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次世代防災リーダー育成研修会
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8月2日(木)次世代防災リーダー育成研修会に参加。
小・中・高校性に授業を行った。
巨大木造住宅構造模型を焼津から静岡市の防災センターまで運んで組み立て、子供たちに耐震実験を見学してもらうというのは、今回で3回目となる。正直にいうと大変な労力であり、防災教育ボランティア活動としての規模としてはかなりのものだと自分でも思う。
防災教育関係に参加している方々というのは、どちらかといえば教育関係者か行政の方、NPOが多いのではないだろうか。
私のような人間は、どちらかといえば珍しいタイプといえなくもない。
この活動ももうすぐ10年継続したことになるが、継続するということがこれほど大変なことだとは思わなかったし、これだけ継続して活動すれば、いいかげん馴れると思っていた。実際は、授業の後にこうやればよかったなどと後悔ばかりしている。
正直にいえば、私のような人間が、防災の専門家ともいえる防災センターのスタッフの皆様を差し置いて、子供たちに耐震の説明をするというのは、さぞやスタッフの方々も面白くないのではないかと考えた時期もあった。
今は、それほどその点について気にならない。そもそもこの研修会については、私が参加したいと願い出たわけではなく、主催者である教育委員会が私にやってもらいたいと指名したのだから堂々とセンター内で授業をやればよいのだと思う。そう思えるくらいの心の強さを持つように私もなった。一方、せっかくセンターで授業をやるのだからセンターをもっと有効活用してもらえるよう授業に参加する子供たちに伝える努力もしなければならないという考え方も持つようにもなった。
このあたりは、私の中でよい変化だと思っている。
今後もこの活動を継続するかどうかという点については、いろいろ思うところがある。
防災や防災教育を取り巻く環境は、本当に変化した。
多くは、東日本大震災が原因ではあると思っているが、これまでの価値観が変わった点も多いように思う。
また、多くの方々がよりどころにしていた被害想定が実はあてにはならないのではないかという疑問もうまれてしまったこともあり、そういった点を解消して、あたらしくスタートさせるには少々時間がかかると思う。
今回、私としては珍しく強い口調である点を子供たちに指摘している。
それは、国や県、市、町内会などに対して、防災への対応を批判や発言する前に自分自身がやるべき防災をしっかりやっているのかどうかが大事ではないかという点である。
国の対応を心配したり批判することは大事だと思う。
自分の住む市の対応に助言するのもいいだろう。
それも大事なこと。
ただし、緊急地震速報や家具の固定、防災袋の準備などは、それほど労力が必要とは思えないし、費用としても微々たるものだと思う。そういう基本的なことをやっていないのならそれをやってから他のことを心配するべきではないのだろうか。
それこそ、防災を担当しているメディアの方とか市や県の職員がそういうことをやっていないのに多くの方に防災の重要性を説くのはおかしな話ではある。
私はそれに気がついて、とにかく自分ができることはやった。
そうしなければ、耐震授業をやる資格などないと思ったから。
簡単にできることほど、人は意外と後回しにするのかもしれない。
防災は、とかくスケールの大きな話をしたくなりがちだが、そういった地道な努力というのもやってからにした方が私はよいと思っている。
人に何かを説明したり、説得するのであれば、それ相応の覚悟と努力は必要だと考える。
私は、教育委員会から依頼を頂く度にそれを再認識するようになった。
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