「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

港区虎ノ門近く、真福寺

2009-02-27 21:06:53 | 見仏(東京)
少し、縁があるなあと感じた出来事だった。

先日、虎ノ門近辺に用事があり、その駅までの帰り道で、
赤の信号機でふと足を止めることになった。
ここで、今、赤の信号機を待つよりも、
左側の青の信号機側を
渡ったほうがいいと思って、歩道を渡った。

すると歩道を渡りきったところで、正面を向くと何やら、
お寺の雰囲気。雪がちらつく中、入ろうか入るまいかと、
ちょっと考えたが、当然のごとく、
お寺のほうに向かって歩いていた。

お寺とはいえ、概観はほとんどふつうのビルディングで、
入り口だけお寺の雰囲気があるところで、
ぱっと見、ここがお寺だとはわからなかった。
信号機で止められなかったら、おそらく
お寺には気づかなかったはず。
ちょっとした偶然(縁)。
何かしら導いてもらったのかなあ。

お寺の拝所前で、賽銭をいれ、手を合わせた。
ふと、ガラス越しの、仏像の前の真言密教の
護摩をするところで、何やら人の気配。
ちょうど護摩が、始まるところらしかった。

そのとき、参拝者は自分しかいなかった。
施錠をしたガラス戸があき、おまいりしていかれますか?
と僧侶が言われ、おじゃますることにした。

豪華な袈裟の僧侶1人と、
質素な袈裟の2人の若い僧侶がおられ、
この広間には4人のみということになった。

護摩が始まろうかというとき、豪華な袈裟の僧侶が、
いすを出しなさいと若い僧侶につげたようで、
畳に正座していた自分の前に
座椅子を差し出してくださった。ありがたや。
それから焼香台も持ってきてくださった。
偶然通りかかって、立ち寄ったら、護摩を見せて下さり、
拝ませて頂いた。
護摩木が勢いよく燃え、お経を聞きながら、
手を合わせ拝んだ。
何かしら縁を感じた出来事だった。


通常、真言宗といえば、大日如来というイメージだが、
このお寺の本尊は、薬師如来。江戸期からのお寺で、
奈良、鎌倉でもなく、少し変わった感じのする薬師如来。
表情がユニーク。たぶん鋳造なのだろうと
思わせる作りであった。
http://www.chisan.or.jp/chisan/sinpukuji/index.html



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飯能、竹寺

2009-02-15 21:56:48 | 見仏(埼玉)
埼玉、飯能にあるお寺。
車でないと、ちょっと交通の便が悪い。
飯能駅から、バスで40分ほど、さらに、バス停から、
行きは、上り坂なので徒歩で40分ほどかかった。
帰りは、徒歩でバス停まで30分近くかかった。

見仏の目的は、神社のことについて書いてあるある本を見て、
えらい変わった像だな(写真)と思って見てみたくなって。
頭に牛の角を生やして、おなかでっぷりのその容姿であるが、
胸が大きく、ユニークで関心を引いた。

近づいて、像をこんこんとつつくと、銅製かなあ
というのがわかる。インドでは、暴力的といわれる、
大黒天の相というから、つまり大黒天が変化した存在。
ト書きによると、この像は、民間の中国人15名が
寄贈したとのこと。
それほど歴史がある像ではない。
名前は、牛頭明王。ぎゅうとう、とは読まず、
こずと、読むらしい。屋外にあり、ちょっと、
近づくと汚れているところも少し目立つ。

今年は12年毎の本殿にある牛頭明王の
ご開帳の年らしい。そのご開帳日をねらって
くればよかったと、ちょっと後悔。

このお寺は、堂々と神仏習合という
うたい文句が見られ、お寺というよりも、
神社といってしまっても問題がないほどの
お寺であった。
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サントリー美術館、三井寺(みいでら)

2009-02-07 22:52:39 | 見仏(特別展)
 滋賀にあるお寺の物品展があり見に行った。
三井寺は、天台宗系のお寺。
智証大師といわれる円珍(えんちん)の帰国から、
1150年経ったという記念に、展示がされている。

 人間大の黄色い不動明王は、かっぷくのいい
労働者という体つき。13世紀の作で、玉眼入り。
13世紀作にしては、色が残っているので
修復したものかもしれない。

 白不動(不動明王)は、12世紀にしては、
玉眼ではなく、色落ちが激しい。
黄不動と比較すると、保存状態がよくない。

 神仏習合の後を示すように、神像も何体かあった。
 牛に乗る大威徳明王の掛け軸があったが、
妙に、片足をあげて動きが感じられる絵であった。
 
 目についたぶつの1つに、一木作りの千手観音がある。
どっしりとした体系、なかなか見事なぶつ。
インドの顔の面影と解説が書かれていたが、
それほど、鼻は高くないよという印象。

 1.2mほどの阿弥陀如来立像は、右足の親指が上に
きゅっとそってあって仏師に遊び心がある。
黄不動もそういえば、両足の親指が上にそってあった。

 ちょっと不思議だったのは、17世紀の釈迦三尊で、
普賢、文殊、釈迦如来全てに、宝冠が飾られていて、
えぇーと思った。しかも、釈迦如来の頭髪が
ぶつぶつのらはつでなく、菩薩のような髪型。
ちょっと違和感があった。

 人間大の不動明王が2体並んでいて,
右は13世紀、左が9世紀。が、なぜか9世紀の
ほうにも玉眼が入っている。ありえないと思ったら
後で,玉眼はつけたという。
右の不動明王が今日、最もこわい、迫力のある像だった。

 あと、印象深いぶつは、手が3組ある如意輪観音。
黒ずみかかってはいるが金色が少し残っている。
顔はやや横広がりの丸いお顔で、やさしいお顔。

 全体的に、何でできているか(木造、鋳造・・・)が、
書かれていなかったので、書かれてあるといいと思う。

 1300円の入場料であったが、ほぼ期待通りの
ぶつの質・数で、満足だった。


 
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待ち遠しい、春の東京博物館

2009-02-03 00:57:04 | 見仏(特別展)
「春の東京、三つの顔に会いに行く」という
キャッチフレーズのイベントが、
3月末ころから始まる。
三つの顔、つまり、興福寺の阿修羅像のこと。
はるばる奈良のほうから、やってくる。楽しみ。


もうすぐ節分だけど、今年は、3日が休日でないので
お寺のイベントを見に行けず、ちょっと残念。

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