ボクシングレヴュー

「TM」はタイトルマッチ、階級名につく「S」はスーパー、「L」はライトの略です。

アマチュアボクシング

2007年10月25日 | その他
このブログでアマチュアボクシングについて触れることは、
今までほぼ皆無だったように記憶している。僕自身
アマチュアボクシングについての知識を持っていないし、
大会なども数回見た程度だ。

そんな僕でも、思わず「おっ」と思ってしまったことがあった。
アマチュア世界選手権で、日本の川内将嗣が、アテネ五輪の
金メダリストであるマヌス・ブンジュモンに判定勝ちしたというのだ。
これは大金星である。


世界レベルで言えば、日本のアマチュアボクシング界は長らく
不振をかこっている。オリンピックで獲得したメダルは計3個。
1960年のローマ大会で田辺清が銅を、続く64年の東京大会で
桜井孝雄が金、そして68年のメキシコ大会で森岡栄治が銅を獲得。
つまり、日本はもう40年近くもメダルを獲れていないのだ。

アジア予選で敗退してしまうため、オリンピックに出れる選手自体が
まず少なく、出場したとしてもせいぜい2回戦に進めるかどうか。
それが日本のアマチュアの現状だ。例えばアテネ大会では、日本選手は
五十嵐俊幸たった一人。それも、パキスタン選手の怪我による欠場のために
繰り上がりで出場できた、というだけなのだ。

そんな中でのこの勝利。まさに快挙と言っていいのではないだろうか。


ちなみに、「川内将嗣」でグーグル検索すると、ヒットしたのは
たった235件。世界選手権の日本代表に選ばれるような選手にして
この情報の少なさである。世間の関心度の低さが窺い知れる。

また、日本のアマチュアボクシングに関しては、このサイト、あるいは
このブログが詳しく、また面白い記事を書いていると思う。
興味のある方はぜひ見ていただきたい。