T代さんは意外に頑張り、私にお尻を押されることも無く息を弾ませながらも自力で仏ケ浦のPへ上がった。
私は少し残念な思いを噛みしめながらハンドルを握りウネウネ道の下北半島を南下。
「この辺りがニホンザルの北限らしい」と説明していた時に、きちんとお猿さんが現われてくれた。
予約したホテルは、むつ市だが寄り道の為に右折。向かったのは鯛島を見られる海岸だ。
魚の形をしたこの島は、後日津軽海峡を帰る時にフェリーから見えるので何とか近くでT代さんに見せたかったのだ。
次に目指したのが、むつ市街を望む釜伏山展望台。ここへ上がるのは私も初めてだが彼女にはここへ行くことを教えていなかったので少し怖がっている様子。
時々現れるのは「恐山」との分岐。もう二度と行きたくないと云った恐山へ連れて行かれるかも知れないと疑っているようだ。
山頂の展望台には案内人がいて「揉み手」で迎え入れ説明してくれたのだが、標高は函館山の2倍以上878mあるとのことで是非夜景も見て欲しいと云われた。
しかし、どうも夜景を見に来るのは不埒なカップルが多そうで我々清純派向きではないと判断し、掲示されている夜景の写真を写させてもらい、気分だけあじわって下山した。
清純派なのでホテルの部屋は当然別々。
明日の出発時間を確認して潔く別々の部屋へ入った。