ボクシングレヴュー

「TM」はタイトルマッチ、階級名につく「S」はスーパー、「L」はライトの略です。

名城、初防衛戦

2006年09月30日 | その他
わずか8戦目で王座を獲得するという快挙を成し遂げた
WBA世界スーパー・フライ級王者の名城信男の初防衛戦が、
12月2日、大阪府立体育会館で行われることが決まった。

肝心の対戦相手が未定なのだが、名城の所属する六島ジムの
枝川会長によれば、「最終候補は2人。いずれも中南米の選手」
ということである。ランキング表を見てみると、中南米の選手は
4~5人ほどおり、その中には、かねてより名城が対戦を希望している
ベネズエラの強打者、アレクサンデル・ムニョスの名前もある。

もしムニョスとの対戦が決まれば、壮絶な打撃戦となることは
間違いない。見たいような見たくないような、恐ろしいカードだ。

(それにしても、改めてムニョスの戦績を見ると凄まじい選手だ。
28勝2敗でKO負けはなし。勝った試合のうち、KOを逃したのは
2試合のみ。その中に、日本の本田秀伸の名前があるのは少し誇らしい。)



スカイA

2006年09月26日 | その他
このところ、スカイA(スカパーのチャンネルの一つ)で
やたらとボクシング試合が放送されている。あまりの多さに
じっくり見る時間がないという、スカパーに入っていなかった
頃には考えられなかった贅沢な悩みが生まれるほどだ。

9月に入って放送された試合をざっと列記してみると、

山本剛詞vs野口貴史
松元雄大vs清水裕司
難波拓人vs加藤心和
橋詰知明vs山本幸史郎
木村友紀vs中川将平
川合智vs山本敏充
藤本貴一vs金丸清隆
太田真行vs森田裕己
千葉龍史vs越崎泰広
若林豪vs好川大智
福森智史vs岩尾剛

藤田優人vs大木良祐
竹内幹雄vs金谷将三
小笠原和寿vs谷弘樹
西尾彰人vs福原寛人
武本康樹vsダニエル・マンシング
戎岡淳一vsクリストファー・テポラ
武本在樹vsアレックス・エスカネル

安藤敬済vs宮崎隆司
南勝太vs潮真也
脇本雅行vs中田将勇
ミッキー・ヨシノブvs木戸俊彦
田中宏幸vs池田竜太
高橋慎弥vs島田惇輝
山下将臣vsティーラサック・ユーチュムポン
森川弘幸vs吉村厚志
竹下寛刀vs江口泰將
玉越強平vs佐梁孝志

稲上聖真vs西川良一
梶本和人vs井上稔
佐々木佳浩vs高橋裕幸
岡正樹vs樺山祐平
大崎周亮vs川口裕
松村勝vs熊谷謙志
大崎丈二vs土居祐介
吉澤佑規vs金井晶聡

と、実に36試合。これに加え再放送もあるから
述べ試合数は更に増えることになる。

しかも(頑張っている選手には悪いが)、どれも
地味なカードばかりである。それなりに知られた
選手というと、武本兄弟、戎岡、玉越くらいだろう。
これではなかなか見直す機会もない。

ただ、個人的にはスカイAの番組編成には非常に
好感を持っている。G+(ジータス)やESPN
(これらもスカパーのチャンネル)のように、
ラウンド中に番宣やCMが入ったりしないし、
駆け出しの4回戦の選手でも試合前と試合後には
インタビューがある。派手な演出もなく、あまりに
地味である点は辛いが(これは興行主の問題でもあるが)、
ボクシングに対する暖かな愛情が感じられるのだ。

この番組で見た選手の中から、名城信男が世界王者になり、
丸元大成は東洋王者に、三谷将之が日本王者になった。
大阪の朝日放送の関連会社であるため、関西のローカルな
試合が多いが(東京のヨネクラジムの興行も放送している)、
そういう地味なカードの中に、未来のチャンピオンが
紛れていることもあるわけだ。これからも出来る限り
注目して見ていきたいと思う。

日本ウェルター級TM 大曲輝斉vs新井恵一

2006年09月19日 | 国内試合(日本・東洋タイトル)
凄い試合だった。劇的な逆転KOだった。

KOは「ボクシングの華」と言われる。ましてやそれが
劣勢をはね返しての逆転KOだったりしたら、たまらない
ものだ(優勢に試合を進めていた方を応援していた人に
とっては、違う意味で「たまらない」だろうが・・・)。

