「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

築地本願寺、仏教文化講座2016.1聖路加 細谷氏

2016-01-30 20:53:50 | 仏教
聖路加国際病院の顧問。
元、同病院の小児科の医者。
 細谷 亮太氏。
 講題「こどものいのちの傍らで」

元々、同病院は、1901年、せいこう会の
内科医の外国人が医療とキリスト教を
広めたいということで設立された。

44年間、同病院で勤めあげたが
クリスチャンにはならなかった。
親は、曹洞宗。
妻は、カトリック。四人の子どもの内、
二人はカトリック。

44年間の間に、いろんな喜怒哀楽があった。
小児がんの治療は、研修医の頃には
定着していなかった。
1960年の安保闘争のとき、大学四年生。
どの分野の医者になるか検討するときに、
産婦人科は最初に除外した。
無事に生まれてきて当たり前で、
赤ちゃんの死産、母子とも死産なんてことは敬遠したい。
自分達団塊の世代は、
比較的死産も多かったのも気になった。

山形の親父のクリニックの
医者もしている。
いなかでは、病院も少ないから、
まるで檀家制度のごとく、
受診する病院は決まってくる。


聖路加国際病院では、
チャプレンという牧師にも助けられた。

インド哲学を、父は進めた。、、、
聖路加にいたが、仏教も勉強していた。
浄土宗や浄土真宗にもひかれた。
大きな存在が人を救ってくれるという
キリスト教の神の存在と、
阿弥陀さんの存在は似ている。

聖路加の内科の先生の高校生の子供、
ある時、失禁した。何らかの異常があった
のだろうが、結果的に充分な検査は
必要ないと考えた。
その後、突然死。この父は49日を過ぎたら
自死して、息子に謝りに行きたいと考えていた。
そのような状況で、
奥さんが相談にきたこともあった。

ある自分がみていた高校生の女子。
白血病が
治りかけていたように見えた。しかし、
卵巣に転移してしまった。
自宅に治療に行った。
苦しい。、、、モルヒネを打つ。
痛みは治まったが、
朝方、山場になるかもしれないという
状況の中、大学生のお姉さんが、
その場にいる人への食事の準備。
泣きながら、お米をとぐ姿が、心に残った。

時には、チャプレンといっしょに
亡くなった家族への対応をすることもあった。
(聖路加のチャプレンは、アメリカ人で、
奥さんが日本人で、日本語はペラペラ)
亡くなった子供のお父さんに対し、
これからのお父さんの生き方が
大事なんですよと元気付けた。
チャプレン、私もそう思う、、、。


同病院で、子供の死をたくさん感じてきた。
小学生3、4年くらいになると、
死というものが理解できる。


死を迎えるときに、支えになるのが宗教。
中でも浄土宗、浄土真宗が、、、。
お世辞を言っている訳ではない。
たんにしょうはいい本。読んでもらいたい。


後記:
おそらく、話の引き出しは、
もっともっとあるはずと思う。
子供の死をどんな風にうけとめたのか。
他にどういう出来事が他にあったのか。
、、、など。

今回は、期待以上の講話ではなかった。
期待値が高すぎたのかもしれない。
まあ、でも、いいお話が聞けたと思う。

後から来て、自分の席の前に
座ったおばあさん、
ほとんど寝ていたんじゃないかというほど
よく寝ていた。
小児科の先生で、しゃべり方がやさしかったので
ちょっと眠くなったのだろうか。




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東京都中央区人形町、大観音寺

2016-01-17 19:12:32 | 見仏(東京)
今日17日と11日の月二回の開帳日。

あまり前提知識なく、開帳日のお寺があるということで
出かけていった。

花崗岩の階段をのぼると、本堂が見えてきた。
本堂に入っていく人がいたので
それにならって靴を脱いで本堂の中に。

先客がひとりいた。
三十三という文字があり、
帰ってから確認したところ
江戸三十三観音札所のひとつのお寺のようだ。

堂内を見ると、
護摩をするような雰囲気に近いものがあり
密教系のお寺なのかもしれない。

1mもないくらいの立像の観音さんがいて、
鉄製のようなことが書かれてあったので
ああこれが開帳の観音さん?・・・と
数秒の間思ったが、視線を少し奥にやると
その物体に視点があってきた。
・・・
なかなか大きいお顔だけの観音さん。
厳密に言うと、首より少し下まである。
これが開帳の観音さんだった。
後で案内板とか新聞に載った記事とかを見ると
170cmの大きさ。
立像でお体が残っていたなら
7mくらいはあったのだろう。
お顔は、奈良京都鎌倉の正統派の仏像の雰囲気の
お顔ではなく、江戸っぽい雰囲気もあった。

この観音さん、神奈川の鶴岡八幡宮の敷地に
埋まっていたのだという。
(廃仏棄却の影響だろうか)
何らかの所以でこちらのお寺に
安置されるようになった。


この前の東北・関東の大震災のとき、
この観音さんの向きが動いたという。
25度も向きが変わり、正面を向かないように
なってしまったという。

開帳日には、千日行を成し遂げた僧侶による
座禅とか・・・
いろいろなイベントがあるようだ。
今日は、夕方到着のため、
もう何もないようだった。

大観音寺という名前から大観音って?
と行く前は思っていたが、なるほど、
体が残っていたら大観音。

ユニークな仏像を見れてよかった。



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根津美術館

2016-01-11 22:16:36 | 見仏(東京)
10:30頃家を出発。
新宿四丁目?から池86番系統で出発。
根津美術館を目指すため、表参道バス停で下車。
表参道とは名ばかりで、原宿駅と表参道駅の中間の昔ラフォーレがあったところあたり。

そこからけっこう歩いた。
そして、根津美術館到着。
仏像があるというふれこみだったが、
東京国立博物館の東洋館にあるような仏像だけでまあたらしいものはなく、がっかり。
根津美術館には、このとき、インド人顔の30前後くらいの若者が20~30人ほどいた。
何気に近づいてバックに書かれた文字を見ると英語でスリランカと書かれてあった。
スリランカ人なのだろう。ほぼ鼻の高い人がほとんど。インド人のイメージと変わらない。

それはともかく、この場所を後にして、大きな通りをめざす。都営バスをめざして。
青山通り。しばらく歩いて、青山学院前バス停を見つけた。
どうやら新橋のほうへ向かう路線のようだ。

バスを待ち乗車。新橋で下車。食事。アンテナショップで買い物。
今来たバス路線に乗って、途中気になっていた八幡神社の前で下車。そしてお参り。

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