「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

神奈川、弘明寺

2013-02-24 20:38:47 | 見仏(神奈川)
弘明寺はぐみょうじと読む。今日、はじめて、
そう読むことに気がついた。
弘明寺は、弘明寺駅近くにある。
どおりで、yahooの路線検索で、
こうみょうじと入力しても次候補がでなかったわけだ。

このお寺には十一面観音様がいるが、
賽銭箱からははるか遠くに見える程度で、
黒い影が見えるだけだった。
せっかくけんぶつにきたのにあきらめないとだめなのかと
最初は思ったが、左手のほうに受付があって、300円で
拝観できることに気がついた。

このお寺に参拝に来ている人たちで、
拝観料を払っていた人は少なかったが、
けんぶつ家として、なんのためにお寺にきたのか・・・
当然、拝観料を払いまじかで見ることにした。

最初は、木目がぎざぎざした感じの彫り方だったので、
あまり細やかさがないのかなとも思った。
が、 鉈彫り「なたぼり」といわれる彫り方らしく、
あえて肌質がぎざぎざした感じに彫られているようだ。
体全体的には、やや黒ずんでいて、
このことからも密教系の祈祷を行う宗教(真言宗)で
あることがわかる。
ちょうど、右眼近辺に木目のひび割れがあり、
変な見方をすると、や○ざ映画の出演者で
あるかのように連想させる。

この十一面観音は、行基の作品とされている。重文。
かつては国宝だったこともあったのだろう。
少し古い写真の額縁には、「国宝」の文字が書かれていた。 


この本堂の中には、密教系の仏像が10体前後くらいは
あったと思うが、いずれも小ぶりな仏像だった。

本堂以外には、空海像や、身代わり地蔵などがいる。
身代わり観音は、京浜急行電鉄が寄贈したものらしい。

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薬師寺東京別院、法話、仏教の名句・名言に学ぶ

2013-02-23 21:34:19 | 仏教
久々の薬師寺の法話。

今日は、目からうろこがでるような話だった。

数年前に、赤塚不二夫が亡くなったときに、
タモリが話した弔辞から、以下の文章を引用。

あなたの考えは、すべての出来事、
存在をあるがままに前向きに肯定し、
受け入れることです。それによって人間は、
重苦しい意味の世界から解放され、軽やかになり、
また時間は前後関係を絶ちはなたれて、
その時その場が異様に明るく感じられます。
この考えをあなたは見事にひとことで言い表してます。
すなわち、「これでいいのだ」と。

この部分からは、仏教のありのままを受け止める
ところ、これでいいのだは、言い換えると、
「少欲知足」。欲を少なくして、そして、
足りていることを知ることにつながる。
という解釈があり、その内容そのものは
おどろくことはないのだが・・・。

この弔辞を、タモリが事前に準備して書いた文章ではなく、
弔辞が、実は白紙だったということにも、まず関心した。
前日、酒を飲みすぎて準備ができず、アドリブでの弔辞と
なったようだ。

赤塚不二夫という人は、ギャグであけくれた人生だったのかと
思っていたが、実は、仏教にも精通していた風というのも
今日の法話で知ることができた。
彼の作に「天才バカボン」があるが、バカボンは、仏教用語であるという。
バカでなく、ばきゃ。ばきゃは、如来という意味。
ボンは、梵語のぼん。
まったくのバカのふりを主人公にさせながら、
実は、仏教的に(?)、大切なことを伝えたかったのかもしれない。

不二夫は、本名では藤雄。不二は、仏教用語では、
2つのものが対立しない、それぞれの違いはあっても
それぞれを認めるというそんな意味があるようで、
仏教の精神がかいみられる言葉らしい。
あえて、不二という名前に変えたのではということらしい。

赤塚不二夫の戒名は、不二院釈漫雄で、
しゃれた名前をつけたなぁと言っていた。

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築地本願寺、法話2013.2.22

2013-02-22 23:40:52 | 仏教
本日は、富山県のほうの住職。

富山のほうでも、葬式が簡略化してくる傾向にある。
通常の葬儀をしないで、火葬場、直行。
家族葬も多くなった。

最近はips細胞が話題になっているが、
遺伝子操作などにより、お金をつめば
どんな病気も治る時代がくるかもしれない。
ブッダは、核となるものをいじくるなということも
言っている・・・。


