Xenos Audio

オーディオと音楽について

PCオーディオとネットワークオーディオ(その3)

2011年10月24日 23時30分34秒 | オーディオ
ネットワークオーディオはリスナーが音楽再生に集中しやすく、またハードウェアにおいても妥協を廃することができ、より趣味的だと思う。確かにLINNはエライ。

ただ国産の、ヤマハを除くネットワークプレイヤー、NA7004・N-50・DNP-720SEは、現時点では全く使い物にならない。

何故か。

ギャップレス再生ができないからである。

曲間が無音ではない優良なソフトは世の中に数えきれないほどある。

クラシックは当然。ジャズやロックもライブなら当然。スタジオ録音でさえビートルズや松任谷由実、中島みゆき等々簡単に見つけることができる。

音質や機能を語る前に音楽をストレスなく聴ける条件を考えて欲しかった。

というわけでマランツ、パイオニア、デノンには反省して欲しい。ギャップレス再生を可能としているメーカーが実際に存在しているのだから、技術的に不可能なわけがない。

(続く)

PCオーディオとネットワークオーディオ(その2)

2011年10月24日 22時52分43秒 | オーディオ
PCオーディオは例え音質でなんとかCDプレイヤーを超えたとしても使い勝手に問題を感じた。
一番大きかったのは機械的ノイズだ。つまりファンやHDDの動作音である。これは音楽を聴く気持ちを萎えさせた。
仕事に使うPCと共用するのも現実的ではなかった。

当時の結論はこうなった。
『音楽専用の完全無音仕様のデスクトップPCが必要。ただ音質が良いとは限らない』

ここで気持ちが折れた。新たにPCを購入するなど無理だったからだ。

そして現在。
時代は大きく変わった。SSDとCPUの性能向上により、速度は大きく向上し、ノート型PCの不満は解消した。容量は外付けHDDで簡単に解消できるし、HDDが邪魔なら無線で繋ぐことも可能になったのだ。
ただ、PCを使うのがベストかというと、どこかで違和感は感じる。多分それはPCという器が機能的に“音楽を聴く”行為に特化していないからだろう。

LINNが先陣を切ったネットワークオーディオは、音楽再生に特化したPCを具現化したものだと思うし私のようなプチPCアレルギーにも有効だ。

(続く)

PCオーディオとネットワークオーディオ(その1)

2011年10月21日 09時25分05秒 | オーディオ
もう5年も前になるかもしれない。PCオーディオに取り組んだことがある。
foobar2000→(firewire)→eAR Master One という経由だった。
PCには当初ノート型を使った。EACで数枚をリッピングし、再生してみた。あっさりと音が出て喜んだのも束の間、すぐに不具合が出た。
音がプチプチと切れるのだ。どうやらノートPCの処理能力が追い付いてないらしい。考えてみるとHDDの容量も足らない。

そこでデスクトップを購入した。思惑通り音飛びは起こさなくなった。

ただ、不便だった。仕事にも使うデスクトップPCからFirewireが伸びているのが不恰好で、かといってオーディオの傍にPCを置くこともできなかった。

意外にも問題は音質だった。PC→(Firewire)→eAR Master Oneの音質より、PRIMARE CD31→(RCA)→eAR Master Oneの方が音が良かった。特に音場の深さと厚みが違った。CD31→(SPDIF)→eAR Master Oneは両者の中間的音だった。

PCによる再生は音が良いというのは頭では理解しやすいが、現実はそう簡単ではないことが実感できた。

ここで根性がある人ならPCの改良に取り組んだかもしれない。でも自分にはPCを改良するための根性も財力も、そして一番大切な知識もなかった。当時PCオーディオはマイナーであり、知識の発信は極一部のマニアからのものに限られていた。
(続く)

