ボクシングレヴュー

「TM」はタイトルマッチ、階級名につく「S」はスーパー、「L」はライトの略です。

今年の世界戦(フェザー~Sウェルター級)

2007年12月27日 | その他
カッコ内の略称・・・A=WBA、C=WBC、F=IBF、O=WBO
          決=決定戦、暫=暫定、統=統一戦、防=防衛


<フェザー級>
2.23 〇ロバート・ゲレロ TKO9R ●スペンド・アバジィ(F・決)
3.3  〇クリス・ジョン 判定12R ●ホセ・チェオ・ロハス(A・防7)
7.14 〇スティーブン・ルエバノ KO11R ●ニッキー・クック(O・決)
7.21 〇ホルヘ・リナレス TKO10R ●オスカル・ラリオス(C・決)
8.19 〇クリス・ジョン TKO9R終了 ●武本在樹(A・防8)
10.6  〇スティーブン・ルエバノ 判定12R ●アントニオ・デイビス(O・防1)
11.3  〇ロバート・ゲレロ TKO1R ●マルティン・オノリオ(F・防1)
12.15 〇ホルヘ・リナレス KO8R ●ガマリエル・ディアス(C・防1)

<Sフェザー級>
1.3  〇エドウィン・バレロ TKO1R ●ミチェル・ロサダ(A・防1) 
3.17 ●マルコ・アントニオ・バレラ 判定12R 〇ファン・マヌエル・マルケス(C・防5失敗)
4.20 ●マルコム・クラッセン 判定12R 〇ムゾンケ・ファナ(F・防1失敗)
5.3  〇エドウィン・バレロ TKO8R ●本望信人(A・防2)
7.21 〇アレックス・アーサー TKO10R ●コバ・ゴガレッジ(O・暫・決)
8.31 〇ムゾンケ・ファナ KO9R ●ハビエル・オズワルド・アルバレス(F・防1)
11.3  〇ファン・マヌエル・マルケス 判定12R ●リカルド・フアレス(C・防1)
11.17 〇ホアン・グスマン 判定12R ●ウンベルト・ソト(O・防2)
12.15 〇エドウィン・バレロ TKO3R ●サイド・サバレタ(A・防3)
12.15 〇アレックス・アーサー 判定12R ●スティーブン・フォスター(O・暫・防1)

<ライト級>
2.3  ●ヘスス・チャベス KO3R 〇フリオ・ディアス(暫)(F・統・防1)
2.17 〇マイケル・カツィディス TKO5R終了 ●グラハム・アール(O・暫・決)
4.28 〇ファン・ディアス(A・防6) TKO8R終了 ●アセリノ・フレイタス(O・防1失敗)(A、O・統)
5.11 △ホセ・ミゲール・コット 引分12R △プラウェート・シンワンチャー(A・決)
7.21 〇マイケル・カツィディス 判定12R ●シーザー・アモンソット(O・暫・防1)
8.4  〇デビッド・ディアス 判定12R ●エリック・モラレス(C・防1)
10.13 〇ファン・ディアス(A・防7、O・防1) TKO9R ●フリオ・ディアス(F・防2失敗)(A、O、F・統)
11.10 〇ホエル・カサマヨル 判定12R ●アルマンド・サンタクルス(C・暫・決)
12.29 プラウェート・シンワンチャー vs ホセ・アルファロ(A・決)

<Sライト級>
1.20 〇ジュニア・ウィッター TKO9R ●アルツロ・モルア(C・防1)
1.20 ●ファン・ウランゴ 判定12R 〇リッキー・ハットン(F・防1失敗)
2.4  〇ラブモア・ヌドゥ TKO11R終了 ●ノーフェル・ベン・ラバー(F・決)
3.10 △スレイマーヌ・ムバイエ 引分12R △アンドレアス・コテルニク(A・防1)
4.28 〇リカルド・トーレス 判定12R ●アルツロ・モルア(O・防1)
6.16 ●ラブモア・ヌドゥ 判定12R 〇ポール・マリナッジ(F・防1失敗)
7.21 ●スレイマーヌ・ムバイエ 判定12R 〇ギャビン・リーズ(A・防2失敗)
9.1  〇リカルド・トーレス TKO11R ●ケンドール・ホルト(O・防2)
9.7  〇ジュニア・ウィッター KO7R ●ビビアン・ハリス(C・防2)