この辺りまでは、一般論的な話のようでもあった。


最後に、身の上話。
喉頭がんになった祖父の闘病等の話。
祖父は僧侶で、父はすでに他界・・・。
身の上話も、なかなか、おもしろい話だった。

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称名寺と金沢文庫、2013.2.11

2013-02-11 23:59:40 | 見仏(神奈川)
称名寺:
立派な門構えを遠くに見ながら、お寺へと近づいていった。
そしたら、門構えよりもりっぱな庭園が広がっていた。
鎌倉時代の作り(?)の橋、そして大きな池。
本堂(金堂?)を除いて見てみると、
密教系のにおいがしていた。
ただ残念なことに
本堂内は通常は公開されていないようで、
遠くから、四天王のうちの2体が、
見え隠れするくらいの感じで見えただけだった。
もうひとつある堂も中には入ることができなかった。
暗がりの中、小ぶりな不動明王がなんとなく
見えたというだけだった。
称名寺は、金沢文庫駅から徒歩15分ほど。



金沢文庫:
最初に金沢文庫って何?といままで思っていた。
鎌倉時代の武家の書籍庫だったとのこと。
鎌倉以降、いろんな武将たちが書籍を持ち出し、
書庫としての役割はなくなり、
現代にいたっては、称名寺ゆかりの仏像・仏画・書物などを
保管した博物館になっている。

こちらでは、仏像がしっかり見れたのでよかった。

時間がちょうどあったので、初老のおばさんのガイドを
聞くことにした。

入ってしばらくのところの弥勒菩薩、レプリカ。
蓮華台等を入れるとけっこう大きい。
金の色がチープな感じもするが、真新しく、きれい。
レプリカではない座称名寺所蔵の実物は、
となりの称名寺にあるという。

観音菩薩立像、小ぶりな前かがみで、腰が低い。めずらしい
姿勢をしていた。

十代弟子像の説明のとき、おばさんは、
日本にも菩薩になられた人がいるんですよ。
この称名寺にかかわる僧侶2人(一般的には無名)の
名前を挙げた。
どういう基準で菩薩なの?日本に2人しかいないのに
この土地で?どれだけ地元愛なの?と内心思った。

清涼寺仏像模写像。体内に模造の内臓が入っている京都の
清涼寺の模写像、模写画もあった。

仏教の経典を模写した巻物がたくさん展示されていたが、
米を混ぜて紙に書かれたものは、虫が好むので、虫食いのため
紙がぼろぼろになるという。



余談:
称名寺の敷地内の一角に、土に埋もれかかった小さな墓石群が
あった。直感的に、手をあわせ般若心経を唱えることにした。
(後日、かぜで体調をくずし、会社を数日休んだ。
 霊をつれて帰ってしまい体調をさらに悪化させたのでは
 ないだろうかと、思ったりもしたが、単なるタチの悪い
 風邪だったのだろう)
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築地本願寺、法話2013.2.8

2013-02-08 20:47:56 | 仏教
埼玉の方の住職。出身は長崎の出身。
小芝居がかった話口調で、
演劇部経験もあるかもしれないと思わせるほど。

精進料理の話から、動物でないだいこんがもし
しゃべったらどうなるか。・・・畑に植えられている
だいこんがしゃべるという設定で、・・・
子芝居が入った。

仏法僧ということばがあるが、
それぞれ仏事、法事、僧事があるとか。
それぞれ意味があるが、最近では、
法事という言葉が一般的。
法事は各個人にとっては一番大事。

最近は、直葬が多くなったという。
たとえば病院で死んだとしたら、
死んだ体を家とか告別式場には送らずに
火葬場に直接送り、そこで葬儀を済ませるという
ものらしい。
費用的な問題などがあるため。

日本の伝統的な、お通夜、葬式は、
法事でもあり、仏教が伝わるチャンス。
そのチャンスが少なくなっている。
(早い話、仏法を広めたいというより、
 法事による収入を期待されているのでは
 ないかと思ったりする)

ある子供が飼っていた亀が死に、
葬儀をしたほうがよいのかとか聞かれ、
葬式をしてあげることにした。
葬式をしてあげたところ、今度は死んだらどうなるのかと
聞かれ、・・・
こんな風に、関心があるということは、仏法について
なんらかの縁があることだし、
こうして、法話を聞きにこられているあなたがも
なんらの縁があるんですよ。


その他・・・
合唱、礼拝(らいはい)の作法の講習も少しあった。
法事のときの僧侶に対する支払いは、気持ち次第とか・・・。
インドで火葬のシーンを直接見たことがあるらしく、
家族が直接、遺体に火をつけるというシーンは
つらい気持ちなんだろうなと言っていた。


子芝居をしながら、印象づけるという手法の法話だった。



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