ボクシングの楽しみ方というのは人それぞれで、そういった
ドタバタした試合を好まない人もいる。とはいえ、マーク堀越と
高橋ナオトの一戦
は今でも語り草となっているし、昨年5月に
行われたホセ・ルイス・カスティーリョとディエゴ・コラレスの
激闘
は、多くの観客や視聴者を熱狂の渦に巻き込んだ。


戦前は、大曲の楽勝を予想する声が多かったように思う。国内のトップ
レベルにおいてはほぼ無名に近い新井に対し、湯場忠志から1ラウンドKOで
王座を奪い、竹中義則を2ラウンドKOに下し初防衛を果たした大曲に
とって、新井はその豪打の新たな犠牲者に過ぎないと見られていた。

ところが、序盤から挑戦者・新井のペースで試合は進む。毎回ウェルター級の
ウェイトを作ることに苦しみ、今回も15キロもの減量をした大曲は
動きが鈍い。国内随一の破壊力を秘めたそのパンチは空を切り、または
巧みにブロックされてしまう。

一方の新井は、重さこそないものの的確なパンチを王者にヒットさせる。
大曲には、一発で展開を変えるほどのパンチ力がある。それを警戒しながらの
攻撃のため、やや手打ち気味になるのは仕方ない。むしろ「大曲攻略法」
としてはベストの戦い方に近いと言える。攻撃と防御、両方のバランスを
慎重に考慮した見事な試合運びだ。

事実、6ラウンドにはその大曲の右一発で新井がぐらつき、流れが変わり
かけたシーンがあったが、新井はガードで凌ぎ、連打で反撃し持ち堪えた。
技術も精神力も、素晴らしいものを持った挑戦者だ。

軽いパンチであっても、貰い続ければ当然ダメージは蓄積する。
ラウンドが進み、このまま判定まで行くとまずいのでは、という不安が漂う
中で迎えた第8ラウンド、ついに新井の連打が大曲を後退させる。顔面は
血に染まり、反撃の手も止まった。レフェリーがストップのタイミングを
伺っている。まさに絶体絶命、判定どころかKO負けの大ピンチだ。

しかし大曲は、相手に打たせながら一発逆転のチャンスを狙っていたと
いうのだ。そしてその目論見は見事に成功する。あわやTKO負けかと
思われたその瞬間、ガードの空いた新井に左フックがカウンター気味に
ジャストミート。腰を落とす新井。すかさず連打を仕掛ける大曲。ここは
ゴングに救われた新井だったが、ダメージは明らかだ。まさに一発、たった
一発で形勢は一気に逆転してしまった。

9ラウンド開始のゴングが鳴った。新井はもうフラフラだ。それに対し、
大曲はそれまでの劣勢が嘘であったかのように生気を取り戻し、
ジャブから入る冷静さすら見せる。そして、大振りではなくコンパクトに
パンチをまとめていく。それでも大曲のパンチは重く、最後はなぎ倒すかの
ように新井からダウンを奪った。新井もよく耐えていたが、むしろ
我慢したことが仇になったようだ。立ち上がったものの相当なダメージが
たまっていることは明らかで、レフェリーは10カウントを数え上げた。


試合のターニングポイントは、6ラウンドの終了間際だったと思う。
この辺りから大曲が無防備にパンチを貰うようになり、新井はKOを
意識し出した。その意識が7、8とラウンドが進むにつれて高まり、
より攻撃的になった。そのためディフェンスへの注意がわずかに
おろそかになり、結果としてそれまで上手く機能していた攻防の
バランスが崩れた。そこを突かれたのだ。

新井は大曲のボクシングをよく研究し、対策を練り、そして
その対策が体に染み込むまでの充実したトレーニングを重ねてきた
ことがよく分かった。あのまま冷静に判定勝ちを狙っていれば、
チャンピオンになれていたかもしれない。

大曲は2度目の防衛に成功、しかもこれで11連続KO勝ち。
試合運びは雑だが、パンチ力だけはとにかく一級品。
この大逆転劇は、大曲だからこそ演出できたものだろう。
お世辞にも「世界」を期待できるレベルの内容ではなかったが、
何も世界タイトルマッチだけがボクシングではない。

「打たせずに打つ」ことがボクシングの理想であるから、
大曲本人にとっては不本意な試合だったかもしれないが、
これだけのスリルと興奮を味わえれば、チケットを買って観戦に
駆けつけたファンは大満足だろう。

