歩ける歓び

今日は診断書の関係で 数日前まで入院していた病院へ行った。

入院中は、少しでも早く退院したいと願っていた場所だが、建物を見上げて少しだけ懐かしくなった。

せっかくなので毎日のように窓から見下ろしていた春採湖を久しぶりに歩いてみようと思った。



一周4.7キロの遊歩道を散歩のペースでゆっくり歩く。



天気が良いのでウォーキングしている人は沢山いるが、私は「散歩」に徹しているので抜かれても悔しくなんかない。



時々見上げると病院の建物が目に入る。

その度に自然に自分がいた病室の窓を探す。



窓辺に立って下を眺めている自分がいるように思えてしまう。

今でもあそこからは沢山の人達が湖を見下ろしているに違いない。


自由に湖岸の道を歩ける喜びを感じながら、一歩ずつ噛みしめるように歩き続けた。