Xenos Audio

オーディオと音楽について

『ジェノサイド』高野和明

2011年09月11日 07時57分47秒 | 
ハードカバーを購入するにもかなりの勇気が要る生活を送っている。けれどこの本が放つ“買ってくれ”というオーラは強烈だった。
ジャンルはSFなのかな?薬学、人類学、宗教、政治、IT、家族愛他様々なジャンルが盛り込まれるため、一言では表現が難しい。
ただ読了してみて言えるのは、頭の中でひたすら面白いハリウッド映画を見終わったような感触。(アメリカおよび大統領批判が強いので映画化は実現不能だろうけど)
分厚い本ではあるが、ストーリーが気になり結局2日で読み終えてしまった。
兎に角面白い小説を読みたいなら絶対オススメです。

余談。
“日本人による虐殺”の挿話に強く反応している人がいるけれど、本書のテーマが持つスケールからすると的外れだと思う。戦争において日本人だけが無慈悲な殺戮を行わないなんて信じられないからだ。
第一、南京で多くの乳児を刺し殺したことを自慢気に話した男性を自分は知っている。日本人とは、ではなく、ヒトとは、そんな性質を抱える種なのだろう。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