WBC世界Sフライ級暫定王座決定戦 川嶋勝重vsクリスチャン・ミハレス

2006年09月18日 | 国内試合(世界タイトル)
正規の王者・徳山昌守が長らく防衛戦を行っていないために
組まれたこの暫定王座決定戦。川嶋は2ラウンドにミハレスを
ダウンさせながら、1-2の微妙な判定で敗れ、王座返り咲きは
ならなかった。宮城県では放送がなかったので僕はこの試合を
見れなかったのだが、非常に残念な結果だ。

川嶋のパンチ力が世界に通用することは、既に実証済みだ。
これまで5度の世界戦に出場し(3勝2敗)、合計で6回もの
ダウンを奪っている。しかし、KO勝ちしたのは1度だけ。
今回の6度目の世界戦でも通算7回目のダウンを奪ったわけだが、
1発の強打を持ちながらも詰め切れない、という点は改善されて
いなかったようだ。

ジャッジ全員が1ポイント差を付けるという接戦だったにも
かかわらず、試合後、川嶋は引退を表明した。自分にはもはや
ボクサーとしての成長の余地がない、と判断したのだろうか。
とはいえ、常に必死の形相で熱戦を繰り広げてファンを沸かせた
その姿はとても印象的だったし、そんな不器用なボクシングで
世界を制したことは賞賛、そして驚嘆に値するはずだ。

サラリーマンを辞め、21歳でボクシングを始めた川嶋。不器用で
あるが故に誰からも期待されていなかった男は、苦行のような努力を
重ね、ほとんどの人が想像もしなかった地位まで上り詰めた。
本当に、よくここまで来たなあと思う。



東洋太平洋フェザー級TM 榎洋之vsナデル・フセイン

2006年09月16日 | 国内試合(日本・東洋タイトル)
世界的な強豪との呼び声の高かったフセインを小差ながら
文句のない判定に下し、榎が東洋王座の初防衛に成功した。
しかしこの試合には、東洋タイトルがかかっていることなど
忘れさせるほどの重みがあった。2度の世界挑戦の経験もある
フセインはそれほどの強敵であり、勝てば榎にも「世界」が
見えてくる。これはそんな意味合いの試合だったのだ。

正直なところ、フセインの実力がやや「評判倒れ」だったという
印象もあったが、それはあくまで終わってみての結果論であり、
誰もが強いと言っていたフセインの挑戦を堂々と受け、それに
勝ったという事実は非常に大きい。

そもそも、榎は既にWBAで3位、WBCでも13位にランク
されており、わざわざフセイン(WBC6位)と戦わずとも、
黙って待っていれば世界挑戦のチャンスが訪れることも充分に
考えられる位置にいたのだ。あえてそういった消極的な姿勢を
持たず、強敵との対戦を決めた陣営には賞賛の声を贈りたい。

この勝利によって、少なくとも榎は実績の上では、文句なく
「アジア圏を代表する世界挑戦者」としての資格を得たことになる。

かつては単にパンチの強い選手という印象しかなかった榎が、
日本タイトル→東洋タイトル→世界ランカー対決と、まさに
「王道」を歩んでここまで来たことに何か感慨すら覚える。
ぜひとも世界の舞台に立つ榎を見てみたいものだ。


長谷川&イーグル、11月にWタイトル戦

2006年09月15日 | その他
長らく防衛戦の目処が立たなかった2人のチャンピオン、
WBC世界バンタム級王者の長谷川穂積と、WBC世界
ミニマム級王者のイーグル京和の試合がついに決まった。
しかもこの両者が11月13日、日本武道館に揃って
登場するというのだから嬉しさも倍増である。ちなみに
長谷川は9ヶ月ぶり、イーグルは半年ぶりの実戦となる。

胸骨の骨折により防衛戦を延期していた長谷川の相手は、
当初の予定通りランキング1位のヘナロ・ガルシア。
イーグルに挑戦するのは、7位のロレンソ・トレホ。
いずれもメキシカンだ。

ガルシアはかなりの強豪との噂で、加えて怪我によるブランクも
あることから、長谷川にとっては苦しい戦いになる可能性もある。
しかしもしこれに快勝するようであれば、長谷川はいよいよ
日本ボクシング界のエースとしての確固たる地位を築くだろう。

