「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

築地本願寺、仏教文化講座2016.5 元アナウンサー

2016-05-28 23:40:21 | 仏教
川村という女性の僧侶が、本日の講師。
45歳くらいだろうか。
元アナウンサーということだが、
見た記憶はない方だった。
川村みょうけいというお名前。
今は京都のお寺の僧侶。


はじめに、話をするにあたって
答えをもって聞かないでください。

インターネットで日替わり法話というのを
やっている。
悩んでいる人からのメールもたくさん来る。
その多く人が、
自分で答えを持ってしまって、悩んでいる。
(確かにそのとおりだろうと思う)

私自身のことを何といいますか?
自分と書きます。みずから分ける。
(みずから判断、決め付ける。につながる。)

善、勝、健、苦 が○でいいこと。
悪、負、病、老 が×で悪いこと。
と、常に○がいいこととは限らない。
仏教は、これについて教えてくれる。
・・・

日に照らされて、心地よい感じ。
でも、影の部分もあって、物事が
成り立っている。おかげ様は、
そういうところから生まれた言葉。

親鸞は、煩悩は捨てられないと言った。
それに関連して、慢について。

相手より上だと思うと、傲慢になり、
相手より下だと、卑下慢になる。

自分の慢を下げていくと、自虐的、うつ
などの問題を引き起こす。
・・・

(ここまでの話の内容だと、通常の法話レベルの
 話・・・というか解説的な話。
 一人の自分の前のほうに座っていた
 おばあさん。興味がなくなったのか、
 開始25分ほどで退席。)

道元:仏道をする中で自我から離れるべき。
親鸞:自我から離れることができない。

・・・

(興味が持てなかった「教え」的な
 話は、筆記する気力がなかった。
 今日は、午前中少し運動して疲れていた
 というのもある。ここまでは
 いつもの文化講座らしくない話が
 多かった。)

悩みメール。
母と同居の娘さんから。
新興宗教に入信。信仰すれば神になれる。
その後、母がぼけてきた。介護が必要。
兄夫婦は、近くに住んでいる。兄と相談した。
兄は拒否。娘がめんどうを見ることに。
めんどうを見ていったが、神になれると
信仰していたが、・・・手に負えなくなった。
・・・
(神になれるのだったら自我はなくなる。
 結局、自我はなくならない。)


京都のお寺に10年前に嫁いだ。
前住職(義父)は、わがまま。
ぶつかり合って、出て行ってくれと
言われたこともある。

かつて、この前住職から悩みメール。
うちの息子(僧侶)、結婚していないという
内容。それが縁で、この京都のお寺に
嫁いだのに、なぜ出て行ってくれと言われ
なければならないの。

・・・

「十分」ということが言えない世の中
 ・・・・。
(このあたりはブータンの国民を
 見習うとよい。十分足りている
という思いが強い。
 )

・・・

(残り45分くらいに差し掛かって、
 身の上話的な話。
 より興味が持てそうな話になってきた。)


九州生まれ。
バナナを輸入している地区に生まれた。
バナナのたたきうりという言葉。
商品にならない売れ残りのバナナを
売るために、路上での販売方法から
生まれた言葉。
バナナのたたき売りの学校もあった。

そんな地区にお寺の娘として生まれた。
高校2年生のとき、激変することが起きた。
住職でもある父が他界。
お寺の跡継ぎの問題が出てきた。
兄まだ10代。
回りの同級生は夢も希望もあるが、
夢がない。自分は僧侶になりたくない。
引きこもりに。
そうこうしているうち、ご門徒が
ゼロになってしまった。
しぶしぶ母に頼まれた。
僧侶になってくれ。
大学進学を、そのつもりもなく準備していた。
茶道、花道などを学ぶ池坊(いけのぼう)
短期大学を選んだ。(僧侶の大学ではない)

大学で勉強を続けようと思ったが、
先生から、
川村、おまえいつもニコニコしているけど、
過去にそんなに嫌なことでもあったのか?
川村、しゃばに出てぼろぼろに
なってこい。…いやな印象の
先生になってしまった。

大学卒業後、アナウンサーに。
最初は子供のキャラクターショーのMCや、
プロレスラーへのインタビュー。
しゃばに出て、親鸞の教えを体得して
こいというのが 、
先生の意図だったのかもしれない。

そのうち、アナウンサーも止め、
九州の実家のお寺に戻った。
兄はまだ引きこもり。
お寺は相変わらず暇だった。
近くに3000軒も門徒を
持っている住職が、忙しい合間をぬって
自分のお寺にお茶しに寄っていた。
街の喫茶店だと面がわれているし、
休憩しずらい。その点、
このお寺は人がこないし・・・。

