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『フィッシュストーリー』

2010年07月06日 20時19分55秒 | 
仙台で生まれ育ち、仕事も仙台でやっているという、いわば生粋の仙台人と先日話す機会があった。
初対面は苦手だ。少し綺麗な女性なら尚更。
ネタに困ってこんなことをきいてみた。

「伊坂幸太郎って知ってますか?」

その人は伊坂幸太郎を知らなかった。
伊坂幸太郎は今や飛ぶ鳥も落とす勢いのミステリ作家である。

登場人物のキャラクタ設定が面白い。物語は大抵軽いノリで入るけれど、謎と伏線が巧妙で、つい物語に引き込まれてしまう。結末はほぼ例外なく爽やかで温かい。

で、物語の舞台は殆ど全て宮城県(特に仙台)なのだ。

だから、宮城県民なら誰でも伊坂幸太郎を知っていると思い込んでいのだ。

『オーデュボンの祈り』『ラッシュライフ』『重力ピエロ』等の長編も良いけれど、今回読んだ中編集『フィッシュストーリー』も伊坂ワールド全開で引き込まれる。

そう、伊坂幸太郎原作の映画化も多い。最近では『重力ピエロ』が有名だ。けれど、個人的には『アヒルと鴨のコインロッカー』がオススメ。
“なんじゃこりゃ?→そういうことか!→大感動!”となる。邦画ミステリの隠れ大傑作と思う。

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