一方のトレホは、イーグルが激闘の末下したロデル・マヨールに
KO負け(今年1月)していることから、イーグルの防衛は
固いのではないかと見る向きが多いようだ。もちろん油断は
禁物だが、イーグルのコンディションさえ良ければ、はっきりと
力の差を見せ付けての勝利が期待できるのではないだろうか。

高いレベルの技術を持ち、しかもKOへの意欲も強い長谷川と
イーグルの競演。おまけにこの日の前座には、粟生隆寛と下田昭文という
帝拳ジムの若きホープ達も出場するという。今から本当に楽しみだ。

私事

2006年09月11日 | その他
私事ですが、9月11日に愛知県から宮城県へと引越し、
それもあって10月5日までネットが使えませんでした。

よって9月11日~10月5日までの記事は、後でまとめて
書いたものです。

日本ライト級TM 長嶋建吾vs久保田和樹

2006年09月09日 | 国内試合(日本・東洋タイトル)
長嶋が、元王者の久保田を大差の判定に下して初防衛に成功した一戦。
極めて地味な展開ながら、長嶋はプロキャリアの厚みを見せつける
かのような巧みな試合を披露した。


長嶋は98年に東洋太平洋スーパー・フェザー級王座(3度防衛)、
02年に日本スーパー・フェザー級王座を獲得。大きな期待を背負い
ながら世界王座の決定戦に臨んだが、シリモンコン・シンワンチャー
わずか2ラウンドでKO負けするという惨敗を喫した。

04年には日本ライト級の王座に挑んだが僅差の判定負け。
この辺りで、長嶋への期待感はあらかた消えつつあったと言って
いいだろう。しかし今年4月、再び挑んだ日本ライト級タイトル
マッチで、伊藤俊介を翻弄し完勝を収め、日本タイトルの
2階級制覇を達成。4年ぶりにベルトを腰に巻いた。

長嶋には、まだ一線で活躍できるだけの力が本当に残っているのか。
この初防衛戦は、そんな試金石でもあったと思う。


未だにどこかフレッシュな、悪く言えば青臭い印象のある長嶋だが、
いつの間にか30歳。三谷大和、渡辺雄二、平仲信敏といった
世界戦経験者を相次いで撃破した東洋王者時代の勢いは当然ないし、
スピードや切れも明らかに若い頃より落ちている。

ただ、以前の長嶋になくて今の長嶋にあるものもある。それは
安定感だ。昔の長嶋には、上手さはあるが危うさもあり、どこかで
一発もらって試合をひっくり返されるのではないか、という不安が
付き物だった。それが最悪な形で出たのがあの世界戦だ。


溢れんばかりのセンスをひけらかすような派手さは、今の長嶋にはない。
しかし、無駄のないフットワークで絶妙な距離を保ち(避けようと
思えば避けられ、攻めようと思えば攻められる微妙な間合い)、久保田が
接近して連打しようとすれば、がっちりとガードを固める。ディフェンスに
対する意識が非常に高くなった。それが安定感に繋がっているのだ。

攻撃面では、フェイントを駆使した上下への打ち分けが印象的だった。
決してKOを予感させるようなものではないが、パンチに強弱を付けて
打ったりと、さぞ相手にとっては読みにくい攻撃だったことだろう。

ここ数年どうもパッとせず、ボクシングに迷いがあるかのようにさえ
感じられた長嶋だが、30歳を迎え、「老獪な技巧派」という方向性が
はっきりと見えてきた。若い頃とは違った形ではあるが、また少しづつ
「上」を目指せる可能性が出てきたのではないだろうか。


ABCO Sフライ級暫定TM チャッチャイ・サーサクンvs村井勇希

2006年09月07日 | 海外試合(その他)
遠いタイの地で、2戦続けてタイトルに挑んだ日本人がいる。
それが村井勇希だ。日本ランキングにも入っていないほとんど
無名の選手だが、前回、強豪と言われたデビッド・ナコンルアン
プロモーション
に健闘したことが認められたのか、またしても
同じABCOタイトルに挑戦することになった。

ABCOというのは、アジア地域の選手を対象としたタイトルで、
世界各地にはこのような地域タイトルが数限りなく存在している。
アジアだけでも、僕の知る限りOPBF、ABCO、PABAと
3つもの王座があり、ややこしいことこの上ない。

