ボクシングレヴュー

「TM」はタイトルマッチ、階級名につく「S」はスーパー、「L」はライトの略です。

バレロ、リナレスが「全米進出」

2007年12月13日 | その他
メキシコで15日(現地時間)に行われる、ホルヘ・リナレスと
エドウィン・バレロのダブル世界戦が、全米6000万世帯で中継
されることが決まった。

とはいえこれはペイパービュー方式なので、その内のどのくらいの
人が見るのかはよく分からないが、アメリカのボクシング界が
この2人に注目しているのは確かだ。

リナレスがいるフェザー級、バレロがいるスーパー・フェザー級は、
マルコ・アントニオ・バレラやエリック・モラレス、ファン・マヌエル・
マルケス、マニー・パッキャオといった世界的なスター選手が鎬を
削った階級。アメリカでの一般的な知名度はともかく、ボクシングファンの
関心を得ていても不思議ではない。


バレロはかつてアメリカでも試合を行っていたが、2004年に
脳内出血(以前起こしたバイク事故が原因かと言われている)が
見つかり、米国でのライセンスを停止された。しかしその後は
アメリカ以外での試合を続け、ついには世界王座をも獲得。
その実績に加え、健康診断を受ければ、アメリカでのライセンス
再交付も不可能ではないと思われる。

一方のリナレスも、先の王座決定戦で既にアメリカ進出を果たしている。
その試合での鮮やかな勝ちっぷりは、プロモーターでもあった
オスカー・デラ・ホーヤ(世界6階級制覇王者)も絶賛。
その他の世界的プロモーターからも声がかかっているという噂だ。


いずれにせよ今回の試合は、2人が世界的なスターになるための
テストであると位置付けられているようだ。そういった面での
プレッシャーはかかるが、ぜひとも印象的な勝ち方を見せてもらいたい。