この日の夜、東京・後楽園ホールで「歴史」に名を刻んだ
男がいる。高橋良輔。日本人として初めて、東洋太平洋の
ヘビー級王座に挑戦したのだ。
ボクシングの世界では、日本国内の重量級の層は非常に薄い。
アクティブに活動しているヘビー級選手なんて、恐らく10人にも
満たないだろう。そんな中、高橋は一昨年にフィジーの東洋ランカーを
判定で下し、東洋太平洋ヘビー級ランクを手に入れた。そして今回、
ついにタイトル挑戦となったわけだ。
高橋を迎え撃つチャンピオンは、名古屋の緑ジムに所属する
ウガンダ人、オケロ・ピーター。ここまで7度の防衛戦を
全てKOで終わらせている、東洋レベルでは無敵の王者だ。
結果は・・・惨敗と言っていいだろう。わずか3ラウンドでKO負け。
体格も、ボクサーとしての完成度もまるで違っていた。
しかし試合後に高橋本人も語ったように、初めから何もかもそううまく
行くものではない。はっきり言って、少しボクシングに詳しい人なら、
この結果は予想できたことだ。大事なのは、一つの「壁」を破ったこと。
ある意味で挑戦すること自体に意義があったと言える。
散々高橋の肩を持つようなことを書いてきたが、どちらかと言えば僕は
ピーターの方に思い入れがある。何と言っても、地元名古屋のジムに所属する
選手だからだ。東洋タイトルを獲った試合もテレビで見たし、防衛戦を生で
観戦したこともある。強いだけでなく、とても愛嬌のあるいいキャラクターを
している。ビッグマネーが絡む世界のヘビー級戦線に参入することは非常に
難しいのが現実だが、ピーターの今後にも期待したいと思う。
男がいる。高橋良輔。日本人として初めて、東洋太平洋の
ヘビー級王座に挑戦したのだ。
ボクシングの世界では、日本国内の重量級の層は非常に薄い。
アクティブに活動しているヘビー級選手なんて、恐らく10人にも
満たないだろう。そんな中、高橋は一昨年にフィジーの東洋ランカーを
判定で下し、東洋太平洋ヘビー級ランクを手に入れた。そして今回、
ついにタイトル挑戦となったわけだ。
高橋を迎え撃つチャンピオンは、名古屋の緑ジムに所属する
ウガンダ人、オケロ・ピーター。ここまで7度の防衛戦を
全てKOで終わらせている、東洋レベルでは無敵の王者だ。
結果は・・・惨敗と言っていいだろう。わずか3ラウンドでKO負け。
体格も、ボクサーとしての完成度もまるで違っていた。
しかし試合後に高橋本人も語ったように、初めから何もかもそううまく
行くものではない。はっきり言って、少しボクシングに詳しい人なら、
この結果は予想できたことだ。大事なのは、一つの「壁」を破ったこと。
ある意味で挑戦すること自体に意義があったと言える。
散々高橋の肩を持つようなことを書いてきたが、どちらかと言えば僕は
ピーターの方に思い入れがある。何と言っても、地元名古屋のジムに所属する
選手だからだ。東洋タイトルを獲った試合もテレビで見たし、防衛戦を生で
観戦したこともある。強いだけでなく、とても愛嬌のあるいいキャラクターを
している。ビッグマネーが絡む世界のヘビー級戦線に参入することは非常に
難しいのが現実だが、ピーターの今後にも期待したいと思う。