー(4)

2004年10月21日 20時36分40秒 | 使用機器
XENONのミッドレンジです。一見SEASのL17RE/Pそのものに見えますがマグネットには防磁処理が施されています。ウーハーには防磁処理がされていないので、これには何か理由がありそうですね。

XENONで最も特徴的なのはキャビネットの両側面にある三角形の窓です。MIDのキャビネットはこの三角形の形そのままで、内部には網に入った非常に柔らかい吸音材が使用されています。この窓はカーオーディオに見られるAperiodic Ventのような”擬似大型密閉”動作をさせるものと思ったのですが、耳を近づけてみると音が盛大に漏れています。横方向に対しても指向性を拡げるとともに、背圧がかからないというメリットを狙ったものかもしれません。

この窓のせいか真横で聞いてもそれほど違和感なく聴けます。周波数によって指向性特性が変わらないというのはこのシステムの狙いでもあるようです。

「GOOD BYE LENIN!」観ました

2004年10月19日 20時24分14秒 | 映画

店頭の絶賛に負けてサウンドトラックを先に購入したこの映画、先日DVDを借りました。

※ちなみに私は映画については90%がレンタル、10パーセントが映画館です。その90%に関しては再生装置が貧弱であるため画質も音質も全く語れません。

社会主義を信奉する病弱な母にベルリンの壁の崩壊を伝えまいと周りの人間関係をも巻き込んで懸命な努力をする息子の物語です(詳しい内容は。ここ)。

家族愛がテーマの映画はすすんで観る方ではないのですが、評判が良いのでつい借りてしまいました。
「自分だったら正直に言うなぁ。」と思いながら観てました。面白いかどうかは難しいところです。

ただ、音楽は素晴らしい。うまくいえませんがバッハの平均律クラヴィーアみたいな幾何学的で美しい旋律です。音質はイマイチですけれど。

お気に入り度:(映画)★★(サントラ)★★★