社会人コーチ

コーチ&スーパーバイザーが
自分の人生について考え、
人との対話で扱ったことを考え
より多くの人に伝えるブログ

日本の「あり方」を考えましょう

2008-01-19 09:01:13 | Weblog
昨日の日経新聞

「YEN漂流私はこう見る」というコラム記事がありました。
ボスコングループ日本代表御立尚資(みたち たかし)さんのインタビュー記事です。

すごく大事なことを書いてあったので
論理を整理して載せてみます。
新聞の記述とは大事違いますが、大事なことがつたわるよう
書き換えています。
→印の後は僕がつけた補足です


1.国、通貨、(社会)システムのあり方について
  「国の基軸」をはっきりさせれば、
  問題の解像度は上がる。
  →何で立っている国にするのか?
   通貨ではどんな立場を築くのか?
   どのような社会システムにするのか?

2.国の基軸が定まっていないから
  通貨に関する議論もぶれが出る。
  →円高はよいこと?悪いこと?
   昔と同じ考え方でよいのでしょうか?

3.(日本は)十分な資金(1500兆円)を持っている。
  円高が進めば豊かさが実感できるはず。
  が、通貨に関する議論がぶれている。
  →だから、適切なメッセージが(国民へ)伝わらない。

4.社会システム(行政、衣食住供給システム、医療、教育等々)を見比べると
  世界の中で日本はまだ相対的に高い位置にいる。

5.これまで有効に機能してきた仕組み(社会システム)を
  どう変えるかが問題である。
  →どんな姿になりたいのかを決める

6.どのような競争力を持つ国になってゆくのか、
  そこを決めて、
  その上で優先順番を決めて取り組む必要がある。

7.その時注意したいことがいくつかある。
  膨大な中流の人々を必要とする製造業で競争力を上げてきた。
  日本は中流の人々が膨大に居る社会である
  このことを考慮する必要がある。

8.製造業は付加価値の相当部分を
  ソフトウエアで占めるようになってきている。
  この点をどう考えるか、決める必要がある。
  →ソフトウエア=知識ワーク
  →製造業で国を維持するのですか?

9.コンテンツ分野で日本はすでに競争力を持っている。
  これをどう活かすかも考えたい。
  →産業構造のビジョンをどんなものにするか

10.金融強化も必要であるがこの世界は2極化が進むので
   日本のような中流社会構造には不向きである。

11.グローバル化は「調和」が鍵になる。
   国際社会のルール策定に日本の意志を反映できるよう、
   国際ルールつくりに積極的に関与し、
   したたかに行動することが必要である。

どうでしょうか?
昨日も国会で基調演説が行われています。
「問題解決」だけが話されていて
日本の「あり方」については話されていません。

もっともっと勉強が必要だと自覚していますが、
たまにはこんな話もしましょうか?