ボクシングレヴュー

「TM」はタイトルマッチ、階級名につく「S」はスーパー、「L」はライトの略です。

バレロ、リナレス、松田

2007年12月05日 | その他
15日にメキシコ・カンクンでの試合を控える帝拳ジムの3選手、
エドウィン・バレロ(WBA世界スーパー・フェザー級王者)、
ホルヘ・リナレス(WBC世界フェザー級王者)、
松田直樹(WBC世界フェザー級13位)が、現在ロサンゼルスで
トレーニング
を行っている。試合の1週間ほど前にメキシコ入り
する予定だという。


バレロは3度目の防衛戦。相手は二転三転した挙句、同級13位の
サイド・サバレタに決まった。全勝全KOのバレロの強打を恐れ、
なかなか対戦者が決まらなかったという噂だ。バレロは昨年1月の
初防衛戦で、メキシコ人のミチェル・ロサダを1ラウンドTKO
下しているが、その時の鬼神のような強さがメキシコにも
伝わっていたのかもしれない。

バレロが熱望しているのは、スーパースターであるマニー・パッキャオ
とのビッグマッチ。サバレタを豪快に倒して、夢の実現に近づきたい
ところだろう。


リナレスの初防衛戦の相手は、1位のガマリエル・ディアス
試合を見たことがないのでどんな選手なのかは分からないが、
昨年、現IBF世界フェザー級王者のロバート・ゲレロ
2度戦って1勝1敗の戦績を残していることから、それなりの
強敵であろうと思われる。

先日、王座は安泰と見られていたイーグル・デーン・ジュンラパン
敵地で敗れるという波乱があっただけに楽観視できない部分はあるが、
同国人で兄貴的存在のバレロが同行するから、精神的なストレスは
多少和らぐだろう。次代のスター候補に相応しい快勝を期待したい。


今年3月、今回と同じカンクンで、元世界王者で世界ランカーの
ルディ・ロペスを痛烈なKOに破る大金星を挙げて日本のボクシング
ファンを驚かせた松田は、ロペスとの再戦に臨む。

これは「世界挑戦者決定戦」と銘打たれており、これに勝てば、
今までほぼ無名だった松田が、一気に世界挑戦へ駆け上がることになる。
前回勝ったとはいえ、キャリアを考えればやはりロペス有利という
予想が妥当だとは思うが、松田本人はあくまで強気。ぜひとも、
前回がまぐれでなかったことを証明してもらいたい。