「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

九品仏浄真寺(くほんぶつじょうしんじ)

2016-07-10 21:49:09 | 見仏(東京)
浄土宗のお寺。


アクセス:
東京都世田谷区奥沢7-41-3
JR目黒駅下車→東急目黒線日吉行で大岡山駅乗り換え→
東急大井町線・溝の口行で九品仏駅下車、
すぐに参道が見えてくる。


入山料とってもいいくらい、
結構な広い敷地。
敷地内には、広大な緑が・・・。
東京でこれだけ緑が多いお寺はそうはない。

山門を入って少し行くと、
右手に閻魔大王の入っているお堂。
帰ろうとしているとある家族の中の、
おとうさんとおんぶされた赤ちゃんが、
堂に入ってきた。おとうさんは、
赤ちゃんに閻魔大王を見せたが、
無反応だった。おとうさんは、
赤ちゃんの怖がる様を期待していたにちがいないが。

九品仏とは阿弥陀如来9体を指す。
上品、中品、下品の3ランクに堂が分かれ、
それぞれに三体づつ。
極楽浄土にいくにもランク付けがあり、
それぞれに応じた阿弥陀如来さんが
浄土へ導いてくれるということか。

九品仏全て坐像。聞くと江戸時代の仏らしい。
推定3mから4m。光背とか蓮華座を入れると
その倍ほどある。木造か。上品の堂だけライトアップ。

OL風の30代前半くらいの女の人、
熱心に拝んでる風ではないのだが、
時間をかけて、仏像を眺めていた。

本堂には、本尊の釈迦如来。
坐像で、推定3mから4m。
若干金ピカ感。
若干、その体つきにぎこちなさを
なんとなく感じた。
お守りが売られていて、浄土真宗との違いを改めて感じた。

写真撮影禁止の文字、マークが
なかったので、仏像を撮影。
(後で掲載予定)

こちらのお寺は、facebookをやっているようだ。
若い方もいるようなので…。

3年毎のある日に、仏のお面をかぶった人が登場するイベントがあるようだ。
何となく写真では見たような気がする。

今日は、じとじととした雨。カラスが多い。近くのアパートの敷地内にカラスがたむろ。
そばには、ネコという不思議な光景だった。


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マイコレクション、ブータンのお面

2016-07-05 20:15:45 | 仏具コレクション
先日のブータン展で買ったもの。

・・・の変化する顔のひとつが
このお面だったような記憶。

また、ブータンのお祭りのときの
お面だったような記憶。

5cm四方の大きさで、
裏にマグネットがついていて、
マグネットホルダーという体なのだが、
石質でできていて重いため、
全く、冷蔵庫などに貼り付けることが
できない。
むしろ、ペーパーウエイトとして
作ったほうがよかったかもしれない。

でもデザインはいい。





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東京国立博物館、ほほえみの御仏

2016-07-02 21:21:57 | 見仏(特別展)
日韓国交正常化50周年記念 特別展
「ほほえみの御仏―二つの半跏思惟像―」


2つの半跏思惟像(はんかしゆいぞう)が展示。
一方は、奈良の中宮寺のもの、
もう一方は、韓国の博物館の所蔵のもの。
これら半跏思惟像は、弥勒菩薩。


奈良の法隆寺には行ったことがあるが、
となりの中宮寺には足を運んだことが
なかったので初めて見ることになる。

最初に中宮寺の半跏思惟像、
次に、韓国の半跏思惟像、
最期にもう一度、
中宮寺の半跏思惟像を見た。

中宮寺の半跏思惟像:
7世紀の作。
体中、黒々とした色に塗られている。
色合いからしても黒々としている仏は
そうはない。
それから、特徴的なことは、
頭の上の2つのこぶのようなもの。
髪を束ねたのを模しているのだろうか。
そして、頭髪部分。
雰囲気的に元は髪があった風。
肩にかかった髪に近いようなものは
なんだろう・・・・。
ほぼ人間大。正面から見ると
微笑みの表情が見てとれる。
材質は、楠木で作られたようなことを
近くで見ていたおばちゃんが話していた。


韓国の半跏思惟像:
こちらは、6世紀作、銅製で、1mに
満たないくらいのやや小ぶりな大きさ。
半跏思惟のスタイルも似ているし、
右手の指を顔にそえている感じも
似ている。
顔はやや四角顔で、体全体の
バランスからしても少し大きめ。
宝冠をかぶっている。
宝冠から帯のようなものが垂れ下がっていた。
それを見てぴんときた。
日本のものの肩にかかっていた帯のようなものは
宝冠から垂れ下がる帯を表現したものではないか。
ということは、宝冠も日本のものに
あったのかもしれない。


こうして2つを見比べると、
仏像は朝鮮半島を経由して
日本に伝わったんだなあという印象だった。


自分が拝観している時間帯に、
美術品としてしか見ていないのか
いつものように仏に手を合わせる人はいなかった。
あえて、自分は両方の仏に手を合わせて拝んだ。
ただ無心で。


ビデオでは、聖徳太子が建立したという
大阪の四天王寺がでて、
半跏思惟スタイルの久世観音が写っていた。
大阪へ行ったら、ぜひ立ち寄りたい。
仏教伝来は、聖徳太子が仏教を積極的に
取り入れ、そのゆかりのお寺という
流れでの紹介だったと思う。
半跏思惟の弥勒菩薩信仰、そこから、
聖徳太子信仰もでてきた。
久世観音は、聖徳太子を表しているとも
言われ、四天王寺では、
悟りを開く前の思い悩む、あるいは
瞑想にふけるという、
半跏思惟スタイルのめずらしい久世観音。


今回、中宮寺の弥勒菩薩を見れた。
本来の中宮寺に納まっている弥勒菩薩を
見なくてもよいということでは
ないので、機会があれば、
見に行ってみたい。
「大阪と、みたびの奈良」という
ケンブツプランになるかも(?)。



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