「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

東京国立博物館、みちのくの仏像

2015-02-08 19:45:51 | 見仏(特別展)
久しぶりのトーハク。

1000円の特別展入場料。
一般展もみれて安いなという印象。

まず入り口近く、肩書きは仏像だが、
どうみても神像・・・が3,4体ならんでいた。

右手のほうに、薬師如来が見えてきた。
羅髪がない。
記憶では、びゃくごうに真新しい宝石にのような
輝き。(家に帰ってから国宝だったことに気づく)

そして別のスタンダードな薬師如来2セット。
スタンダードというのは、日光月光菩薩を両脇に
従えている薬師如来という形態。

最初のスタンダードな薬師如来は、顔色がちょっと
違った風に見える。体は金箔がわずかに残っている。
羅髪はとってつけたような、つまり人間に
たとえるとアフロヘアのかつらをかぶっている
雰囲気に少し近かった。

スタンダードなもう一方の薬師如来。
ト書きにも書いている通り、
目がつりあがっていて、肩幅がけっこう広い。
今までみた仏像にはあまりないお顔だち。

最期のほうの、十二神将のうちの四体は、
このイベントの中で、もっともひかれた存在だった。
80cm程度で小ぶりではあるが、細かいところの
描写もよくできていて、なかなか見事だった。
鮮やかな色あいの後もなんとなく見られた。
これらは、鎌倉時代作ということで、
ギョクがん。ギョクがんのほうが怖さが
引き立つ。

円空作の仏の三体もあったり、
なたぼり(見た目ぎざぎざな彫り方)の仏像も。

めずらしいところでは、頭の上に
像2体の顔が乗っている如来。

今回の展示の背景として、
この前の震災についての
ト書き、ビデオ内容もあったりした。

3mくらいの菩薩立像。
海岸から100mくらいのお寺にいたが
高台にいたので、難を免れた。
このお寺は、近所の人たちの避難場所にも
なっていたという。

おおむね、みちのくの仏像の顔を見ると、
奈良・京都を中心とした仏像に
比べるとちょっと風変わり。
仏像が伝来する過程で、
伝わり方が変化してきて、
顔立ちも変わっていったのかもしれない。
菩薩なのに、細面でなくふくよかだったり、
・・・。

今回、集合された仏像は、お寺に安置され、
本来は、拝まれる存在なのだが、
自分が見た限り、
拝んでいる人は当然いない。
自分は、何体かの仏像の前で
少し手を合わせてみた。

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