ボクシングレヴュー

「TM」はタイトルマッチ、階級名につく「S」はスーパー、「L」はライトの略です。

WBA世界フライ級TM 亀田大毅vs坂田健史

2010年09月25日 | 国内試合(世界タイトル)
僕の採点は116-112で亀田。微妙なラウンドが多く、見る人によって
点差はバラけるだろうが、少なくとも坂田の勝ちはないと思った。
以前からそうだが、坂田の攻撃はジャッジにアピールしづらいみたいだし。

亀田は上手くなったと思う。これまでは、あらゆる動きにぎこちなさがあったが、
今回はしっかりと地に足が付き、技術が体に染み込んでいた印象。
それに伴い、パンチのキレも向上。まさか、坂田を効かすパンチを打てるとは
思っていなかった。

一方の坂田は、衰えが顕著だった。無尽蔵のスタミナを生かし後半に追い上げるのを
得意とする坂田が、 まさかの失速。やや打たれ弱くなっていたようにも見え、
体力の陰りを感じた。

個人的には坂田を応援していたが、クリーンなファイトで 亀田が坂田を
破ったのだから、結果には文句なし。

ちなみに僕の予想は「泥試合の末、僅差判定で坂田の勝ち」だったが、
亀田の成長と坂田の衰えが、僕の予想を少しずつ上回っていた形だ。

正直言って、内容はあまり面白くなかったが、2人の「これまで」を
思い返しながら見ると、なかなか味わい深い試合でもあったと思う。