<ウェルター級>
2.10 〇シェーン・モズリー 判定12R ●ルイス・コラーゾ(C・暫・決)
3.3  〇ミゲール・コット TKO11R ●オクタイ・ウルカル(A・防1)
6.9  〇ミゲール・コット TKO11R ●ザブ・ジュダー(A・防2)
7.14 〇カーミット・シントロン KO2R ●ワルテル・マティセ(F・防1)
7.14 ●アントニオ・マルガリート 判定12R 〇ポール・ウィリアムズ(O・防8失敗)
11.10 〇ミゲール・コット 判定12R ●シェーン・モズリー(A・防3)
11.23 〇カーミット・シントロン TKO10R ●ジェシ・フェリシアーノ(F・防2)
12.8  〇ユーリー・ヌズネンコ 判定12R ●フレデリック・クローズ(A・暫・決)
12.8  〇フロイド・メイウェザー TKO10R ●リッキー・ハットン(C・防1)

<Sウェルター級>
1.6  ●ホセ・アントニオ・リベラ TKO9R 〇トラビス・シムズ(A・防1失敗)
2.3  〇コーリー・スピンクス 判定12R ●ロドニー・ジョーンズ(F・防1)
5.5  ●オスカー・デラ・ホーヤ 判定12R 〇フロイド・メイウェザー(C・防1失敗)
5.19 〇セルゲイ・ジンジルク KO11R ●カルロス・ナシミエント(O・防3)
7.7  ●トラビス・シムズ 判定12R 〇ホアキム・アルシン(A・防1失敗)
7.28 〇バーノン・フォレスト 判定12R ●カルロス・バルドミール(C・決)
12.1  〇バーノン・フォレスト TKO11R ●ミケーレ・ピッチリーロ(C・防1)
12.7  〇ホアキム・アルシン TKO12R ●アルフォンソ・モスケラ(A・防1)


パッキャオ、バレラ、モラレス、マルケスらが鎬を削った
フェザー級。その頃に比べると顔ぶれが大きく変わった。
安定王者ジョンを筆頭に、ゲレロ、リナレス、ルエバノ。
いずれも実力者だが、少し地味な感じもする。次代のスター候補
リナレスのブレイクに期待したい。

フェザー級で活躍した選手たちがスーパー・フェザー級に上がって
激闘を繰り広げていた昨今だが、中心人物であったバレラとモラレスが
相次いで引退。代わって台頭してきたのがバレロだ。来年はマルケスと
パッキャオの再戦が予定されている。そこにバレロがどう絡めるか。

ライト級の状況がちょっとややこしい。IBFは2月の統一戦で
暫定王座が消えたものの、WBO、WBCには暫定、WBAには
スーパー王者(フリオ・ディアス。統一戦に勝ったことで昇格)がおり、
5月に引き分けに終わったレギュラー王座の決定戦が今月29日に
再び行われる。

IBFのスーパー・ライト級王者がコロコロと変わった年でもあった。
ウランゴからハットン、ハットンが返上し決定戦でヌドゥ、そして
ヌドゥからマリナッジ。他団体の王者も現時点では必ずしも安泰とは
言えないが、その分今後が楽しみでもある。

対照的に、ウェルター級は今年最大の激戦区の一つになった。
コット、ウィリアムズ、マルガリート、モズリー、ジュダー、
ハットン、シントロン・・・。スーパー・ウェルター級を獲った
メイウェザーがウェルターに戻ったことが、それに拍車をかけた。
それにしても、WBAにはいつの間に暫定王者が生まれたのだろう。

スーパー・ウェルター級では、抜群の身体能力でリベラを翻弄して
目を引いたシムズがあっさり陥落。一方、同い年(36歳)の
フォレストが2階級制覇を達成し、5年振りの戴冠。再び輝き出した。
また、引退へのカウントダウンが進む千両役者のデラ・ホーヤは、
来年どう動くのだろうか。