社会人コーチ

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何をほめるか

2010-03-31 11:07:45 | Weblog
「その科学が成功を決める」という本の中の話
として紹介されている記事を見た。
ご紹介しましょう。

1990年代アメリカはコロンビア大学での実験らしい。
400人以上の10歳から12歳の子ども達を3つのグループに分けて
知能テストを3回やった。

1回目のテストの後、実際の点数を伏せて
全員に「一人ひとりとても優秀で80%正解できた」と伝えた
実際はどのグループも大差はなかった。

そして、さらに
Aグループには「こんなにたくさん正解したのは頭が良い証拠だ」と
伝えた。

Bグループには、なにも付け加えなかった。

Cグループには「いい点が取れたのは一生懸命努力したからだね」と
伝えた。

2回目のテストは、難しいが、やりがいのある問題と
易しいけど、学びが少ない問題を用意し
「どちらかの問題を選んで応えなさい」と伝えた。

Aグループは65%が優しいほうの問題を選んだ。
Bグループは45%だった。
Cグループは10%だった。

3回目のテストは、1回目と同程度の難しさの問題を出した。

Aグループの成績はBグループのそれよりはるかに低いものだった。
Cグループは最初にやったときよりも多くの問題を解いた。

さてこの実験から何をう読み取るか?

「頭が良い」とほめられると
努力をしなくなる
失敗を怖れるようになる
点数を落とすと有能感をそがれる
ということがあるらしい。

というお話でありまして、
どうするのが良いか?
は?


知識国家になれなかった国

2010-03-30 13:22:57 | Weblog
ビル・エモット著「変わる世界・立ち遅れる日本」という本を読んだ
まず、一番衝撃を受けた部分を紹介したい。


知識経済は研究開発だけでは成立しない。
生産性と新テクノロジーを適用してコストを低減し、
新しい商品とサービスを創出することで成り立つのである。

知識と、知的方法による労働が広がってこそ、
はじめて効果を発揮する。
しかも、それは単に製造業者の研究開発設備において
だけでなく、
全国あらゆるところで実施されなければならない。
これこそ、日本が失敗したことであり、
知識国家になれなかった原因である。


どう受け取られましたか?

「34%の労働者がパートタイマーと非正規労働者で」
「このような労働者は企業から訓練を受けることが少なく、
人的資本として蓄積されていない」
「20年前に比べれ、知的労働者はより少なくなっている」
という指摘もあります。

34%は認めたとしても
そこから来ている推論を正しいと認識するか、どうか?

昔、18歳の工業高校卒は知的労働者だった
今、22歳の大学卒はコンビニのアルバイトだったりする

もしかすると、指摘は正しい、かもしれない。

もし、そうだろうというなら、
そういう状態を作り出したのは誰か?
ワタミの創業者か?
クロネコ大和の創業者か?
責任者出て来い!!
といいたいところだが
経営コンサルタントは何をしていたのか?

そもそも、「みんなで知的労働者たろう」という
ビジョンがあったか?

そのビジョンは誰が作るべきだったのか?
政治家か?
財界のリーダーたちか?
私は後者のような気がする。それが主体性というものではないかと
思う。

ところで、どうする?

日本では教育”論議”だけは盛んだ
が、目標はない!
教育が個人問題に終始している
ここが問題では?

ビジョン、どうしましょう?

幸せの度合いを測ると

2010-03-25 10:42:30 | Weblog
3月21日日経新聞「エコノ探偵団」という記事から
考えをスタートします。

国民の「幸福度」を測る指標を決めて、
その向上に取組む、ということが新しい政府の手で
進められているそうです

一気に結論へ
アメリカの調査会社ギャラップが
「世界各国の生活満足度は、一人当たり名目GDPにほぼ連動している」
世界100ヶ国で実施したアンケート結果をもとに
出した結論が紹介されています

GDPは国内総生産高

10段階での生活満足度と一人当たり名目GDPが連動している
というのが結論なのです。
それによると
中国が4.8
日本は6.2

英国とフランスが7.0
アメリカが7.3

ちなみに日本の一人当たり名目GDPは
08年396万円
経済協力開発機構(OECD)加盟国中
00年は3位、08年は19位
なんだそうです。

日本の生産性は悪くなっている。

ここまでは新聞記事の紹介です。
さて、日本の一人当たり名目GDPを高くするには?
①働く人の比率を高くする
②働いている人の付加価値を高める
このふたつです

①について、どう思いますか?
高齢者や女性がもっと働く?
良いこと?悪いこと?
僕は否定的です
育児に専念したいときは働かないほうが良い
育児は大事
高齢者は好きにすれば良い

②はどうでしょうか?
レストランへ行く
日本では水は無料、アメリカでは有料
どっちがいいですか?
日本では良い接遇を受けても無料
アメリカでは高価で有料
どっちがいいですか?

今日の結論
もっと良い指標を作ること
国際比較をしないこと
もっと高い視点で考えることを
世界に発信すること

でしょうか?


感情は自分で作っている

2010-03-19 12:55:33 | Weblog
いつのことか
プールの中でゴーグルに水が入ったと思った。
ゴーグルをはずしてみたが水は入っていなかった。
水は眼の中にあった。
おかしいなあと思い
帰り道の目医者へいった。
「眼底出血ですね」
治療が終わったが目の中に黒点がゆらゆらしている。
気になって仕方がない。
その目をつむって片目になるとものはくっきり見える。

「その感情はあなたが造っている」
という文章に出会う。
驚く。
そして片目のなかのゆらゆらがなくなったことに気づく。

悔しい出来事というものは世の中にはない。
悔しいと思う感情があるだけである。

つらい出来事というのは世の中にはない。
つらいという感情があるだけである。

心配な出来事というのは世の中にはない。
心配だという感情があるだけである。

気を落とす。
気を落とす出来事は世の中にはない。
その人が気を落としているに過ぎない。

背を伸ばす。
上を見る。遠くを見る。
肩の力を抜く。
気が上ってくる。

ものごとが人の感情を作り出しているのではない。
人の感情が物事に意味を作り出しているだけである。

見直さなければならないもの

2010-03-16 08:36:26 | Weblog
久しぶりです
心不調につき投稿を怠りました
未だ心不調ですが
ボチボチ、です。

産業のサービス化、人口の減少などが
社会は変化しているけど
我々の視点はなかなか変えられない

が、変えなきゃいけない

先日の日経新聞から一つの記事(コラム)を取り上げて
考えて見ます。

昨年末に発表された政府の「新成長戦略(基本方針)」
2020年名目国内総生産(GDP)650兆円
これが経済目標

総額の表記でいいのか?
適切なのは一人当たりGDPなのでは。

総額で世界ランキングを考えていろいろ愚考する
無駄!

ところで一人当たりのGDPの実態は?
08年レベルは1996年よりも低い
そしてドルベースでOECD加盟国中19位

私たちの生産性、もっと高くしないといけないのです
そしてそれには目の前の事象だけ見た生産性向上策ではなく
社会全体を見た施策検討が要る

そういう時代だということを
認識しましょう