日本ランクにすら入っていない選手が挑戦できるABCOという
タイトルの権威には疑問符を付けざるを得ないが、王者の実力には
疑問を挟む余地がない。チャッチャイ・サーサクン、元WBC
世界フライ級チャンピオンである。7月に行われた暫定王座決定戦で、
同じく日本の牧山勝海を5回TKOに下してこのタイトルを獲得
している(「暫定」というからには、正規王者のデビッドに何らかの
アクシデントがあったと思われるが、その辺の事情はよく分からない)。

あの勇利アルバチャコフに勝って世界王者となり、今や世界的な
スーパースターとなったマニー・パッキャオにKOされて王座を失った
チャッチャイ。パッキャオ戦から早8年が経とうとしているが、
パンチの切れなどを見る限り、未だにそれなりのレベルは保っている
ようだ。村井の奮闘も及ばず、デビッド戦に続きまたしても判定負けで
タイトルには手が届かなかった。


ちなみに前述のデビッドも、タイでここ5試合続けて日本人と対戦
している。海外で試合をすることが極端に少なかった日本の選手だが、
ここのところこういったケースが急に増えてきた。しかし、その戦い振りが
日本のメディアで報じられることは皆無に等しい。

別に海外で活動するから偉い、と言いたいわけではない。様々な事情で
日本国内で試合が出来ない選手がタイやフィリピンに渡って試合をする
例もあり、それについての是非はあるだろう。ただ、ほとんど誰にも知られずに
海外で戦う選手にもスポットを当てたくて、このような文章を書いた次第である。

かつら

2006年09月06日 | 国内試合(その他)
「かつらボクサー」小口雅之と塩野翼の試合が話題になっている。
ワイドショーにまで取り上げられる始末だ。意味が分からない。
面白ければ何でもいいのだろう。個人的には全く面白いと思わないが。

オケロ、世界ヘビー級王座挑戦?

2006年09月04日 | その他
スポニチの記事
「Box-on!」の記事

名古屋の緑ジムに所属するウガンダ人ボクサー、東洋太平洋
ヘビー級王者のオケロ・ピーターに、何と世界戦の話が・・・。

これはビッグニュースだ。現時点では果たして実現の可能性が
どれくらいあるのかは分からないが、こういう話があるだけでも
凄いことだと思う。

対戦相手を探すのも難しい東洋圏で、無人の野を行くかのごとく
防衛を重ねてきたピーター。これまで2度に渡って海外に出向いて
「世界戦略」を実行に移したが、1度は元世界クルーザー級王者の
イマム・メイフィールドに、2度目は世界ランク3位のシナン・
サミル・サム
にいずれも判定で敗れてつまずいてきた。

しかしサム戦での善戦が認められたのか、日本のジム所属のヘビー級
ボクサーとして初めて、世界挑戦が可能な15位以内にランクされ、
現在に至っているというわけだ。

巨額の金が動き、試合が決まるまでに様々な駆け引きが行われる
ヘビー級の世界戦。ピーターの挑戦はかなり難しいとは思うが、
実現したらこれは日本のボクシング界にとって大事件だ。

ボクシングニュース

2006年09月03日 | その他
高山、暫定王座決定戦へ

 正式に決まったようだ。11月7日に大阪で、相手はカルロス・メロ
 戦績やKO率から判断するに、メロはそれほど怖い選手ではないように思える。
 WBC王座を奪取した時に続き、高山にラッキーチャンス到来、となるか。


・海外の試合結果

 2日、ロバート・ゲレロエリック・エイケンを8回TKOに下しIBF
 世界フェザー級王座を獲得。エイケン、そしてエイケンの前の王者である
 パルミデール・ペレイラは、いずれも一度も防衛できなかった。
 果たして、ゲレロは安定王者になれるだろうか。

 注目のヘビー級対決は、サミュエル・ピーターが大ベテランのジェームズ・
 トニー
に判定勝ち。低迷が続くヘビー級の数少ないホープ、ピーターが
 WBC世界王座への指名挑戦権を獲得した。
 
 同じく2日、クリントン・ウッズグレン・ジョンソンに判定勝ちで
 IBF世界ライト・ヘビー級王座3度目の防衛。

 また、リッキー・ハットンが返上して空位となっていたWBA世界スーパー・
 ライト級の王座決定戦は、スレイマヌ・ムバエラウル・バルビに4回TKO勝ち。
 元WBA世界ライト級王者のバルビは、2階級制覇に失敗した。
 なお、ハットンは12月にIBF世界スーパー・ライト級王者ファン・ウランゴ
 挑戦する予定。