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ホラー小説ブーム

2005年08月17日 11時05分53秒 | 
毎日厭な暑さが続きます。暑い夏にはホラー小説がお似合いというわけでこの3週位で立て続けに4冊のホラー小説を読みました。

・「ねじの回転」ヘンリージェイムズ
かのスティーヴン・キング曰く、”この百年間に世に出た怪奇小説の中で傑作といえる2作のなかの1作”だそうで期待して読みました。幾通りもの解釈が可能なところが評論家ウケするんでしょうが、難解だし怖くないし正直期待はずれでした。
お気に入り度:★

・「復讐執行人」大石圭
「呪怨」「オールド・ボーイ」「4人の食卓」等のノベライズのキレに比べると若干弱いかなという気がします。実際これはホラーというよりもサスペンスに近いですけどね。大石さんの作品は加害者からの視点が丁寧なので結構好感が持てます。
お気に入り度:★★

・「ビンゴ」吉村達也
540ページ近くある、ホラーとしては大作です。怖さの表現が結構斬新で、後述の「ノロイ」よりも映画化すると面白いのではと感じました。が、動機が克明になっていくにつれ、少し白けていってしまうような感触もあります。
お気に入り度:★★★

・「ノロイ」林巧
(詳しくはこちら
今、映画の宣伝を一生懸命やってますね。”あるノロイに関する取材をしているうちに行方不明になってしまった”という怪奇実話作家の小林雅文さんの日記です。
この企画は”作り話を実話として描く”というものなのですが、その試みが結構画期的で、この小林氏本人のホームページや勤めていた出版社のホームページまで作ってある懲りようです。本物の芸能人(アンガールズ等)まで巻き込まれたとしていて、少し笑えます。
実話として表現するための徹底が足りず、わかりやすい穴がいくつかあってそれが気になります。特にこの小説版を出したのが最大の失敗だと思います。
お気に入り度:★★




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