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「4人の食卓」「オールド・ボーイ」読みました

2004年10月23日 18時58分56秒 | 
この2作品の共通点は?と尋ねられ、「韓国映画」と答えても良いですけれど、私としては大石圭のノベライズ作品と答えたいところです。大石圭は「呪怨」のノベライズの出来が良かったため、その後次々と作品を発表しますが、韓国映画の小説版となったこの2作とも非常に面白く、まさに”ページをめくる手が止まらない”といった表現がピッタリです。

映画「4人の食卓」(詳しくはここ)では、かのチョン・ジヒョンが出演してますね。「猟奇的な彼女」(傑作!)の主演で有名な方です。自分の霊的能力に苦しむ翳りのある表情がよく似合いそうです。
ノベライズ版の結末は大石圭らしくて好きなのですが、これはどうやら映画とは少し異なるようです。

「オールド・ボーイ」(詳しくはここ)は日本のコミックを韓国で映画化したところ、カンヌにおいてタランティーノが絶賛し、グランプリまで取ってしまったという異色作です。これを大石圭が小説化したのですから逆輸入小説みたいなものです。理由もわからず監禁される15年なんて、まさに地獄ですね。結末は私にとっては少し重く、厭な感じを受けるものです。

両者とも現代の韓国(特にソウル)の住宅事情が丁寧に描かれています。東京に起こった近代化の弊害と同じようなもの、というかそれ以上の悲劇がソウルに起きていることがよく分かりました。

さてDVDですが、筋がわかってしまったので当分は観ないだろうと思います。けれど多分映画も面白いと思いますよ。

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