忙しい僧侶から、忙しい自分と
トレードするとしたらどうしたい?
とも言われた。

比較するから苦しい。
あなたは、あなたになればいい。
と言われた。

ひきこもりの兄と話をしに、
兄の部屋に入った。
ゲームざんまいと思いきや、
A4サイズの紙がたくさん、重なっていた。
小説を書いていた。
「その後のウサギとカメ」…

以前、松竹芸能に所属していたことがあった。
その関係もあり、あるプロデューサーから、
ドキュメンタリーを撮りたいのだが
困った家はないか?と聞かれた。
…なら、自分のお寺。
テレビが入った。
門徒がゼロになったというのも流れた。
テレビ番組の放映が終わったら、
白髪混じりの人たちが、お寺の
入り口に並んでいた。
かつての門徒の人たちだった。
門徒の数がゼロになったんだって?
申し訳ない。また、戻ってきていいかな。

今、兄はお坊さんの学校へ行き、
お寺を継いでいる。

自分の思い通りに、なることが
幸せではないですよ。


後記:
前半は、教えについての話とか
仏教につながる言葉の解説が
多く、普通の法話だよねと
思ったが、後半は面白くなった。
ところどころ、
生きるヒントになる部分も
かいまみれて、
まあ、意義のある講座だった。




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築地本願寺、法話2016.5.27

2016-05-27 21:54:42 | 仏教
北海道の苫小牧のあたりの僧侶。

抑揚のきいた声で現代語の
経典のフレーズからはじまった。
・・・
オバマ大統領が広島を訪問して
話題になっている。

かつて、30年ほど前、
広島の川で、ケロイド化した瓦を
拾った経験がある。
・・・

世の中、命の意味がわからなくなる傾向に
あるのではないだろうか。
その結果、命をそまつにしてしまう。

目に見えるものだけを
よりどころにしてしまっているのでは
ないだろうか。

役に立つか立たないか。
役に立たない人は、社会的に捨てられる
という風潮になっていないだろうか。

門徒の中に85歳のおばあさん。
3人の子供がいるがわけあり。
新興宗教の子供3人。
付き合いがあまりよくない。
近くにも住んでいない。
そんなとき、背骨を痛め入院。
もう入院して自分の家に戻って
これないと思っていた。

おいや、めいが、
リハビリセンターへ転院させた。

一年たって、我が家に戻れた。

おばあさんの家に伺うときは、
セルフサービス。
つまり、僧侶自体が、お茶を作る。

こういうセルフサービスが、
全部で3軒ある。
「年をとることは残酷なことだよ」と
おばあさん。
「でも、なるようにしかならんね」と
さらに続けた。

役に立たない→捨てる→自分で自分の
命を排除しかねない。

子供のお泊り会というのをお寺ですることがある。
たまに小さい3歳くらいの子も参加。

あるとき、小さい子にのどちんこってなに?
と聞かれた。
・・・
実は、のどちんこは、奥が深い。
のどちんこは、口から食べ物を食べるときは、
食道へ、息を吸うときは、肺へと、
切り分けている。
意識して、のどちんこを使っていないが、
無意識に切り分けている。
(たまに食べたり水を飲むとき、肺のほうの器官に
 入ってむせることがあるのは、そういうこと
 だったのか)

のどちんこだけではない。
体の全てが与えられたもの。

命は、生かされている。
仏様の知恵を借りて、
理解していかなければならない。







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築地本願寺、法話2016.5.20

2016-05-20 23:28:30 | 仏教
29歳の築地生まれの僧侶。
今日がはじめての法話らしい。

最初、僧侶の名前の解説。
う~ん、あまり感心がないので聞き流した。
・・・・

住んでいる場所は、築地本願寺のすぐそば。

今回のお取次ぎ(法話)をするにあたり、
法話をする人は、本願寺内の宿泊施設に
泊まれるということで、あえて、その場所に
泊まることにした。
そしたら、ゆうれいを見た。
(聞くとそのものを見たという訳ではなく
 赤ちゃんの声がしたり、ねこの声がしたという
 のだが、ねこって赤ちゃんのような鳴き声を
 することもあり、間違えなのではと思った。)

知人に聞くと、どうも、その部屋は出るらしい。

気になり、夜も眠れず、結局、自宅のほうに
帰って寝た。

明日、親鸞上人の誕生日ということで
それに関連したことで・・・。

親鸞上人は9才で、天台宗のもとで得度。

その後20年間比叡山で修行。
自分でさとりをめざした。
しかし、かなわず。

その後、何かの縁で法然上人と出会う。
京都の八坂神社近辺の場所だった。

少し余談・・・
父の僧侶が、どうやらこの堂内でいた様子。
その父と龍谷大学時代に、
京都の八坂神社の前の通りにあるバーで
飲んだこともある。
バーのお店の名前は、釈尊。
父と親戚のお店。
そのお店の娘さんが、福井まいという歌手。
(自分の記憶では生で見たことがある)

