かねてより噂になっていたフェザー級の日本人頂上決戦が、
ついに実現する。日本王者の粟生隆寛と、東洋太平洋王者
榎洋之が、お互いのベルトと「世界挑戦権」をかけて戦うのだ。
この試合が決まったということ自体、両者にとっていい刺激に
なるはずだ。このころの2人は、勝つには勝つもののどうも
ピリっとしない試合が続いているが、その原因は恐らく、奇しくも
2人とも「モチベーション不足」であると思われるからだ。
デビュー当時から「世界を狙える逸材」と注目された粟生は、
日本タイトルの防衛戦では物足りない。一方、日本タイトルを獲り
東洋タイトルを獲り、そして世界ランカーに勝つという極めて
まっとうな「世界ロード」を歩んできた榎だが、肝心の世界挑戦の
チャンスが一向に巡ってこない。
どちらも上を目指しているし、勝ちたい気持ちは当然強いだろうが、
ここまで辿ってきたプロでの道のりを考えれば、あと一歩のところで
待たされ続けている榎の方が、精神的な飢餓感の面では上かもしれない。
それが試合で、いい方に出るか悪い方に出るかは分からないが・・・。
アマチュアで好成績を残してのプロ転向、お互い無敗、そして現在は
両者とも世界ランカー、という共通点はあるが、両者の戦い方、そして
キャラクターは大きく違っているように思う。
スピードや柔軟な動きに天性のセンスを感じさせる粟生は、闘志を
内に秘めて飄々としているタイプ。スピード感はないものの、
堅実なジャブといかにも硬そうなパンチが武器の榎は、ギラギラと
した目が印象的な、飢えた獣のような雰囲気を持つ。
見る前からワクワクするようなライバル対決。これこそが、
ボクシングファンにとっての一番の醍醐味であると言えるだろう。
試合は来年4月5日。3月にオープンする新施設「JCBホール」の、
格闘技としては初めての興行となる。
ついに実現する。日本王者の粟生隆寛と、東洋太平洋王者
榎洋之が、お互いのベルトと「世界挑戦権」をかけて戦うのだ。
この試合が決まったということ自体、両者にとっていい刺激に
なるはずだ。このころの2人は、勝つには勝つもののどうも
ピリっとしない試合が続いているが、その原因は恐らく、奇しくも
2人とも「モチベーション不足」であると思われるからだ。
デビュー当時から「世界を狙える逸材」と注目された粟生は、
日本タイトルの防衛戦では物足りない。一方、日本タイトルを獲り
東洋タイトルを獲り、そして世界ランカーに勝つという極めて
まっとうな「世界ロード」を歩んできた榎だが、肝心の世界挑戦の
チャンスが一向に巡ってこない。
どちらも上を目指しているし、勝ちたい気持ちは当然強いだろうが、
ここまで辿ってきたプロでの道のりを考えれば、あと一歩のところで
待たされ続けている榎の方が、精神的な飢餓感の面では上かもしれない。
それが試合で、いい方に出るか悪い方に出るかは分からないが・・・。
アマチュアで好成績を残してのプロ転向、お互い無敗、そして現在は
両者とも世界ランカー、という共通点はあるが、両者の戦い方、そして
キャラクターは大きく違っているように思う。
スピードや柔軟な動きに天性のセンスを感じさせる粟生は、闘志を
内に秘めて飄々としているタイプ。スピード感はないものの、
堅実なジャブといかにも硬そうなパンチが武器の榎は、ギラギラと
した目が印象的な、飢えた獣のような雰囲気を持つ。
見る前からワクワクするようなライバル対決。これこそが、
ボクシングファンにとっての一番の醍醐味であると言えるだろう。
試合は来年4月5日。3月にオープンする新施設「JCBホール」の、
格闘技としては初めての興行となる。