「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

板東三十三、4日目、さいたま市

2017-10-29 10:13:39 | 巡礼坂東33
第12番 華林山 慈恩寺(慈恩寺観音)
宗派:天台宗
本尊:千手観世音菩薩
開基:慈覚大師
創立:天長元年(824)
住所:埼玉県さいたま市岩槻区慈恩寺139

東武野田線豊春駅から徒歩25分、休日はバスが無いという
情報をあるホームページから得ていた。
(東岩槻駅→バス(1時間毎)※平日のみということらしい)

徒歩25分だが、自分の足では倍かかるかもと
警戒していたが、30分で着くことができた。
歩道があまり整備されていないので、
車に気を使う必要はあった。

朱印を受ける場所が、ガラス越しに見られているので
この人、輪けさもしているし、立ち寄るかなあという
感じで見られていたかもしれないが、
あいにく朱印はしないので、特に用事はない。

本尊、千手だが、けっこう小さく、自分にとっては
興味はそそられなかったが、後方に16体くらいは
あるだろうという化仏には興味はそそられた。

黙々と、帰りの30分を歩き、帰路に着いた。

今日は、この一箇所の参拝。
午前中に用事があり、次の浅草に行く余力はなかった。
次回は13番、浅草寺から。
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築地本願寺、仏教文化講座2017.10堀江氏

2017-10-21 20:58:58 | 仏教
堀江氏。東京大学准教授。見た目、40代半ば。
普段は医療関係者、介護士などに対してセミナーを開催している。
東大の文化系の生徒に教えたりもしている。

生い立ち、
祖母は真宗、祖父は真言宗。宗教戦争状態。
廃仏棄却の波にもまれ、廃寺となった真言宗のお寺。
父は祖父の流れをついで、近くのお寺から僧侶を招き、
お寺を復興させた。
父は檀家のまとめ役。母は元はクリスチャン。
自分は、高校の時から心理学。後に宗教心理学で博士論文。

死後の世界について、著名な人の死生観にも学ぶし、
宗教、身近な人、年取った人などに学んでいる。

医者・僧侶は、人の死に直面して学んでいる。
でもそれは、他者の死について。
学生は、死について関心はあるが、
その反面、死に関わることは少ない。

西洋の心理学者。
死後生を信じていなかったある心理学者。
患者に死んだら幽霊となって出ると医者に言った。
そして、患者の死後エレベータの中で
医者は死んだ患者と出会う。
そういうことがあり、信じてきた医者、学者もいる。

日本ではかつてスピリチュアルブーム。
江原氏について、論文を4つも書いた。
一般の人たちは、死後の世界の有無について、
人に押し付けなくなった。
江原氏が言うように、夢物語として聞いてくださいと占う人に
伝えていたというのにも現れている。

震災後、NHKが「亡き人との再会」という番組を作った。
霊的体験がその中で述べられていた。
故人との霊的体験が癒しになるのであれば問題ない。
いい番組だったというのが大半だった。

現代の仏教教団では、死後の世界の見方が分かれる。
霊魂否定は、浄土真宗、臨済宗妙心寺派、曹洞宗など。
霊魂否定が明確でないのは、
天台宗、高野山真言宗、浄土宗、日蓮宗など。

お葬式をどう思ったかについてアンケートをとったことがある。
お葬式がよかったという人もいれば、
僧侶の言葉に傷ついたという人もいた。
僧侶の言葉でいい葬式だったかどうかという印象に
つながることもある。

死生観の多様性を重視したい。
その人それぞれに、宗派の言葉が合うことがある。
多様性。日本の死生観はいいかげん。つまり、よいかげん。
輪廻、祖先崇拝、、、いろんな地域で仏教感が違う。

死を前にして、いかに生きるか、
どうやって死に向かっていくかが大きなテーマ。

死を前にして、見通しなく死ぬというのは難しいし、つらい。
死が示す物語を示してくれるものがあったほうがよい。

(浄土真宗では、極楽浄土へ行ける。
チベット仏教では、輪廻が信じられ、魂は生まれ変われる。
ブータン仏教では、来世のために現世で得を積み、
来世で幸せになりたいと願う。)

