「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

ブータン展 上野の森美術館 

2016-06-19 18:37:07 | 見仏(特別展)
サブタイトル「しあわせに生きるためのヒント」

7/18まで開催。

悩みのある人はぜひでかけてみてください。


まず歴史から。
8世紀頃、インドの密教系行者を招いたころ
から仏教の歴史が始まる。

それから時を経て、現在の仏教は、
チベット仏教。

過去にチベットに
攻め込まれるという歴史もあったようだ。
国は守ることができたらしい。

1900年初等、
現在の国王の一族の歴史が始まる。

現在、人口70万。

前四代国王がGNHを提唱。GNHとは、
Gross National Happiness。
国民全体の幸福度。


現国王(五代国王)が来日したときの、
国会演説の一部のシーンもビデオで流れていた。
なかなか感動できる演説だった。

2016年某月、現国王の王子が生まれ、
ブータンでは国民が喜んでいる。

ブータンでは
日本の幸福という言葉にあたる
言葉がないらしい。
というのだが、近い言葉は
どういう意味合いの言葉なのだろうか。

一般家庭では、仏間があるという。

お墓も、位牌も存在しないという。

火葬なのか土葬なのか、そういう情報は
無かった。

仏間では
亡くなった家族に対してというより、
仏陀を拝んでいるような雰囲気。

一般的に
お祈りの時間が1時間30分というから、
ずいぶん熱心。

国民の全体の97%が自分を幸福だと
思っている。
といわれている。
どこにその秘密があるのか。
(自分の中では何割かはそうでは
 ないかという答えがある。
 ・・・仏教と教育・・・)

展示物といっしょに
あちこちで大きな字で格言が、書かれていた。
(表示している写真もそのひとつ)

その中で、一番心に残ったものを
紹介します。

「常に自分の心を見なさい。
そして、心が乱れていたら、
心をコントロールするのです。
それが幸せに生きるコツです。」

その他:
「幸せになるコツは、今の自分に
 満足することです。」


今回は、仏像に関しては、鉄の小ぶりな仏像、
曼荼羅図展示が主で、
仏像そのものはさほどのものではなかった。

小ぶりな鉄の像の中に、物欲を絶った
行者という解説が書かれている像があった。
しかし、体型を見ると、
布袋までとはいかないが、
けっこうお腹が出ていた。
物欲は絶ったが、食欲は絶てなかった
のだろうと、内心突っ込みを入れた。


とにかく、見に来てよかった。
ブータンに触れられてよかった。
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