パナソニックTM45

2011年10月16日 07時43分19秒 | オーディオ
ビデオカメラには殆ど興味がなかった。

これを持っていると、撮ることにばかり意識がいってしまってイベントを心から楽しめない気がしたからだ。
センスもまるでないし。

が、息子の運動会を控えてそうも言っていられない状況になってしまった。

そこで家電量販店を幾つか回ってみて驚いた。

ビデオカメラってこんなに小さく、軽く、安くなってたんだ。

中でも扱いが簡単そうで性能もそこそこ、しかもコンパクトなパナソニックのTM45を選んだ。

下から2番目のグレードを選んだのは小市民である証拠かもしれない。

2週ほど使ってみたが何の不満もない。デジカメ代わりにも使えて便利だ。
画質のホワイトバランス?みたいなものを変えたいと思ったが、まぁ許容範囲だし。

保存するメディアが同じで、機能もあまり変わらないので、デジタルカメラとデジタルビデオカメラのはっきりとした区別はないと思う。
両者は互いに長所を吸収し、ハイエンド以外は収束していくのではないだろうか。

爆音対策(その3)

2011年10月14日 12時14分26秒 | オーディオ
結論として10kΩのボリュームを新たに購入しようということにした。しかし、少し調べてみるとパーツとしての選択肢が殆どないことがわかった。
実質的にはコスモスとアルプスと東京光音しかない。東京光音には“分圧用にしか使うな”とあったりする(まぁ、多分平気だろうけど)。かといってRV30では芸がない気がする。目下検討中。

ところでこのプリアンプ。プリアンプだけ電源を切った状態でCDを再生すると、かなり大きな音で普通に音楽が再生される。

もう一度書く。

プリの電源だけを落とすと大音量で音楽が鳴る。
市販品ではあり得ないことで、最初は故障だと思った。しかし、回路図を見たらこれは仕様であることが判明した。

この場合、ボリュームを“右に”回すと音が少し小さくなるというパッシブプリ的動作になる。CDとパワーアンプの間に16.5kΩ+可変抵抗だけが入る形になる。

“こっちの方が音が良かったりして”なんて考えて軽く聴き比べてみた。
全域における瞬発力、特に低域の力感と量感に大きな差が出てアクティブプリの圧勝だった。

比較条件としては公正でないかもしれないが、自分が今後パッシブ型を使うことは二度とないだろう。

ただこの仕様は納得がいかない。家族が電源を切る順序を間違えたとき、恐らくパニックになる。
電源スイッチと連動させて、電源OFF時にはこの経路を遮断するようにした方が良いと思う。

(続く)

爆音対策(その2)

2011年10月13日 11時43分30秒 | オーディオ
金田式バッテリー式プリアンプNo210には、ボリュームにコスモスのRV30が使用されている。Aカーブの100kΩタイプである。
実際の音量調整においては、ボリュームの抵抗が大きくなるにつれ音量が“上がり”、ボリュームの抵抗が小さくなるにつれ音量が“下がる”ようになっている。

ここで自分にとっての最大音量におけるボリュームの抵抗値をテスターで測ってみた。すると僅か15kΩ程度だった。

つまり100kΩのボリュームにおける85kΩ分は無駄になっているということが判明した。

加えて問題のギャングエラーだが、全てのボリューム位置で300~500Ωも右chが大きい。極小音量で右からしか聞こえないのも、なんとなく右chの方に定位が偏るのも当然だ。

爆音もギャングエラーも10kΩ程度の優秀なボリュームを用意すれば全て解決するはずという結論に至った。

一応確認として、RV30(100kΩ)に手持ちの10kΩの固定抵抗を並列に繋げてみた。これで最大でも抵抗値は9.1kΩになる。

ギャングエラーは当然解消出来ないが、音量の問題は解決した。

あとはパーツ選びである。
(続く)

爆音対策(その1)

2011年10月13日 11時41分23秒 | オーディオ
先日金田式プリNo210をシステムに組み入れた。音質的な不満は殆どないが、そもそも音質を語る以前の問題が2つ発生した。

○大きなギャングエラー○大きすぎるゲイン

これを解消するには入力または出力に左右独立のアッテネータを入れれば良いと考えた。

が、これではあまりスマートではない。音質的にも劣化は避けられないだろう。

根本的になんとかしなくては、と考えた。

ギャングエラーは単にボリュームの当たり外れの問題だろう。

ではゲインの問題はどうか。しばらくの間“回路を解かねば”と余計な思案を巡らせていたが、簡単なことに気づいた。

これも単なるボリュームのパーツの問題だ。純正のボリュームで音が大きすぎるなら、ただ単にボリュームを交換すればよい。

ここで漸く重い腰を上げることにした。
(続く)