自分に合った死の物語を持っておいたほうがよい。



死に関して、視点の違った興味深い講座だった。

最後に、堀江のりちか、「霊といのち」でネットで検索すると、
論文が読めるようになっているらしい。

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板東三十三、3日目、埼玉

2017-10-09 21:50:34 | 巡礼坂東33
第9番 都幾山 慈光寺
宗派:天台宗
本尊:十一面千手千眼観世音菩薩
開基:慈光老翁
創立:白鳳二年(673)
住所:埼玉県比企郡ときがわ町西平386

八高線を使ったが、電車の乗り継ぎだけで、
一時間ほど待つことがあった。
それほど自宅を出たのが遅かった訳ではないが、出遅れた。
明覚駅についた。が、
ほどよい時間のバスがなく、バスセンターというところまで歩いた。
ゆっくり20分ほど。
1日4往復しかないバス路線。山の上のほうにある慈光寺まで
バスが上がれる。ありがたい。
復路のバスは最短で20分後。朱印はないので、
楽に20分でお参りを終わらせることができる。
今日は本尊の千手観音は見ることができないようだ。
写真を見ると、かなり立派な仏像だった。
本堂には、阿弥陀三尊。阿弥陀さんもなかなか大きく、立派なものだ。
ときわ町の町営バスの運転手さんたちは、質問に対し親切に答えてくれた。
次の目的地最寄駅高坂駅は快速は止まらないと注意点も教えてくれた。
バスの運転手さんは皆親切だった。
バスセンターから12:13着で武蔵嵐山駅までバスで乗り継いだ。

第10番 巌殿山 正法寺(岩殿観音)
本尊:千手観世音菩薩
開基:逸海上人
創立:養老二年(718)
住所:埼玉県東松山市岩殿1229

 電車で高坂駅まで乗り継いだ。
高台に坂のある町なので高坂と名前がついたような気がする。
こちらは10分おきくらいにお寺までバスがでていて安心する。
高台のほうに向かって坂を登り、大東文化大学バス停で下車。
そこからは、いったん地下にもぐるように下へ歩いて降りていき、
トンネルもくぐる。10分もかからないところに、本堂がある。
記憶では奥に本尊千手観音。
金色の強い色合いで、歴史のある仏像には見えなかった。
表門のほうは、下に見下ろす感じとなっていて、
遠くに続くまっすぐな道は、かつては門前町として栄えただろう
ということが想像できる。
仁王門の仁王は、運慶作と書いてあったが、
それを見に、長い階段を降りていく気にはなれなかった。
体力を温存しておきたかった。
 運慶と言えば、今、とーはくで運慶の作品が展示されていて、
近いうちに見に行きたいと思っている。
再び、逆方向の同じバス路線に乗り、高坂駅までもどった。

第11番 岩殿山 安楽寺(吉見観音)
宗派:真言宗智山派
本尊:聖観世音菩薩
開基:坂上田村麻呂
創立:大同元年(806)
住所:埼玉県比企郡吉見町御所374

 高坂駅着から同じ東武線で、最寄り駅の東松山下車。
ここは、距離的に難所。路線バスの方向ではなく、
コミニティバスはあるが時間の便が悪い。
 路線バスで、久保田バス停で降りて、そこから歩いた。
コンビニに立ち寄ったり、ゆっくり歩いたりしたので、
お寺まで50分もかかった。
 お寺の本堂の中心には、本尊らしい姿はなかった。
帰りの情報は、お土産さんから入手。
ざっくり、2時間3時間間隔のバスの運行でかなり不便。
 不便ですねとお土産さんに言うと、ごめんなさいと、
当事者でもないのに謝まってもらった。
ソフトクリームを食べながら、バス停へと急いだ。間に合った。
マイクロバス。
警察官を定年退職したというドライバーが運転手だった。
元警察官らしく、運転がきびきびしている。
時刻表に余裕がなく、スピードを出さざるを得ない状況らしい。
 運営している町は少し考えたほうがよい。
安全運行できる程度の時刻表にしないと。
バスにゆられ約30分で、道の駅についた。
 道の駅の近くに東松山行きのバスが停車する。
バスに乗り、東松山駅につき、帰路についた。
17時を過ぎていた。
 次回、12番はさいたま市にある。
次回分は、軽めにして三ヵ所回る見込み。
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