親鸞上人は、幼いとき、法然上人と近くに
住んでいたことがあり、見たことが
あったかもしれないが、その後何十年か立ち、
出会った。


大学の頃、ストリートダンス、ヒップホップ、
ブレイクダンスをしていた。
(ちょっと、ブレイクダンスのいっぺんをみせて
 もらった。)

父は開教師。ロサンゼルスでも教えていた。
その縁もあって、一年間アメリカ留学
してみようと考えた。
英語は事前に勉強したつもりだが、
現地のしゃべっている英語はスピードが
早く、難しかった。
友人を作るのも難しかった。
日本に帰ろうかと思った。

そんな中、日系の柴田さんという女性が
気にかけてくれた。その女性も僧侶、
一回り年齢が上。

カリフォルニアには、真宗のお寺が60箇所くらい。
もともとは、、山口県などの地域から移民したのが
ベースになっている。

柴田さんが、よく気にかけてくれるので
自分のことが好きなんですか?と聞いたことが
あった。
→好きではありません。でも、あなたを見ていて
 ほおっておけないのですよ。

柴田さんは、英語しかしゃべれず、日系社会の中で
は、少し孤立した悩みがあったかもしれない。
それと同じような思いを、孤立した自分に
写したのかもしれない。

無量寿(むりょうじゅ)、無量光(むりょうこう)
~いつでもどこでもどなたにも

大悲心(だいひしん)~
~あなたの苦しみは、私の苦しみ。阿弥陀様の心。

(阿弥陀様の心のいっぺんが柴田さんの心に
 見られた)


時間がなくなり、用意されていたレジメは
途中で終了。


なかなか、話すことも準備してまとまっているし、
なかなかいい法話だった。



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八十八ヶ所歩き遍路シミュレーション動画

2016-05-17 20:32:24 | エピソード
tobotobo arukuというユーザのyoutubeを
最近よく見ている。

この人、八十八ヶ所の歩き遍路を延々と
歩き続けていて、それを動画に撮っている。

たぶん徒歩の全工程を撮影。
もう、あきれるほど、びっくりする。
感心する。頭が下がる。
ただ、ひたすたら歩いている。

遍路道は、住宅地だったり、
車道の脇の歩道だったり、
山道だったり、いろんな道。

自分だったら、けっこう独り言が出ると思うが
ほとんどそれがない。

だだ、山道の上りになってくると、
はあはあという息づかいが聞こえてくる。

人とすれ違って交わす会話は、大部分は、
その声が消されている。

さらに不思議なのは、お寺の境内は、
ほんの一部を除き、撮影されていない。
歩きは、ほとんどノーカットの
ようにも思えるが、なぜか、
境内はカットしているのが多い。


もう歩き遍路は終了しているのだろうか。
まだ未終了なのだろうか。
編集が10ヶ月遅れくらいのときもあり、
アップが遅い。(個人の自由なので
文句はいいません)

バッテリーの問題があるのか、
連続で長くて1時間と数十分。
バッテリーの予備はどのくらい
持っているのだろうか。
充電はどうしているのだろうかと
なぞが残る。


とにかく、見てみてください。


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愛媛、松山、石手寺

2016-05-05 20:25:37 | 見仏(四国)
お寺ワンダーランド的なお寺でありながら、
八十八ヶ所めぐりのお寺でもある。
白装束のお遍路さんも割りと見かけた。
中には西洋人のカップルの遍路さんもいた。

パゴダと書かれている矢印があり、
その方向に向かって、パゴダ?パゴダ?と
つぶやきながらいくと見えてきた。
仏塔だ。パゴダとは仏塔。
タイなどの東南アジアに見られる仏塔で金色。
建物に入ると、ミャンマーで戦死した人を
奉る場所のようだった。

有料の展示があったが、入場口に受付の人は
いなかった。
仏像のお面とか、インドレプリカ風の仏像、
などがあったと思う。(よく思い出せない)

俳句らしきものを書いているおばさんがいたり、
静かでいいなと思って椅子に座っていたら、
ときおり、後方で参拝者が打つ鐘の音がひびく。

けっこう離れた丘の上には、
16mの弘法大師像も見えていた。
その弘法大師像まで行く気力はなかった。

今後、八十八ヶ所巡礼をする機会があっても、
離れた丘にある弘法大師像の元には、
行かないだろうと思う。
先を急ぎたいだろうはずなので。
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