「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

空海と密教美術展in東京国立博物館

2011-09-04 22:13:09 | 見仏(特別展)
夏休みをはずして、まんをジシテ、
京都東寺からのぶつをおがみに出かけていった。

メインは東寺であるが、京都の醍醐寺、仁和寺から、
その他香川県などのお寺のほうからの出展もあった。

最初に目をしたぶつは、とばつ毘沙門。
これは東寺から。
コミカルな邪鬼の肩と、地天女の両手に、
毘沙門天は支えられている。
コミカルな邪鬼だけれども、笑っているという雰囲気はない。

香川聖通寺の千手観音。
ほぼ人間大の大きさ。

京都、醍醐寺の不動明王抜きの五大明王。
不動明王は、レプリカ風のものが展示されていた。
この4大明王たちは、目が漫画チックで、
怖さがちょっとたりないなあという印象。

さて、東寺の立体曼荼羅の8体。
ふだん東寺にあるときには、
すぐそばでみれないぶつもあるが、
すぐ近くで見れるという点ではよかった。

持国天はなかなか表情が怖くてよい。迫力もある。
木造というが、衣が風にたなびく感じの部分は、
うるしを使っていないで、あの曲線が出せるとしたら、
仏師の技術がすごいことになる。

像に乗る帝釈天は、やはり人気がある。
人間大の大きさで、いうまでもなく男前。
仏像界きっての男前かもしれない。
よく見ると第三の目がうかがえる。
左足の親指が上にそってあって、
仏師の遊び心が見受けられた。

降三世明王は、インドのシバ神を踏みつけていた。
シバ神といっても、普通の人間に見える。
密教ができたころのインドの時代は、
多少、ヒンズー教を意識したところはあったのかも
しれない。
それが日本へも伝わっていたということになる。
この明王は顔が4つあった。普段は見れない後ろのほうに
顔がひとつあった。

立体曼荼羅からは、如来の出展はなかった。
菩薩は出展はあったが、外見上、ユニークなところがなく、
あまり人気はなかったようだ。
コメント
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